唯一のサッカーの思い出。 | ぴぽたぬ記

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絵を描いてラインスタンプ作ってますが、下手です。
でも、ブログの最初の頃に比べると少し上達した気がします。
ブログは、ちょっと様子おかしいことが多いです。

 

 

異常なまでにサッカーができない。

 

 

スポーツは苦手ではない。

 

学生の時のスポーツテストはA判定だったし、

ずっと運動部に所属していたし、

特に苦手なスポーツもなかったし。

 

 

ただし、サッカーを除いては。

 

 

 

***

 

高校生の頃の話である。

その日の体育の授業は、サッカーだった。

 

 

なるべくボールから遠いところにいよう

 

 

サッカーが苦手な私は、せめて皆さんのお邪魔にならないよう、

できるだけボールから離れた位置にいることにした。

 

 

 

ところが、

サッカーというものを介すると、私はおかしくなってしまう。

 

 

足元を転がるボールが、次々と移動するのを見ていると、

 

 

自分の体の動かし方までわからなくなってしまい、

混乱した結果、

 

何もないところで、綺麗に転んだのだ。

 

 

 

 

ボールも人もいないところで、漫画みたいな転び方をして倒れている私を見て、

先生を含め、みんなが大笑いしている。

 

 

 

何が起こったのか自分でもよくわかっていなかったのだが、

なぜかお腹を怪我していた。

 

 

 

保健室に行くように言われたので、

むくっと立ち上がり、みんなが笑う中、保健室まで歩いて行った。

 

***

 

 

保健室に行き、お腹の傷口を見せると、保健室の先生は言った。

 

 

これはちょっとここでは手におえないわ〜

 

 

保健室では手に負えない怪我をしてしまったせいで、私は、病院に行くことになってしまった。

 

 

 

 

先生は一緒に病院まで来てくれると言ったのだが、あんな訳のわからない転び方をしておきながら、

 

先生の貴重なお時間を奪ってはいけないと思い、1人で病院に行くと言い張った。

 

 

 

そして、1人で学校の近くの病院まで歩いて行った(体操服のまま)。

 

 

***

 

 

 

病院に行き、お医者さんに傷口を見せると、お医者さんは、

 

 

あ〜こりゃ縫わないといけないね〜

 

 

さらっとすごいこと言った。

 

 

それまでにも危ないことをたくさんして、

怪我をしまくっていたのだが、縫ったり切ったりしたことはなかった。

 

 

 

 

 

私は、何よりも注射を恐れていた。

 

どうしても注射をしたくない。

 

 

どうしてもどうしてもどうしても縫いたくないです!!!

 

 

頼み込んだのだが、先生は、

 

 

今縫わないと、傷跡が残るし、将来ビキニ切れなくなるよ〜

 

と、譲ってくれなかった。

 

私の人生ではビキニを着る予定はないです!!!

 

 

 

17歳にして、今後の人生の寂しい予定まで発表したものの、

 

結果的に、傷口を縫わなければいけないことになった。

 

 

***

 

私は、「麻酔の注射が痛い」ということは知っていた。

 

 

麻酔の注射さえ耐えれば、そのあとは痛くない、ということも。

 

 

そこで、

「麻酔の注射だけはどうしてもしたくない」

と言い張り、

 

 

 

 

 

その結果、

 

 

 

 

麻酔なしで縫うことになった。

 

 

今考えると、本当にバカみたいな話なのだが、

その時の私は、麻酔の注射さえ避けられれば、何でもいい、

 

という考えだった。

 

 

 

看護師さんに大笑いされながら、氷でしっかりと冷やしてもらい、

感覚がなくなった状態で、お腹の傷口を縫ってもらった。

 

 

 

人生初めての手術、という非日常のイベントのため、

テンションが上がりきっていたためか、

傷がそもそも痛いためか、

 

(お腹が揺れるから)笑うなと怒られすぎて感情がおかしくなっていたためか、

 

 

よくわからないが、意外にも耐えられた。

 

 

 

***

 

 

あの時、私のお腹を縫ってくれたお医者さんに言いたい。

 

 

 

 

あれから本当にビキニ着ることなかったよ、と

 

 

 

 

 

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