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Peace Study Notes

一筆書きでつづる素晴らしき世界のスケッチブック




フルートの音色のように あたたかく かろやかに生きていきたい


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京の雑踏をすりぬけ やってきました 京都文化博物館

本日のメインは 『 ホノルル美術館所蔵 北斎展 -葛飾北斎生誕250周年記念- 』だ☆

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今でこそ世界的人気の浮世絵やけど 元々は庶民も楽しめる娯楽にすぎなかった
そんな一見使い捨てのオモチャから 美の本質を発見するのは
くやしいが いつの時代でも きまって アウトサイダーである外国人だ

ぼくたち日本人は 動物園のフラミンゴのように
一斉に同じタイミングで 同じ方向を向いてしまいがちやけど
そろそろ過去の教訓をふまえ 未来の話をしていきたい


北斎翁の絵は 漫画の最高峰と言える
写実主義とは一線を画すが たぐいまれなる観察眼にもとづく
心のフィルターを通した俳句のようなアート
自然が織りなす美や 町民の表情を 粋にイコライジングして
紙に定着させていく仕事ぶりの 質と量に魅せられる

画狂人と言われた 時代を超越した自由な心に圧倒され
ここち良いパンチドランカー状態に
肉体は滅びても その心は作品に刻印されていて
たしかに吹いてくる すがすがしい風 

杉浦日向子さんの 『百日紅(さるすべり)上』 中にもあったが
“複眼”による 様々な視点・角度からとらえた 人間ばなれした斬新な構図
ファニーフェイスとも言える あたたかい町民の表情

とりわけ ゴッホにも通じる “青色と茶色”の
心を焦がすようなコントラストが印象的だった
求心力のある地中海の青と アフリカの大地を彷彿させるような渇いた茶色

これが“粋”というモノなんだろう
(ブルーのストライプシャツ × ブラウンのネクタイとか
 着こなしにも応用がききそうだ)

青色は茶色にはなれないし 茶色も青色にはなれない

音楽家の5lackも『Hot Cake』で飄々と深く こうラップしている
  「ボクはblue 君はyellow 吐き出す雰囲気はいい感じだ」
  「俺の良いとことお前の良いとこを足して2で割りゃ最高 サイコだと思うよ」


北斎さんが描いた真理は ブラジル人でもうまく説明できないという感情
ポルトガル語の「サウダーヂ(郷愁)」の秘密をも解く鍵になると思う

ぼくたちにとって 本当の意味の調和とは…

大いなるヒントをありがとう! 北斎さん☆


しっかし あくまでもポップでエッジも効き
腰のすわったファンクネスと 風に舞うフルートのようなかろやかさ

そうだ 北斎さんのアートは クロス・オーバー期ブルーノートの音狂人

ラリー・ミゼルとフォンス・ミゼル兄弟による作曲・プロデュースチーム
『スカイ・ハイ・プロダクション』の音と同じ音色がする

スカイ・ハイ・サウンドで ここち良く飛翔する ボビ・ハンフリーのフルート
富士山上空を ここち良く飛翔する 葛飾北斎の筆

どんなアートフォームでも 命は その“切り口”に宿るんだろう


まだまだ名残惜しいが さあ 家に帰ろう!
四条烏丸のブーガルー・カフェも行きたかったがタイムアップだ
今日は保育園のお迎えは奥さんにしてもらったし

早足で帰途につく 見慣れた風景が 新たな色彩を帯びだした
(奥さんへ 自由な一日を サンクス☆)

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山遊びも最高だが 街遊びも大好きだ

ただ ぼくの場合の街遊びの快楽は どうも路上に宿るみたい
そんな “路地裏の美学” を
当時ミーツ・リージョナル編集長だった
街場の大先輩 江弘毅さんに直接ぶつけたこともある

ぼくの三重の実家は 裏山に サルスベリの木が自生する位ド田舎なんだが
そんな田舎モノだからこそ見えてくる街の良さがある

山に愛された 串田孫一さん meets
街に愛された 植草甚一さん みたいな人格が われながら笑けるが
パスカルの『パンセ』でも 人間は矛盾した生き物ということを言ってるみたいで
混沌ラバーズとしては 勇気づけられるような さわやかなキモチになる
まぁ 山も街も 一つの大きな遊び場=プレイ・マウンテンと見立てなおせば
まったくあたらしい地平が見えてくる気がする
枯れた下山の思想でなく “縦走”の思想というべきか!?


そういえば 先日の火曜 休日出勤の代休やったんで
娘を保育園にあずけてから 久々に京都へと アズキ色の阪急電車に揺られた

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おぉ~ カッコいい看板! 川久保イズムがビシビシ伝わってくるね!
彼女の服を愛していた 同じ大学の友達「カズコ」
勤めていた時計店を辞め 建築専門学校へ入学
同じ道のパートナーと結婚し 最近なんと1級建築士の資格を取ったようだ
これからの活躍がなんとも楽しみだが
ファッションには そんな眼には見えない力が宿っている

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これもオモシロい看板やね ポーター・タンカー
とりわけ このリュックが楽しい
日本人って シンメトリー(左右対称)が好きな国民やと思うんやけど
機能がそのままデザインになった アシンメトリーな遊び心が美しい

同じ大学の友達「カオリちゃん」も愛用していて良く似あってたわ
マウンテン・ハットに ギャルソンやgのTシャツ
リーバイス505に 黒キャンバスのジャック・パーセル
そんな 女“H・F”も 江戸の出版社から独立してフリーの編集者に
カリスマお洒落古本屋 同郷の海月書林の市川慎子さんと
伝説の暮らし雑誌『いろは』を共同編集したりと
生来の好奇心に花を咲かせている

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   初しぐれ猿も小蓑をほしげなり   松尾芭蕉


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ついにここまできましたか B.O.河原町オーパ店
平日のファッションビルの寒さといったら…
服にかぎらず モノ作りの原点を忘れた時点で
淘汰されていくのは 自然の摂理かもしれない
でもぼくは そこから芽生える あたらしい息吹きに期待したい

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ものスゴイ路地裏に 行ってみたかった 『ELEPHANT FACTORY COFFEE』を発見!
街歩きってか すでにRPGの域に達している ストイックな立地がシビれる
あいにくオープンは13時のようで 他用のため 入店は次回の楽しみに
グーグル・ストリートビューでは決して覗けない ホンモノの世界
それこそ“路地裏の美学”の神髄かもしれない


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ル・クロで しばしのショートブレイク
家出(ヤサグレ)バッグから取り出したのは
杉浦日向子さんの 『百日紅(さるすべり)上』
葛飾北斎 周辺の江戸文化を描いた漫画なんやけど
“人斬り”ってハナシに印象的なシーンがある

路上で腹ばいになって 江戸の街を観察している北斎
とまどう弟子の善次郎に投げた言葉がコレだ
 
   どうだ 立って見る時と景色が違うだろう
   いいか 立ってる時はコウ 地面が三で空が七
   それが寝ると 地面が二で空が八だ
   つまりだ 人間と犬とは別々の景色を見てるんだ



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ランチタイム・ピーク後を狙い ずっと行きたかった
三条六角にある 『TRACTION bookcafe』
そびえたつ 積層合板製の本棚には オモシロそうな本がどっちゃり!
デザイン系~絵本 漫画まで オールジャンルのツボを突いたセレクトで
大竹伸朗の絵本『ジャリおじさん』 ブルータスの浮世絵特集
サバービア本2冊をよくばりピック
そういえば サバービアの橋本さんて “橋本 徹”
我らが大阪市長は “橋下 徹”
静と動のコントラストが すでにアートだ
両方 大好きな イマを生きる革命家だけど みんなは気付いてた?
ぼくは最近気付いて 思わず声を上げてしもたわ…
(ってか 気付かないマスコミって もしかしてイモ!?)

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食後は 近所にある雑貨・文房具屋 『a little beaver』へと
以前の二条寺町あたりから引っ越してたんやね
店名の由来は ブラック・ミュージック好きならおなじみ
マイアミ・ソウルのプリンス 「リトル・ビーバー」が好きだから…とのこと!
ソウルやファンク ジャズやブルースまでクロスオーバーした未来の音楽は
世界中のヒップホップ・ヘッズまでトリコにするハイブリッドさ☆
そんな店名の店が 良くないワケないよね!

あいにく 本日火曜日は定休日やったけど
楽しみは 今度のおあずけやね

あ 躍動感あふれるイントロが 心から湧き出てきた…
この曲は ぼくが大好きな宝物
スティービー・ワンダー『Tuesday Heartbreak』だ♪

バスは素敵な乗り物だ


電車も楽しいんやけど バスにひとたび身をまかせると

ローカルの生活圏に溶けこみ 住人の飾らない息吹を感じとれる気がする


特に 坂とカーブの多い知らない街で バスに揺られるのは格別だ

車高が高く 視野も広いバスは

さながら 良質なロード・ムービーを堪能できる

移動する映画館である


ほどよくカジュアルなパン屋から 焼きたてのバゲットを抱えて出てきたのは

オーロラ・シューが似合う セルフレーム眼鏡の女の子

よく磨かれた窓ガラスには PACIFIC JAZZの

「GERRY MULLIGAN QUARTET」のアナログ・ジャケが

無造作に立てかけられている


向かいの古本屋の軒先には ワインの空き箱を再利用した均一台

柔和そうな初老の男性が 孫(?)と一緒に

茶色くやけた文庫本を手に会話をしているが タイトルはわからない

世代を超えて仲良くならぶ

味がでたプーマ・スウェードと おろしたてのキッズサイズのバンズが眩しい


そんなエバーグリーンな妄想も きっと許してくれるであろう乗り物 バス

無意識に眼にとびこんでくる パノラマに拡がる景色は

名も知れぬ グッドミュージック・ラバーが

人知れず編集したミックス・テープを聴いているような

恋焦がれるような旅愁をいざなう



まさにこの瞬間も 世界中で 色んな人の 色んな想いをのせて バスは走る

 

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■荒井良二 / バスにのって   偕成社 1992年


せかせかした日常の幕切れ時には

エバーグリーンなアーティストが奏でる こんな絵本を子供と楽しみたい


世に出て20年経ってるのに 決して風化しない

飄々とした 軽やかな強度を持つ マスターピースの一つだろう


ここは中東なのだろうか?

名も知れぬ旅人が とおくへ行くためバスを待ち続けるハナシだ


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「トントンパットン トンパットン」

持ち歩くラジオから流れてきた 軽快に響く ローカルなリズムが

ゆったりと心地良い 悠久のグルーヴを生み出していく

一度聴いたら耳からはなれない 乾いたパーカッションのエキゾチックな音が

子供たちをも 烈しくトリコにしてしまう

旅先では 地の料理と酒を味わいたいものだが

音楽もまったく同じだとおもう


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気長に 待ちに待った巨大バスは すでに定員オーバーで

無情にも あっけなく行ってしまう


だが へこむことなく 自由な旅人は歩をすすめるのだ

たとえ ギリギリ乗りこめたとしても

ヤニくさく 悪意に満ちた 険悪な車内で

景色も味わえず 身動きもとれないのは まっぴらごめんである


荒井さんは ぼくたちに

自由と孤独は オセロのように 表裏一体であること

旅は 目的よりも 過程が何よりも楽しいことを カラッと教えてくれる


何事にもとらわれることなく 最小限の荷物で旅を続けよう

太陽とともに目覚め 歩き 眠りにつく プリミティブな旅路

ちっちゃなラジオと くちぶえか Human Beat Boxがあれば

地の果てだって どこまでも歩いていける気がする


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