①令和4年司法試験の刑法の論文問題を読んで、読書感想文を書いてみた。 | ぴぽたぬ記

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火曜日、司法試験の合格発表があったと聞いた*\(^o^)/*

 

そこで、今年の論文の刑法の問題文を読んでみた。

 

 

https://www.moj.go.jp/content/001371991.pdf

 

 

 

解いた、ではない。

読み物として読んだ*\(^o^)/*

 

非常に素晴らしい読み物だったー*\(^o^)/*

 

※以下、言うまでもないけれども、

法律論などの難しい話は1ミリも出てこないし、何の役にも立ちません。

 

 

☆☆☆

 

「刑事系科目 第1問を読んで」

            令和4年9月9日

               ぴぽたぬき

 

わずか2ページに詰め込まれた無駄のない文章。

 

司法試験の問題文を作成しているのは、恐らく裁判官、検察官、弁護士、大学教授などの、いわゆる賢い方たちである。

たったこれだけの文章を作成するために、その賢い方たちが大真面目に話し合いを重ねた上で出来上がったのがこの2ページである。

 

今年の問題文も、非常に素晴らしかった。

 

 

(1)

まず、この問題文のメインの登場人物、甲、及び乙が非常に魅力的である。どちらも、気が弱いくせに大胆な行動に出る。両者ともに憎めない人物なのだ

 

(2)

ア 甲は、Aのバイクを預かる役で登場する。高校の先輩Aと口論になり、電話をきったあと、怒りが収まらないからといって、Aから預かっているバイクを、自分の軽トラックの荷台に積み込んで、5キロ離れた場所にある、甲の実家の物置内に隠す。

 

 

この甲の怒りにまかせた行動を客観的にみると、適切な方法によるバイクの移動である。

バイクに乗って移動させたわけではない。

 

怒りが収まらない人間の行動として、私のようなものが予想するのは、預かっているバイクを壊す、である。

 

しかし、甲は違う。

 

バイクに傷をつけることもなく、野ざらしにするのでもなく、自宅から、自分の実家に運ぶ

 

 

本当にこの人に横領罪を成立させてもよいのだろうか。

無理を承知の上で言うのだが、免除してもらえないだろうか

 

 

イ 次に、甲は、激怒したAに呼び出されるが、Aから暴力を振るわれると予想し、事前にあるものを持参する。

 

甲が行った準備は、自宅にあった包丁をズボンのベルトに差す、というものだ。

 

 

どういう状況か全くわからない。

腰に刀を差す、ではない。ズボンのベルトに包丁を差す、である。

 

私は、なぜだかわからないが、この辺りで恥ずかしい気持ちになった。

もう、甲も、Aもやめて。

公園で待ち合わせなんてしないで。

 

 

ウ 甲は、Aから呼び出しをされたが、定刻に来たAよりも先に到着している。

この辺りも甲の性格が出てしまっている。

そして、甲は、Aから殴られそうになり、持参した包丁をAに突き出すも、Aにはかわされる。

なんと、甲の出番はここで終わりである。

 

バイクを移動させて、包丁をベルトに刺し、公園に時間前に到着する。

そして、包丁を突き出すもかわされる。

 

これが、甲である。

何とも切ない

 

(3)

次にあらわれるのが、甲の後輩の乙。

乙は、たまたま通りかかり、Aにやられそうになっている甲を見つけて、助けようとする役である。

 

乙は、なんと、たまたま持っていたナイフで、Aの腕を後ろから強く突き刺す。

しかし、Aは、刺されているにもかかわらず、乙を蹴り付け、そのまま乙を追いかける。

 

逃げる乙。

追いかけるA。

 

たまたま停まっていた原付に乗って、逃げ去る乙。

 

 

乙は、たったこれだけで終わりである。

後ろから刺して、やられそうになるから逃げる。これだけである。

 

また、乙については、登場してから逃げ去るまで、一言も言葉を発しない。

無言で刺して、無言で逃げる。

 

ただ、甲は、乙のおかげで助かっている。

 

そう考えると、乙は、甲にとってはヒーローなのかもしれない。

 

 

***

 

 

→続く