2013年、10月の初めに、人間ドックを受けました。
元々、健康診断は、嫌いじゃない。
というか、むしろ、好き。
大人になると、人から褒められる機会って、そうそうないから、
「はい、大丈夫です。 異常ありません。」
って、言ってもらえると、ちょっと嬉しい。
いや、褒められてはいないか。 でも、嬉しい。
何より、安心する。
この1年にしてきた程度の無茶は、まだ、してもいい、ってことだ。
と、自分に都合のよい解釈ができる。
まあ、しかし、さすがに、寄る年波、というやつで、
若い頃のように、オール5の通知表は、もらえなくなってきた。
「あー、ちっちゃい膿胞、いくつか、ありますねー。
まあ、これくらいは、誰にでもあるから、大丈夫です。」
と、大丈夫、の前に、軽いコメントがつく。
要・経過観察。
「甘い物や、油物、少し控えて、軽く運動してくださいねー。」
お決まりの注意を受けて、それなりの努力をして、また来年。
で、経過観察の項目が、少ーーーしずつ増えてきたな、と思う頃に、
「大丈夫とは思うんですが、念のため、紹介状、出しておきますねー。」
はい、きました、要・再検査。
実は、最初にもらったのは前回で、内容は子宮筋腫。
病院を変えるのが面倒だったし、近くに、いい産婦人科もないので、
ドックを受けた病院に、再検査をお願いしたんですが、
カルテで年齢を確認するや否や、
まだ、何も話してないのに、「更年期ですね。」と、ばっさり。
「大丈夫です。 この程度の筋腫は、閉経したら治りますから。」
って、あなたが、紹介状、書いたから来たんですけど?
「ホルモン投与で、閉経を早める方法もあるんだけど、
僕は、薬でどうのこうのって、好きじゃないんでね。
自然に閉経するの、待ちましょう。 じゃ、また、来年。」
って、おーーーーーーい。
それじゃ、要・経過観察、と一緒じゃん。
ちなみに、今回の検査も、また、同じ先生で、
「ほーら、きれいに治ってますよ。 もう大丈夫。」
えーーーっと、まだ、閉経してませんけど?
「そのうち、するでしょ。 記念に、エコーの写真、あげときますね。」
って、妊婦さんに、胎児の写真をあげるようなノリで。
「何も映ってない」写真を、何の記念にしろと?
看護師さんが、目配せで、「黙って、もらってあげて。」
そうだった。 前回も、あまり意味のないメモにサインされて、
「先生が署名捺印なさった以上、勝手に処分もできないので。」と、
持って帰らされたんでした。
有印私文書乱発、が、罪にならないのが、残念である。
という、前フリがあって、今回。
どうせ、また、念のため、でしょ、という思いが、8割。
でも、乳がんは、婦人科(=あの「乱発」先生)じゃないからなあ。
乳腺エコーを撮っていた、若い女の先生の横顔が、
一瞬、ふっと曇った、ような気がしたのを思い出す。
いつもより、時間をかけて、念入りに診ていた、ような気もする。
その時は、この先生、仕事が丁寧だな、ぐらいにしか思ってなかったけど。
2割の不安、は、しかし、即・病院!という選択には、少し足りなくて。
紹介状が届いた10月末から、12月にかけては、
普段、のんびり、ぐうたら、専業主婦をしている私が、年に1回だけ、
「年賀状の印刷代行」という、その時期にしかできないアルバイトで、
猫の手を、ぶんぶん振り回して、小遣い稼ぎにいそしむ季節。
そして、引き続き、年末・年始。
あ、そうだ、再検査、受けに行かなくちゃ。
と、取って付けたように、思い出したのは、
お屠蘇気分もすっかり抜けて、玄関の注連飾りをはずし、
もらった年賀状の整理でも始めますか、という、1月半ばのことでした。


