この1か月、あることに頭を悩ませている。
私が悩んでいること、
それは、こちらである。
仮に、この炭酸水が、私のものでない場合、
間違いなく逮捕である。
>どこの法律
この炭酸水については、
私がいれたものである可能性が高い。
しかし、どうしても確信が持てないのだ。
いれたような記憶がある。
でも、これが他人のものだったら・・・。
きっと、
私は炭酸水窃盗犯として大々的に取り上げられるだろうし、
職場の人たちは何もかもが信じられなくなり、
全てを疑いの目で見るようになり、
職場の秩序が乱れ、争いが起こるだろう。
>どんな職場だよ
この炭酸水は私のなの?
それとも誰か他の人の?
・・・もしかしてトラップ?
>何の
悩み続けている間に、
なんと1か月が経った。
☆☆☆
しかし、ここにきて、さらに私を惑わせることが起きた。
なんと、
炭酸水が増えたのである。
つまり、私のかどうか?と悩んでいる炭酸水の横に、
全く同じ炭酸水が置かれたのだ。
私は混乱した。
やはり、わたしの炭酸水ではなかったのかもしれない。
冷蔵庫にいれられた炭酸水。
一体誰が?
・・・何のために?
>冷やすため
☆☆☆
私が頭を抱え、混乱に陥っている時、
さらに衝撃的なことが起こった。
私のかどうかわからない炭酸水の隣に置かれた、
全く同じ炭酸水(以下、「X」という。)の中身が、
減ったのである。
誰かがXを飲んだ。
これがどういうことかお分かりだろうか。
そう、Xは他人の炭酸水だったのだ。
私は、ますます悩むことになった。
☆☆☆
この重大な悩みを1人で抱えているのはしんどくなり、
たまたま給湯室にあらわれたKさんに話を聞いてもらうことにした。
自分のものなのかどうかわからない炭酸水が、
1か月も冷やされていること、
そして、その隣に最近Xがあらわれたこと、
さらに、そのXの中身が減ったこと。
全てを話した。
私の相談に対して、
Kさんは笑いながら信じられないことを口にした。
「それ飲んだの、私ですよ!」
えええええ。
私は叫んだ。
Xを冷蔵庫にいれたのはKさんであり、
Xを飲んだのは、Kさんだったのである。
私「どうして・・?どういう意図で・・?」
>何を聞いているんだ
Kさん「好きな時に飲んでるんですよ!」
えええええ!!!!!
またもや私は叫んだ。
Kさんがとてもキラキラして見えた。
飲みたいから飲む。
そんな当たり前のことに、
私はどうして気づかなかったんだろう。
そうか、元々あった炭酸水が誰のものだろうが、
そんなことはどうでもいいじゃないか。
そんな小さいことはどうでもいい。
誰の炭酸水でも構わない。
私は全ての炭酸水を飲む。
それでいいじゃな・・
・・・よくなかった!!!
危なかった!!!
Kさんの、自分の炭酸水を飲む、
という話と、
私の「私のものではない可能性がある」炭酸水を飲む、
という話は全く異なる。
Kさんの話に感動しすぎて、
さらっと池の水を全部抜くところだった。
>そんな話は誰もしていない
☆☆☆
私は、1か月考え続けて、
ある解決法を思いついた。
もし仮に、
自分のものじゃない可能性のある炭酸水(以下、「Y」という。)が職場内の冷蔵庫にあり、
それを飲んでいいのかどうかわからない、
という場合、
これをお試しください。
まず、コンビニに行きます。
そして、
Yと全く同じものを購入します。
その後、その購入したものを冷蔵庫にいれ、
そこからYを飲みます。
お試しください。
>買ったのを飲んで