いまだに話題になっているホラー映画の最高傑作「シャイニング」(1980年、スタンリー・キューブリック監督)は一度観たら忘れられない映画です。
コロラド州にあるホテル「Overlook Hotel」は、冬は雪に閉ざされ、宿泊客もないので、ある家族が冬の間だけ管理を任されます。
伝統ある大きなホテルですが、過去にやはり同じような家族が管理を任されたが、お父さんが気が狂ってとうとう娘を斧で・・・という過去があります。
そして今度管理を任された家族のお父さん(Jack)もホテルで雪に閉ざされて外部とは連絡をとれない生活をしていくうちに、やはり気が狂ってきます。そして、以前、娘たちを殺した男(幽霊)からそそのかされ、妻と息子を殺そうとします。
この映画のセリフは英語の勉強にとても役立ちます。Jackが階段で奥さんを追い詰める怖ーいシーンのセリフを3つだけ抜粋します。
"I think we should discuss Danny"
Dannyについて話し合わなきゃいけない!
Dannyとは息子です。とってもかわいくてよい子なのですが、Jackは困りものだと思っています。5歳くらいですが、実はDannyには霊感があり、これから起こる惨劇を予想しています。
文法注意! 「~について話し合う」というとき、discussの後にはaboutを置かずに、すぐ目的語を置きます。TOEICで頻出ですね。
"And you are concerned about him?"
彼のことを心配しているんだろ?
文法注意! concern about ... は、~のことを気にかける、懸念するという熟語です。
”Have you ever thought about my responsibilities ?"
俺の責任を考えたことがあるか?
Jackは、このホテルの管理を任されたという自分の責任を考えろ!といっていますが、自分勝手な話です。実はJackは自称作家ですが、同じ文章を何度もタイプで打っているだけで、小説など書いていません。社会的に責任がないから、ホテルの管理を重大な責任と考えてしまい、奥さんに当たっています。
文法注意! think about ~ ~について考えるという熟語
responsibility (責任)は不可算名詞ですが、具体的な責任をいうときは可算名詞になります。ここではホテルの管理の責任という具体的な責任を指しているので、複数形で使っています。
ここでは3つだけセリフを抜粋しましたが、私の新刊でもっとセリフを紹介しています。どうぞご覧ください。
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