郵便物
この単語も実は不可算名詞です。これはかなり意外だと思います。
郵便屋さんが運ぶ「郵便物ひとまとまり」を指して、
と言い、「郵便物」という集合名詞になります。
郵便屋さんが多くの郵便物をバイクで運んでいる
The mailman is carrying a lot of mail on her motorbike.
このように、「多くの郵便」という場合も、a lot of mail のように「s」をつけません。
これはかなり驚きです。
実は、mail には「手紙」の意味はなく、手紙であれば、letter 、ハガキであれば、postcardといえばよいです。もちろん、どちらも可算名詞なので「s」を付けられます。
mail はほとんどの意味の場合、不可算であり、「郵便列車」の意味の時だけ可算になります。
「2通の郵便物」というとき、どうしても複数を使いたければ、
2 pieces of mail
といえばよいです。mail にpieceを使うのも、あまりにも意外です。
この点で、家具(furniture)と同じに考えればよいです。
2点の家具
2 pieces of furniture
との表現をとったことを思い出しましょう。
郵便物をひとまとまりのものと考える点には、日米の違いを痛感しますが、これは「郵便物」=手紙、ハガキと考える日本語のニュアンスに起因していると思います。
ところで、「メール」という場合、今日では、ほぼ「電子メール」を指します。email の可算、不可算にも色々ルールがあり、今回のお話はこれとは違います。
電子メールについては、また追ってお話しします。