→(①の続き)
私は、
お皿の引き換え期限、5月15日が迫っていることに気づき、
ついに引き換えることにした。
その日は、
「確実に引き換える!」
という強い決意のもと、
仕事の段取りも、全て、引き換えに向けたスケジュールにした。
>ただ、いつもより早く帰るだけ
職場を早めに後にし、
まずは大量の点数シールを手に、コンビニに向かった。
>お皿の引き換えは、シール台紙が置いてある店舗であればどこでもできます
☆☆☆
コンビニに着いた私は、
シール台紙を店員さんに渡した。
「引き換えて・・もらえますか・・・?」
とてもドキドキしながら告げた。
店員さんに言われた。
「在庫、ないんですよー」
・・・ザイコナインデスヨ?
想定外の回答に戸惑った。
しかし、ここで抵抗して、警察でも呼ばれたら大変だ。
>どんだけ抵抗するつもりだよ
「そ・・そうですか・・・わかりました・・・。」
肩を落としながらコンビニを出た。
☆☆☆
いや、こんなの想定内だ。
私は、こんなこともあろうかと、
大きなスーパーが開いている時間に職場を出ていた。
そのまま大きなスーパーに向かった。
しかし、
その道中、心臓はバクバクしていた。
・・・もしも。
もしも仮に、私がこの254.5点を引き換えられなかった場合、
私のこの権利、
すなわち、
お皿引き換え請求権は、どのように実現すればよいのだろうか?
この法治国家において、権利を実現するための方法は一つしかない。
私は、
お皿引き換え請求権に基づくお皿請求訴訟
を提起するしかない。
>何を言い始めた
ぐるぐると頭の中を不安が駆け巡った。
☆☆☆
もちろん、被告はヤマザキになる。
しかし、私には弁護士さんを雇うお金などない。
だから、私は、ヤマザキ相手に、
自分で、お皿請求訴訟を提起しなければならない。
きっと、ヤマザキさんほどの大きな会社であれば、
腕の良い弁護士をつけて、本格的な裁判になること間違いなしだと思う。
腕の良い弁護士さん相手に、お皿の請求なんかしてみたら、どうなることか。
・・・そんなの素人でもわかる。
お皿を請求してるはずが、
気づいたら、
逆にお皿引き渡してるんだと思う。
>何でだよ
正直、ここまでの覚悟をしていなかった。
点数シールさえ集めれば、私は簡単にお皿を手にできると思っていた。
でも、気づいたら、私は、お皿をヤマザキさん相手に引き渡して、
一度で引き渡せなかった分のお皿は、
分割で引き渡して、
そうして、きっとお皿引き渡し債務で押し潰されてしまうんだと思う。
>最初から最後まで何を言ってるんだ
☆☆☆
不安に押しつぶされそうになりながら辿り着いた大きなスーパーの店員さんは、
私の手に持ってる紙を見て言った。
「たくさん集めましたねー!!数えますねー!」
・・・神様!!!!
>何の
もしここで
「この喜びを誰に伝えたいですか?」
と聞かれたら、
私は、
「・・・ヤマザキさんです・・!!」
と答えていただろう。
>聞かれないし、伝えられたヤマザキも困る
☆☆☆
かくして、私は無事に9枚のお皿を手にいれた。
しかし、先日書いたように、私は、特にお皿を欲しいわけではない。
そのため、すぐに3枚のお皿をあげてしまった。
↓残り6枚のお皿の写真。
このお皿も、人にもらってもらう予定である。
>本当に何がしたいんだよ
☆☆☆
さて、今年の祭りも無事終わった。
燃え尽きている感じはあるが、
終わりは始まりである。
私は、もう、来年の祭りに向けて動き出している。
>何を