98歳の祖父がいる。驚くほど元気だ。
じいさんは、この年齢で一人暮らしをして、自炊まで完璧にこなしている。
本日は、このすこぶる元気なじいさんに会いに来ている。
>じいさんという呼び方
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ただ、じいさんも、何もせずとも健康でいるわけではない。
老人としての自覚をしっかりと持った上で、
様々な健康法を試している、
意識高い系じいさんなのだ。
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じいさんは、老人会やデイサービスで、おじいさんおばあさんたちを相手に、得意げに健康法を語っているらしい。
あまりにも説明しなれてるものだから、質問するとすらすらすら〜と話してくれる。
私)じいさん、なんだっけ?健康の秘訣。
じい)細かくいうと、53個ある。
私)多すぎるな。まとめたやつをよろしく。
じい)まとめると7個。
1番目はバランスの取れた食事、具体的に言えば長くなるから・・
私)あ、長いのはいいよ。
じい)2番目は、とにかく運動すること。
次は休養。必ず休むこと、無理しない。
4番目は、深呼吸。体に酸素が入らないと、頭に酸素が入らないから、ぼける。
意識して深呼吸をすること。
5番目は、睡眠。よく眠ること。
6番目は、いいことをすぐ取り入れる、悪いことはやめる。
7番目は、実行と継続。
この7項目を中心に毎日努力している。
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じいさんは、60代の頃から、いいと言われる健康法を取り入れている。
最近は、取り入れている健康法が増えすぎて53個になり、それを標語にしているらしい。
今の悩みは、この53個の健康法をどうまとめて子や孫に送ろうか、ということのようであるが、
子や孫からは、
「送りつけは辞退したい。」
との返事が来ている。
じい)53個といっても、目新しいことは何もないんだよ。
眠れない時はどうしたらいいとか、
嫌な人に会った時どうしたらいいとか、
借金を申し込まれた時どうしたらいいか、とか。
私)爆笑
健康法じゃない
じい)とにかく53項目まとめて送るから
私)爆笑
いらない
なお、じいさんの会話の中には、
よく「チコちゃんに叱られる」というワードが出てくるので、情報源はおそらくそこだろう。
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じいさんは、ボケ防止のために、たくさんのことを試している。
まず、動物の名前を書いてる。
>ピューマ
このシリーズは、他にも大量にある。
ここではとても公開できない、ネタ集みたいなものも大量に見つけた。
>同じことをやって公開している私
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入院する時も、病院側にご迷惑をかけないように、完璧に記録をつけて提出しているらしい。
毎日の日記も、ずーっと続けている。
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おじいちゃんは、本当に本当に優しくて、怒っているところを一回も見たことない。
98歳なのに、私にご飯を作ってくれるし、
写真を一緒に撮る時に、私が
「じいさん、死体みたいに見えるから、ちゃんと笑って!」と信じられないこといっても大笑いしてくれる。
今後もずっと意識高い系じいさんとして、健康法を教えてほしい。