人より頑張るではなく、自分の測りの中での頑張りを積み重ねる〜イチロー選手の引退会見より

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イチロー選手が現役を引退されましたね。

私は今はサッカーファンなのですが、毎日プロ野球ニュースを見てるくらい野球ファンでした。イチロー選手もファンではなかったですが、超一流の選手として、動向は気になっていました。

ここまで一つのことを極める方の発言には、人生の参考になることがたくさん含まれています。

昨日は会見の一部だけ見たのですが、その中で印象に残った言葉を抜粋したいと思います。

「今日の球場の出来事、あんなもの見せられたら後悔などあろうはずがありません。もちろん、もっとできたことはあると思いますけど、結果を残すために自分なりに重ねてきたこと、他人より頑張ったということはとても言えないですけど、自分なりに頑張ってきたとははっきりと言えるので。これを重ねてきて、重ねることでしか後悔を生まないということはできないのではないかなと思います。」

「生き様というのは僕にはよくわからないですけど、生き方と考えれば、さきほどもお話しましたけれども、人より頑張ることなんてとてもできないんですよね。
　あくまで測りは自分の中にある。それで自分なりにその測りを使いながら、自分の限界を見ながらちょっと超えていくということを繰り返していく。そうすると、いつの間にかこんな自分になっているんだという状態になって。
　だから少しずつの積み重ねが、それでしか自分を超えていけないと思うんですよね。一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、それは続けられないと僕は考えているので。地道に進むしかない。進むというか、進むだけではないですね。後退もしながら、あるときは後退しかしない時期もあると思うので。でも、自分がやると決めたことを信じてやっていく。

　でも、それが正解とは限らないわけですよね。間違ったことを続けてしまっていることもあるんですけど。でも、そうやって遠回りをすることでしか本当の自分に出会えないというか、そんな気がしているので。」

まずは人一倍の努力をし続けているであろうイチロー選手が、

「他人より頑張ったということはとても言えない」

「人より頑張ることなんてとてもできない」

とおっしゃってることに、まず驚きました。

その上で、

「自分の測り」を使って、「自分がやると決めたことを信じて」「自分の限界をちょっと超えていくこと」を、たまには後退もしながら、繰り返す。その少しずつの積み重ねが本当の自分に出会える。

とおっしゃっています。

イチロー選手の言葉からは、

人と比較の中での努力では、何かを成し遂げたり、後悔のない、満足する人生を送ることができない。

というメッセージを感じ取れます。

子育ての中では、つい自分の子供を他の子との比較によって評価してしまうことがあります。