160デニールのタイツを買った。
(※デニールとはタイツを編んでる糸の太さ(重さ)のこと。数字が大きければ厚いタイツになる)
店員さんに聞いたら、
80デニールの次は、もう160デニールだ、と言われた。
はて、昔からこんなにデニールの数、大きかったかね??
120くらいじゃなかったかね??
デニールもインフレかしら・・。
>何それ
***
去年の12月の今頃。
その日の私は、めちゃくちゃ急いでいた。
夏頃から頑張っていた刑事事件の裁判期日に向かうため、走って事務所を飛び出した。
建物を出るため、いつものように階段を降りようとしたが、
階段の下から、両手いっぱいに荷物を持ったおじさんがのぼってきていたので、立ち止まった。
私は、階段の1番上で、おじさんがのぼり終わるまで待っていた
・・・はずが、気づいたら、階段の1番下で倒れていた。
「大丈夫ですか!???すみません!大丈夫ですか!!?!」
焦ったおじさんの声が聞こえる。
本当に記憶が飛んでいるのだが、
どうやら、私は、昇ってくるおじさんにぶつかられて、階段の1番上から落ちたらしい。
落ちた瞬間の記憶がなかった。
しかし、無意識のうちに受け身をとっていたようで、大きなケガはしてなさそう。
どう考えても大丈夫ではないのに、
階段から落ちるとこ見られちゃって、恥ずかしい!!!!!!
という、持ち前の羞恥心から、
>そんなもの持ち合わせないで
「すみません・・大丈夫です!!!ほんとすみません・・・!!!!!!!!!」
と、なぜか、おじさんに謝りながら、逃げるようにその場を離れ、裁判所に向かった。
***
傍聴席に来てくれてた同じ事務所の人を見つけて走っていき、すぐに報告する。
「さっき、階段の1番上から落ちたけど元気なんですよ!!」
の勢いのまま、公判を乗り切り、事務所に戻り、会う人会う人に、
階段の1番上から落ちたけど、無傷だった、という自慢をしまくった。
***
なお、もちろん無傷なはずがなく、
手も足も、1年経った今でも痕が残ってるくらい、しっかりと傷害を負っていた。
しかし、この時、もしも、薄手のストッキングしか履いていなければ、
私の傷はあんなもんでは済んでなかった。
分厚いタイツに助けられたのだ。
タイツは、寒さ対策以外にも役立つことが分かった。
***
さて、序盤に、デニールのインフレだ、と、もはやそのワード使いたいだけだろ、という言葉。
デニールの最高値はどのくらいなのかしら?
と思い調べてみると、
こちらを見つけた。
3200デニール…!
160デニールごときで、インフレだなんて言っててすみませんでした。
出直してきます。