シャウエッセンならすぐ分かる。
いくら、大好きなバナナマンの日村さんが、
「香薫」を勧め続けても、
頑なにシャウエッセンを推し続けた。
わたしがあまりにも自信満々に
「シャウエッセンは違う」
と言い張るものだから、
誠に遺憾ではあるが、
試されることになってしまった。
***
この3種類のウインナーが、
商品名のわからない状態で提供される。
私はその中からシャウエッセンを選べばいい。
簡単な話だ。
だってシャウエッセンは別格なのだから。
なんだったら、食べなくてもわかる気がする。
ウィンナーの声を聞き、浮かび上がるシャウエッセンを選べばいいのだ。
まぁ、一つ心配な点があるとすれば、
ウィンナーというものを、もう何年も食べてないということかな。
>不穏
***
目の前に置かれたのは、全て同じ時間、茹でられた3本のウィンナー。
まずは爪楊枝が刺さってないもの(①)から試す。
一口食べた瞬間に言った。
「これじゃない」
すぐに候補から外す。
次に、爪楊枝が1本刺さったもの(②)を試す。
「こ…これは…!!!」
かじった瞬間に響くパキッという音。
心なしかウィンナーの向こうに文字が見える。
「シャウエッセン」
…②では??
しかし、残り一本(③)を試さずに結論を出すのは早い。
③を一口。
「…こ…これは!???」
まさかの、
こちらからもシャウエッセンを感じてしまった。
こうなると、もう分からない。
悩みに悩んだ。
②か③、
どちらがシャウエッセンなんだ…??
ドキドキしながら②を選ぶ。
「これが、シャウエッセンです。」
結論から言うと、
①がシャウエッセンだった。
>ある意味予想通り
②は香薫だった。
何、香薫の向こう側にシャウエッセンの文字見てんの。
***
この後、
同じく商品名がわからない中からシャウエッセンを選ぶ〜焼きバージョンを試すことになった。
またまたシャウエッセンを選ぶよう指示され、
しっかりと香薫を選んだ。
>逆に気持ちいい
このことから学んだのは、
私に味の違いがわかるはずがない、
ということと
香薫はおいしい、
ということだ。