person
people
という英単語を紹介したので、今回はこれに似た
human
を紹介します。これは集合名詞ということではありません。
people,people は「人々」「一人」「二人」など個人に着目して「人」を表し、人数を述べる便利ですが、human は植物に対して「人間」を意味し、「ヒト」と表記するようなときに使います。
私も技術翻訳をやっていて、「ヒト」「人間」の訳語として human を使います。しかしこのとき迷うのが
humans のように複数形してよいのでしょうか?
という点です。「人間」を表すので、なんとなくそれ自体が複数形であり、集合名詞のように「s」をつけられないのでは?と思ってしまいます。
この点はいつも確信が持てず、その都度調べていますが、答えは
s をつけてよいです。
「ヒト全体」を表すときは humans と表記します。可算名詞だからです。
「ヒトはサルから教えられることもある」
Humns are sometimes taught by monkeys.
このように、一般的に「ヒト」というときは「s」を付けます。
「彼もヒトである」
He is also a human.
このときは「一人のヒト」なので、単数形で不定冠詞をつけています。
humanは形容詞でもあり、「人間の、人類の、人間らしい」を表し、人間味のあるという暖かい印象を与えられる単語です。