『おぎない合う呼応』はいつからでも取り戻せる！！

母子の自然なやりとり『おぎない合う呼応』が大事
の記事にも書きましたが、

母子の間には
お互いをおぎない合う呼応が
自然に起きてくるものなのですが、

この、「自然に」というところが
本当に難しくなってしまっています。

自分の子育てを振り返っても
大いにそうだと言えます。

自分はどんな育児をするのか・・・
どんなやり方でするのか・・・
どうしたいのか・・・

よりも

どんなやり方が正しいのか。
どんなやり方をしたら赤ちゃんを大事にできるのか。

という思いからスタートしてしまうものです。

抱っこ法のセッションなどでも
こんなふうにお子さんの相手をすると
お子さんは気持ちを表現しやすいですよ、とか

こんなふうにすると
ママも受け止めやすいですよ、などと

お伝えしてきたので
つい、皆さんにも
こうするのがいいんだと思い込ませてしまったかも。

と最近反省しております。

抱っこ法協会でも
本当のことをより誤解なく伝えられるような
工夫が進んでいますので

皆さんにもシンプルで分かりやすく
お伝えできるよう
私もますます精進していきますね。

そんなわけで

先日、ほっこり抱っこの会でも
最新のことを勉強し合ったのですが

参加してくれていた研修生の一人
大塚千恵さんが

学んだことを早速、
お子さんと試してくれて
その報告をしてくれたのがステキだったので
こちらでもシェアさせてもらいますね。

すぐに、子どもとの間で実践できる
これが、やはり抱っこ法の強みだなと思います。

まずは自分のために活かす。
これ以上の学び方があるかなって思います。

千恵さん、ありがとう

皆さんの参考になったら嬉しいです。

みゆきさん

おはようございます。
昨日はありがとうございました。

今朝、娘を抱っこする時、
「おぎないあう呼応」してみました。

娘の身体の力が入っているところや、
微かなモゾモゾを感じながら、こちらも
微妙に力の入れ具合や抜き具合を
試しながら「動」の抱っこをしました。

抱っこしてすぐに、いつものように手を
すき間に入れてきたのですが、
「寒いねぇ」と娘の丸ごとを抱っこして
あたためるイメージで抱っこしていると、
いつもは娘の手が異物のように感じて
しまっていたのに、今日は、
すべてが溶け合っていく感じがして、
手が挟まっているのも感じられなくなりました。
ただただあたたかさとやわらかさ、
娘の丸ごとを感じていました。
途中、娘のおしりが少し落ちる
(多分5ミリくらい下がった)感じがしたので、
ぐっとこちらに引き寄せると、娘が
胸にうずめていた顔をあげて
わたしをじっと見て、それからおでこを
わたしの頬に擦りつけてきました。
なんだか感動してしまいました。
いつもの抱っこと全然違ったのです。

ほんの5分くらいの抱っこでしたが、
ものすごく幸せで感動的な抱っこでした。
朝の慌ただしい時間なので、いつも
ある程度の時間でおしまいにするのですが、
「そろそろ準備しようか」と声をかけた時の
娘の反応もいつもとまるで違いました。
いつもはパッと立ち上がるか、ごろんと
床に転がり落ちるように膝から下りるか、
そんな感じなのですが、
今日は一際ぎゅーっと抱きしめあってから、
ゆっくり離れて(これがどちらからぎゅーっ
としたのか、どちらから離れたのかわからない
くらい同時にそうなったのです)、
おしまいになりました。

今まで、娘を抱っこしながら、娘を感じながらも、
どこかで頭が働いて、「こうきたらこう、で
いいのかな？」「この動きはガマンしてる表れ
だからやめさせてあげたらいいんだよね？」
「このカタチで大丈夫かな？」という感じに、
自分でも娘でもない何かに訊きながら
抱っこしていることが多々あったのだと
わかりました。

この感じ、よく覚えておこうと思います。
ぴったりくる感じを探っていけばいいんだ
ということ。

こうしたらいい、や、この動きはこういう
気持ちの表れ、というヒントに助けられる
こともあれば、それに縛られることもある
んだと実感しました。
抱っこ、まだまだ深まりそうです。

ふつうのふだんの抱っこに、ほんとの
始めの段階でつまずき、抱き方の話が
とても嫌いでした。
もう手遅れだし…赤ちゃんの時に戻って
やり直せないもん…やり直せないから
わたしには一生抱き方がわからないんだ…
そんな気持ちでブロックしていたように
思います。裏を返せば、上手に抱けたら
どんなによかっただろう！と強く強く思って
いたということなんだと思います。

今朝、おぎないあう呼応で娘を抱っこして
みて、手遅れだなんてないんだとわかりました。
どう抱いたらいいかが、「わかった」と感じました。

わたしみたいに困っているお母さんは
いっぱいいると思います。
すごく困ったわたしだからこそ、伝えられる
ことがあるかもしれないと思えるようになり
ました。
伝えたい、伝えなくちゃ、そのために頑張ろう！
そう思います。

みゆきさんに報告したくて、朝の忙しい
時間にごめんなさい。
10年かかったけど、今日の抱っこ、ほんとうに
一分の隙もない「ぴったり」な抱っこだったのです。

いつも素晴らしい学びと体験をありがとう
ございます！

素敵でしょう