朝日新聞・朝刊の生活面「あなたの安心」というコーナーで、「赤ちゃんのアトピー」というテーマが連載されています。第4回目の今日の記事は、こんな文章から始まります。


「アトピーの湿疹がひどいときには、薬を塗る。赤ちゃんに主に使うのは、ステロイド外用薬だ。」


念を押すように、「これが全てなのです。これ以外にはないのです。」とまで言い切るように感じられるのは、私の穿った見方なのでしょうか。「薬を塗る」「主に使うのは、ステロイド外用薬」と言い切る書き出しに、思わず「え?」とかたまってしまいました。


「薬を塗ること」も「ステロイドを使うこと」も絶対にダメだとは思わないけど、それ以外の方法だってあるのに、と思うのです。


何よりも、もともと一人ひとりの身体が持っている「治癒力」。この自分の「力」をもっと重視したい。この「治癒力」を高めるために、「食事」や「睡眠」を整えて、「心の充実」を試みる。生活習慣が整って、心がほんの少し軽くなれば、湿疹は自ずと治っていくもの。すべてがそれでうまくいくとは言えないけど、「自己治癒力」の力って実はすごく大きくて、「薬」がかなわないとさえ感じられることもあります。


薬を塗らなくても、自分の持っている「治癒力」で内側から治す。それを実感した今、「湿疹には薬を塗る」ことが第一だとも全てだとも思わない。


もちろん、私も20年近くは「湿疹(や傷)には、薬を塗ること」が当然だと思っていたし、「湿疹は、よく効く薬が治すもの」と思い込んで疑わなかった。「内側から治す(治る)」ということを知ったのは、ここ1年半くらいのこと。でも、そのことがわかって、これからの人生本当に良かったなと思う。


だから、この書き出しには、やはり疑問を感じました。薬を毛嫌いしたり、ステロイドを「悪魔の薬」みたいに言う極端な意見はこれまた問題だけど、「薬を塗る以外の方法」もあるんだってことがもっと広まればいいと思う。極端な「薬拒否」、その結果の悲しい出来事。そんなことが起こったから、「きちんと使えば、こわい薬じゃないんですよ」というアピールが行われているのだと思うけど、でも、仮に自分の子どもには、「湿疹に“まずは薬を塗る”」はしたくない。本当にそう思います。


ところで、このコーナーは、生活のいろいろなこと、例えば「仕事」「就職」「育児(「不登校」や「反抗期」なども)」「病気(「インフルエンザ」や「うつ病」など)をテーマに連載されてきました。概要や特徴、原因や対策などが短く簡潔にまとまられているので、「知らないこと」は「なるほど!」とよくわかります。きれいなイラストや表もあって、初めて知ることでもとてもわかりやすいのです。批判精神に乏しく、賢さや鋭さを持ち合わせていない単純な私は、すぐに「そういうことかぁ~」と納得して、ちょっと「知った気」になっている。


でも「アトピー」に関しては、「経験者」だし、現在も「一患者」だから、少しはいろいろと知っているつもり。だから、今回の記事に「これ、何だかおかしくない?」と思うわけで、「これって、アトピー治療の一側面しか書かれていないよね」と気が付くわけだけど、今まで読んできた数々の記事に、「そうか~」とすんなり納得してきた私。これが「全て」と思わず、物事の片面もしくは一側面をちょっと聞いただけ、と自覚的にいることが大切だなぁとしみじみ感じました。


8月20日(金) 約5ヵ月ぶりに美容室に行ってきました音符


本当はもっと早く行きたかったけど、首や顔の湿疹がなかなか良くならなかったので、そんな気持ちになれず。随分と間があいてしまいました。ブログにも書いたように、お盆頃からようやく首のアトピーがひいてきたので、「よし!行こう!」と思って、スケジュール的にはちょっと窮屈だったけど、思い切って予約を入れました。


もう長い間通っている美容室だけど、ちょっと前に担当のスタイリストさんが辞められて、新しい人に変わったところ。新しい美容師さんも慣れてきました。


前の方も好きだったけど、この新しい美容師さんもすごくいいのですラブラブ見かけは「イカツイ」けど、中身はすごく穏やかで、丁寧で、細やかな心配りができる方ですキラキラ☆(絶賛!)会話のペースや波長が、すごく私に合っているみたいで落ち着いてお話しできます。こんな美容師さんは、今まで会ったことがないし、これからも末永くお願いしたい、そう思う初めての人です。


それから、この方の良いところは、やたらズカズカと、お客さん自身のこと(仕事・趣味・休みとか)を聞いて来られないところ。特に、仕事のことって、親しくなっていない人にはあまり話したくないのです。話したくなったら、自然に自分から話すかもしれないのに、それを「初めまして」の段階で「お仕事は何を?」とかって聞かれると、私はすごくいや。今は「高校の教員です」とそれっぽいことを答えられるけど、答えようのない時期が長かったし。「大学院生」なんて、「何のためにそんなことしてるの?」って思われるのが大多数だし。短い時間の、簡単な会話では到底伝えきれないことがよくわかってたし、自分の「社会的な立場」辺りの話しは、本当に困ったから。


でも、その美容師さんは基本は自分の話や他のスタッフの話をしながら、お客が自分から話す「自分のこと」は聞いてくれる、という感じで、そこがすごくすてきです。


でも、今回の美容室で一番うれしかったこと。


私のパーマの準備をしていた、若いアシスタントさん(女性)が、突然私に「お肌きれいですよね!」と言ってくれたこと。まさかそんなこと言われるなんて、これっぽっちも思っていなかったから、むしろこの皮膚炎にすごいコンプレックスを感じていたから、あまりに予想外の言葉に驚きました。


意外なことばに、「え?」と一瞬止まってしまい、でも次の瞬間「全然そんなことないですよ。私、アトピーなんです。」と答えていました。素直に「アトピー」と答えた自分にびっくり。周りから見れば、その見た目から「アトピー」だってことはすぐにわかるのだろうけど、どこかにアトピーであることを「認めたくない」と思う気持ちもあって。


「アトピーなんです」という私のことばに、アシスタントさんは「えー本当ですか?!だってすごいきれいじゃないですか~」と言ったので、手や肘に残っている湿疹をチラッと見せると、「あ、本当ですね。」とちょっと納得しました。そして、「私もアトピーなんです。この間まですごくひどくて、どうなるかと思ってました」と言って、アシスタントさんも袖をまくって腕を見せてくれました。その腕には、傷やかさぶたがあって、肌の色もやや黒めで、アトピーだとすぐにわかりました。


そこからアシスタントさんとはアトピーの話になりました。


アシスタントさんは、ステロイドを調合した塗り薬を塗っているみたいで、ひどくなると強め薬を出して外用する、という生活のようです。ひどくなると強い薬になる、これが何となく不安と言っていました。


私は、ずっとステロイドを塗ってきたけど、1年前くらいから塗らないで治す治療を始めて、最初はすごくひどくなったけど、「今は塗らなくてもだいじょうぶ」と話すとすごく驚いていました。「塗らずに過ごすなんて考えられないから」と。


それから簡単に病院で学んだ「脱ステロイド療法」のお話をしました。


基本的なことを、わかりやすく、あまりややこしくならないように、何より誤解のないように、と心がけて話したつもりだったけど、今振り返ると、「きちんと正しく伝わったか」とか「言葉足らずだったかも」とか不安に思います。もちろん、「脱ステロイド」のことは、わずかな時間では伝えきれないし、その意味するところもすぐには理解できないもの。だから、仕方がないのだけど、自分の言葉が足らなかったなぁ、と帰宅後はひたすら後悔してしまいました。


アシスタントさんは、「ステはやめた方がいいのかなぁ」って感じで揺れていて、つまり、「使わない方がよいのだろう」ということは何となく認識しているけど、「仕事もあるし、長い間使ってきたし・・・」と今の治療を続けているという状態のようです。


「手に湿疹が出ているときは、つらいでしょう?」と聞くと、すごくつらいと言っていました。病院の先生にも「美容師はよくない」と言われているみたいです。アトピーでない人でも手荒れで大変なのに、アトピーである彼女はもっとつらいだろうな。私も手の湿疹がひどいときは、髪の毛を洗うこともできないし。想像すると、心が痛みました。


体が本来持っている「自然治癒力」(こけてすりむいて傷ができても、傷はそのうち自然に治ってしまう。それは体の持つ「治癒力」が働いているから。)を大いに発揮させて、内側から皮膚炎を治していこう、という考え方。その「治癒力」や「抵抗力」をアップさせるために、規則正しい生活(早寝早起き・3度の食事・間食なし)や「前向きな気持ち」が大切であること。


皮膚炎を「外側から、薬で抑えつける」のではなくて、「内側から、治癒力で治す」ということ。私もそうだったけど、子どもの頃からアトピーと付き合ってきた人でも、「湿疹は薬を塗って治すもの」と思い込んでいるので、その部分の意識が変わるといいですよね。


きちんと伝わったのか不安だけど、ただ、お話しができたことは本当に良かった。人に話すことによって、「自分はこんな治療をしているだ」って少し自信が持てたし、この治療によって良くなっていることを少しは示せたから、自分の「ステロイド・オフ」に自信が持てた気がします。


もっときれいなお肌になって、周りのみんなも中村先生も驚かせたいなぁぺこ がんばろう!!

月1回の外来診察。


今月14日頃から、首やひじの傷が減ってきて、少しずつ「つるっ」としてお肌ができてきていました。


「診察日には、もっと良い状態を見てもらえるかも!」と期待してけど、残念ながら、昨日かいてしまったので、白くてつるっとしたお肌をお見せすることはできませんでしたが。


「お盆の頃から、少し良くなってきましたぁ」と伝えると、先生は「そっか~つまり、休んだら良くなるってことやなぁ」と。あ、そういえば、お盆の頃=仕事が休みになって数日後。お休みになって、リラックスできたことが、きっと皮膚に良い影響を与えて、皮膚を作ってくれたのかな。


先生のアドバイスは、「休みの時にリフレッシュして、エネルギーを蓄えて。」「疲労をためないように、うまく気分転換してね~」


 「遊びや楽しいことをしてリフレッシュ。それを、また次に(仕事に)向かうエネルギーにする」 こんな「気分転換」がうまくできると、生活にめりはりと元気が出るだろうなぁと思います。


それから、「自分はこれをやるんだ!って仕事にやりがいを持って。」と。すぐに、「まあ、まだよくわからんやろうけど(笑)。」と言ってくれました。そう、仕事の「やりがい」がまだ感じられていない・・・。先生、よくわかっていらっしゃる。


私が「お盆までは何やっても良くならなかったので、ちょっとめげてて、ステロイドを使おうかなと思って、何回か“出してください”って来ようかと思ってたんです。」と打ち明けると、先生は「ステロイドを絶対使ったらあかんってことじゃないねんで。使おうと思ったら、いつでも使えるねんから。そこは、あなたの考え方次第や。だから、そういう治療の選択肢もあるって感じで思っといたらいいよ。使おうと思ったらいつでも使えるけど、でも使わなくても治るから、使わずにやってる、そういうことなんじゃない。使わないんやったら、“使わなくてもちゃんと良くなるんだ”っていうことをいつも思っておくことが大事。」と。


私が席を立つと、先生はぽそっと「だいじょうぶだよ。」と付け加えてくれました。「良くなる良くなるって、いいイメージを持っときや。良くならない時に不安に思うことが一番良くないから。いいイメージ持っとき~」と最後に言葉をかけてくれました。


次回は、きれいに治ったところを見てもらえるように、がんばろうと心から思います。