言葉をいただく | サボリ通信

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大村幸太郎ブログ

先だっては、
というかかなり時間が経ってしまいまして申し訳ありません。
第53回日本伝統工芸染織展へお越しくださった皆さまに厚く御礼申し上げます

この度は賞まで頂いきまして、三カ月ほど経った今でもなかなか実感なく、はて?あれは夢だったよね? などと思うくらいです。

あれやこれやと準備から表彰式、祝辞、開催、インタビューなど流れるままに一つずつを受けて流して、気づいたら終わっていた まるで異次元にいたかのようでした。

冷静になった今、嬉しい事は今回の展覧会の図録表紙を飾らせていただけた事。

これは過去に僕の父親も同じ賞を頂き表紙を飾ったことがあって、同じ土俵にのったとは思わないがほんの少し父親に触れる事が出来た そんな気がしました 大げさに言えば冥土の土産が一つ出来たというところです。








そしてもう一つ、
自分へ特別な言葉をいただいた

鑑審査の方がおっしゃってくださった言葉








僕はよくカッコ良い−という言葉を使う

かっこいい、カッコ良い、格好良い、カッコイイ、かっこええ

このカッコイイという言葉は非常に曖昧です。
美しいからか? 綺麗だからか? 面白いからか?シャープなのか?サイケデリックなのか? 繊細なのか? はたまたかわいいのか? 何をもって?が付いてまわる
でも、このカッコイイという言葉こそ僕が一番欲しかったもので、この言葉を用いて評価いただいた事が嬉しかった。
正直、鑑審査の方の中にこうした評価をする方がいらっしゃるとは思っていなかったし
心を汲み取っていただいた気がしました

僕は誰かの作品でも映画でも何であれ、ドキッとする瞬間があったら次にはもう −これ、カッコええわ〜 って言ってたりします。 何故なのかあまり考えず突発的にも −あれはカッコ良いな! とか言ってたりします。

それは多分、頭でカッコ良いの分析解析の前に体の色んなもん突き抜けて心に直にドキドキが刺さってきているのです

傾向、対策、流行 突き抜けて、あっ これカッコイイやん を探している
それは美しさとかデザインとか突き抜けて 探して探して、あっ、底になんか見つけたかも♡ みたいなものだと思う
今回の制作がそうであったように 僕だけが心が動くものをひたすら線で追っかけてた

まず美しさを求めたわけでもないし、繊細なデザインを求めてたものでもない もっと心踊る、そう、カッコイイを探す旅だった
それは自分だけのものであったと思っていたけれど、そこまでやって来てくれる方もいるもんだ。 本当に素晴らしいプレゼントを頂いた