「代金を請求する」ではなく、
「お金を要求する」と言うと、なぜかネガティブなイメージになってしまうのは何故でしょうか?
「お金」という言葉自体が日本語ではガツガツしたイメージがあるからだと思います。
たとえば、
「私はクライアント(依頼人)にお金を請求した」
のようには、普通、言いません。
「私はクライアントに手続費用を請求した」
といえば、全く失礼な感じもしません。
さて、「お金を要求する」と言うときは、文字通り、
"request money"
"ask for money"
といいます。これは、詐欺などで「お金を要求された」というネガティブな場面で使われます。このほか、
「お金を無心する」という言い方もあります。「無心する」は「無邪気におねだりする」ことを意味するので、むしろ「かわいい」イメージです。この場面でも、
"ask for money"
を使います。いずれにしても、請求する対象が money そのものであると、ビジネスでは良いイメージがないので、
「お客さんにお金を請求する」は「お客さんにお金を送金するように依頼する」と言い換えて使っています。
"request my client to remit money"
といいます。