存分に「注意喚起」を行ったところで、自分の話に戻ります。



人間ドックの時よりも、更に丁寧に、時間をかけたエコーの結果、

もう一歩、突っ込んだ検査をしてみましょう、ということに。


文字通り、画像上、アヤシいと思われるところに、

針を「突っ込んで」、中の細胞を取り出し、

顕微鏡で見てみます、という検査。


「穿刺吸引細胞診(せんしきゅういんさいぼうしん)」と言います。


事前に渡された資料によると、検査としては、

更に、もう一歩、突っ込む、「針生検」というのもあるらしい。


まあ、4段階のうちの、レベル3に進む、というだけでも、

あ、これはもう、タダゴトではない、ということね、と、

さすがに、素人でも、うっすらとは分かる。


もちろん、ああ、大丈夫ですね、良性です、という可能性は、

まだ、充分、残っているけども、

画像上、何かあるように見えたけど、何もありませんでした、

には、戻らない、というか。


子宮筋腫の時に、あの、能天気な先生が、明るーく言った、

「ほーら、消えた。」

とは、明らかに、違う結果に向かっているな、と。



でも、あとから思えば、不謹慎な話だけれど、

軽く、わくわくしていたのを覚えている。


どんな検査なんだろう。

痛くないと、いいな。


それは、たとえば、初めて、九州新幹線に乗った時の、


どんな車両なんだろう。

混んでないと、いいな。


と、似たような感じ。



まずは、針を刺す場所に、局部麻酔。

「ちょっと、ちくっとします。」


ちくっ。  ・・・・・確かに。


少し時間を置いて、今度は、本番。


結構、太くて長い針が、ぶすっ、とな。


麻酔が効いてるから、全然、痛くない。


先生と一緒に、エコーの画像を見ながら。


おおー、刺さっとる、刺さっとる。


ぐいぐい。  ぐりぐり。  ずこずこ。


細胞が、吸い込まれていく様子が、くっきり、はっきり。


痛くないから、まるで、他人ごと。

なんだか、医療ドラマ、見てる気分。


採取は、あっという間に終わったけれど、

「検査には、1時間から、1時間半くらいかかります。」


朝の8時半に受け付けして、すでに、11時過ぎ。


「ちょっと余裕を見て・・・、2時には、お話しできると思います。

売店も、食堂もありますし、外に出られても構いませんので、

お昼を済ませて、また、いらしてください。」


ひょえーーー、一日仕事だな。


でも、普段、残り物や、インスタントで、ざっと済ませてる昼ごはん、

こんな時くらい、ちょっと贅沢しても、バチは当たらんよね。


と、更に、不謹慎な、わくわく、を、胸に、売店へ。

マンモとエコー、という話が出たところで、

ちょっと、基本に戻っておきましょうか。


絵葉書に、「背中を押します。」と書いた手前、

ここは、思いっきり、どんっ!!と押すところです。


女性の皆さん、子宮&乳がんの検診、受けてますか?


もし、男性の方、いらっしゃいましたら、大切なご家族、

奥さま、お母様、ご姉妹、お嬢様、・・・・・・に、お確かめください。


んもう、力いっぱい、心を込めて、連呼します。


受けましょう、受けましょう、受けましょう!!!



自治体によって、いろいろ、条件は違いますが、

熊本市では、女性の場合、その年度に30歳になる、という年から、

2年に1回、市の補助が出て、「格安料金」で、検診が受けられます。

更に、節目の40歳・50歳・60歳・・・の年は、無料にもなります。


私、一度、近所の産婦人科で、子宮内エコーもやっておくと安心、と言われ、

おまかせしたところ、いざ、お支払、という段になってから、

補助が出る部分と別会計にはできないので、すべて自己負担になります、と、

法外な (病院的には、そっちが正規なわけですが) 料金を請求され、

事前に説明がなかったため、最初は、やんわり、でも、あまりに高飛車だったので、

しまいには、ほとんどケンカ腰で、別会計にしてもらったことがありまして、

市の補助で、どれだけ助かっているかを、つくづく実感いたしました。


ためらう理由は、もちろん、いろいろ、おありでしょう。


平日、フルタイムでパートだから、病院に行けない、という方のために、

土曜日に受け付ける病院もあるそうです。


正社員で、ばりばり現役、なら、お勤め先の健康診断に、

がん検診が含まれているところもあるかも。


こどもが小さくて、手がかかるから、自分のことは後回し、なんて、

言ってる場合じゃありませんよ。

検診を受けてなかったばっかりに、自覚症状が出てから気付いて、

即、入院・手術、最悪、命にかかわるほどの重症、とでも言われたら、

もう、その可愛いこども達に、手をかけることすらできなくなります。


手をかける相手が、パートナーや、親御さんでも、同じことです。

お世話しなければならない家族がいれば、なおのこと、自分の健康を、まず確保!


産婦人科の診察台が、どうも苦手で、は、言語道断。

(乳がんは外科ですけど・・・まあ、たぶん、婦人科が苦手な人なら、

外科や放射線科で、胸を診られるのも、同じ理由で苦手でしょう。)

相手は、お医者様です。  お仕事です。  いっそ、機械だと思いましょう。


どうしても、男の先生に診てもらうことに抵抗がある、という方のために、

最近は、女の先生を指名できる病院だってあります。



とにもかくにも、受けましょう、受けましょう、受けましょう!!!



で、具体的に、どんなことをするかといえば、

子宮がんについては、細胞診。

乳がんは、視診・触診に加えて、この、マンモグラフィとエコーです。


子宮がんの細胞診は、経膣で器具を入れて、ちょこっと引っ掻く程度。

少しコソバユイくらいで、たいしたことはありません。

敏感な方だと、ちくっと感じる、かも。

体調によっては出血することもありますが、軽い日用のナプキンか、

おりものシートでも当てておけば大丈夫な感じの、ほんのちょっと、です。


マンモグラフィは、はっきり言って、痛いです。

ええ、とっても、痛いです。 

個人差はあるそうですが、乳房を、機械で挟んで、ぎゅうぎゅう締めて、

おせんべいみたいに、ぺったんこにして、レントゲン撮るんですから、

痛くもなんともない、なんて人が、いるわけない、と思います。

それを、若い人なら、両方の乳房、それぞれ、縦横2方向、計4回。

50歳を超えると、1方向だけで良いので、2回。

ひたすら、我慢、です。


それに比べたら、エコーなんて、痛くも痒くもないです。

生温かいゼリー状の物を、べったり塗られるのが、ちょっと、だけどね。

すぐに、それが冷えてしまって、すーすーするのも、ちょっと、だけどね。

終わった後に、温かいおしぼりを貸してもらって、自分で拭くんだけど、

これが、いつまでもぬるぬるしてる気がして、取れたんだかどうだか、

でも、おしぼりのおかわりをするのも、なんだかなあ、って、諦めて、

そのまま服を着るのも、ちょっと、だけどね。

って、ちょっと、だらけじゃん。



それでも、声を大にして言います。


手遅れになるよりマシです。

何が何でも、受けましょう、受けましょう、受けましょう!!!



・・・・・・・・・・ くどい?(笑)

何事にも、先達は、あらまほしきことなり。



ふと見渡せば、そこに、乳がん切って1年半、の母がいた。


せっかくだから、母が手術した病院で、再検査してもらうべな。


付き添いで、何回か行って、外来も、病棟も、なんとなく知ってるし、

人間ドックを受けた病院より近いし。

(てか、あそこに戻ると、また、子宮筋腫の時みたいになりそうだし。)


そもそも、母が、そこで手術したのも、かかりつけのお医者さんから、

乳がん切るなら、絶対、あそこ、と紹介されたから。


更には、以前、やはり経験者の、友達のお姉さんからも、

そこが一番、という話を聞いていた。


念のための再検査、とは言っても、もし、入院・手術となったら、

自分も、そこを選ぶと思う。


だったら、最初から、おまかせしといた方が、話も早かろう。


というわけで、まずは、電話で問い合わせ。


新患の受け付けは、月・火・水の午前中だけ、

時間の予約はできません、とのこと。


3か月もほったらかしといて、何を今更、ではありますが、善は急げ。


早速、次の週の月曜日、朝一番で、自転車を走らせました。



折りしも、通学時間帯、恐らく、遅刻ぎりぎり、のチャリ通高校生達に、

競輪選手ばりに、まくられ、さされ、すでに感じる、生命の危機。


乳がんより、交通事故の方が、心配だわ、マジで。


へとへとになりながら、病院に着いたら、今度は、駐輪場が満杯。


係員のおじさんに、どうにか1台分の隙間を作ってもらって、やっと院内へ。


まあ、受付も、待合室も、人、人、人。


「紹介状をお持ちの方はこちら」の列に並んで、ようやく順番が来たと思えば、

「あー、ごめんなさい。 こういう紹介状は、対象外なんですよね。」


人間ドックを受けた病院がくれたのは、どの病院に出してもいいように、

宛名のない紹介状。


特定の病院に患者さんが集中するのを防ぐ目的で、

紹介状のない人からは追加料金を頂く、という決まりがあって、

でも、細かいことは、病院で決めていいことになっているので、

どんな紹介状でもOK、な病院もあるんだけれど、

ここでは、この病院を指定して書かれた物だけが対象、なのだそうだ。


そうは言われましても。


ここまで来て、じゃあ、他の病院に行きます、ってわけにも。


とにかく、再検査に至った経緯を説明してあるので、

紹介状というか、申し送りとして、カルテに添付することと、

追加料金の支払いは承諾する、ということで、ようやく、問診票に進む。


「どんな症状がありますか」 とか、

「他の病院で処方されて飲んでいる薬がありますか」 とか、

ふむふむ、すこすこ、と書き進めていくと、最後に、

「がんなどの、重い病気が見つかった場合、告知を希望しますか」


うん、まあ、そのために来たんだしね。 希望する、に、丸。


提出と引き換えに、できたての診察券とカルテを渡されて、外科の受付へ。


今度は、乳腺・内分泌外科専用の問診票。


さっきも書いたじゃんよう、な内容に加えて、月経の状態や、

妊娠・出産・授乳の経験の有無、などの項目があって、

おお、なんだか、本丸に向かって、匍匐前進してきた感じ。


待合室の混雑具合からしたら、意外に早く呼ばれたなあ、と思ったら、

先に、放射線科に行って、マンモグラフィ、受けてきてください、とのこと。

それから、こっちで、乳腺エコー撮ります。


え? 前の病院で、マンモグラフィもエコーもやりましたけど?


要するに、もう一度、念入りに見直す、ことが、再検査。


同じ被写体でも、違うカメラマンが、違うカメラで撮れば、

全然違う写真が撮れる。


まして、3か月も間が空けば、進行してたり、

逆に、消えちゃったりしてる可能性もなきにしもあらず。


納得。


このサイ、もう、なんでもかんでも、とことん、調べちゃってください。


嬉々として、言われるままに、マンモとエコー。



何事もなければ、そのあと、先生からのお話、で、終わるはず、だった。