子どもが駄々をこねて困るようなとき、
まずその子の気持ちを受け止めてあげることが大事、
なのですが、お母さんも人間ですから、
いつもいつも子どもの気持ちを優しく受け止める、
なんてできなくても当然なんです。
元気なときはできるけど、疲れているとできないこともありますし、
不安なことや心配事がある時に冷静な判断をするのも難しいです。
また、お母さん自身が、誰かに受け止めて欲しい
聴いて欲しいことがあるのかもしれません。
子どもの気持ちを受け止められないのは、
そんなふうに何か理由があって
元気なときの力が出せないということなので
「なんで優しくできないんだろう」
「私なんて母親失格だ」のように考えたり、
「他の人はちゃんとやっているのに私は」
と他のお母さんと比べて責めたりと、
そんな自分を更に追いつめるようなことはせず、
「わたし、今、疲れているんだなぁ」
「いつも以上に休息や休憩が必要な状態なんだ」
と、自分に優しくすることから始めましょう。
好きなものを食べたり、音楽を聴いて
リラックスするのもいいですね。
思いきって寝てしまうのもひとつの方法です。
「最良の母親とは、まぁまぁの母親である」
とは、子どもの精神医療に多大な貢献をした児童精神科医の
ドナルド・ウィニコットの言葉です。
完璧な親なんていないし、完璧でなくていいのです。
むしろ、いつも優しく子どもの気持ちを受け止められるように、
という理想を目指していると、そうできない自分を責めてしまい
それこそが優しくできない原因になってしまうのですね。
できる範囲で、適当に手も抜きつつ、
たまには自分の癒しやケアにも時間を使う、
そんな自分にとってちょうどいい感覚を持って
のんびりと過ごしていけたらいいですよね。
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