仲良しN子と、動物園に行った。
友だちと一緒に動物園に行くなんて、完全に遠足!!
かなり前からわくわくしてた。
前日、
歩きやすいように小さいリュックで行く、とNに送った後、とんでもないことに気づいてしまった。
遠足なのにおやつを準備していない。
すでに、この時23時過ぎ。
慌てておやつを準備した。
準備したおやつをちょっと食べた。
***
Nは、コアラが好きで、よく動物園に行く。
Nが動物園に行ったら、基本的に朝から夕方まで園で過ごすようだった。
そのため、この日の私たちの計画は、
朝早くに家を出て、コアラを見れる15時半頃まで動物園で過ごし、
帰りに喫茶店1つくらい行けたらいいねぇ、
でも、動物園で疲れちゃうかもしれないし、
それならそれでそのまま帰るのもいいよねぇ、
というものだった。
***
2人とも予定通りの電車に乗って、無事、開園すぐに動物園に着いた。
動物園に入ってすぐ、私は言った。
「お腹すいて動けない。何か食べたい。」
早かった。
動けなくなるまで、だいぶ早かった。
朝ご飯を食べてたのに、随分と序盤でお腹がすいてしまった。
まだ1匹の動物も見ていない。
Nは言った。
「せやな。」
Nもだった。
***
2人で休憩スペースに行き、
私は大福を食べて、
Nは恵方巻きをかじった。
>節分だった
Nは、きちんと恵方を確認し、
おそらく食べ終わるまでは無言だったと思う。
私は、そんなNを見て、
「さすが動物園に慣れてるだけあるなぁ」と思った。
>動物園何も関係ない
***
その後、持ってきたおやつや
Nからもらった高級クッキーを食べた。
元気を取り戻した私たちは、
休憩スペースを後にして、言った。
「じゃ、またお昼に!」
私たちは解散した。
>まさかの別行動
Nが、コアラ一点集中なのに対して、
私は、
全ての動物を確認したい。
見たい、ではない。
確認したい。
その動物園にいる全ての動物を、
動物園の地図と照らし合わせながら、
「いるね」「うん、いる」「確かにいる」と1種類ずつ確認していきたい。
動物園に行くたびこれ(確認)をやる。
ほぼ立ち止まることなく、全ての動物を「確認」していく。
本当何が楽しいんだか。
>自分で疑問
***
そうして、
Nはコアラの元へ、
私は動物確認へ、
それぞれ出発したのだった。
→続く