子どもと一緒に育つ・・・最近のスポーツ界の問題から | 幸せな親子関係・主体性をはぐくむ ピースサインのあるこそだて

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最近、スポーツ界のハラスメントがよくメディアで取り上げられています。

 

スポーツ界のハラスメントについて日頃思っていたことをわかりやすく解説してくださった記事が流れてきたので、ご紹介します。

昨今のスポーツ界のハラスメントは、

 

『「スポーツ」ではなく「体育会系」的な体質から生まれてきているようにも思われる。』

 

というお話が書いてあります。

 

私も最近の報道を見ていて、また子どもたちと関わっていた少年サッカーの現場を見ていて、同じように感じていました。

 

日本人の多くがスポーツと関わる場所は、最近はお年寄りや小学生が楽しむことを目的にスポーツができる場所が地域や民間にも増えてきましたが、若い世代がスポーツをするのは、学校や部活動がほとんどです。

スポーツという言葉は「気分転換する、元気の回復、楽しむ」という意味が語源だと聞いたことがありますが、学校も部活動でやっているのはスポーツではなく「体育」です。

 

『「体育」となると、秩序だとか、団体だとか、先輩後輩だとか、上意下達といった文化になって、スポーツのアスリート文化とは違う。』

 

と茂木先生が書いていらしゃるように、そこには独特の文化や価値観があるように思います。そしてその価値観の中で長く過ごされていた方が、現在そのスポーツ組織の上層部で指導されています。

 

また、私の若い頃はいわゆる「体育会系」の人たちは、就職でとても有利だと言われていました。

厳しい体育会系の中で揉まれてやりきった人は、根性もあり、会社組織の中で優秀な人材となると言われていました。

ですから現在の大企業を動かしている人の中には、「体育会」の文化、価値観が当たり前として過ごされていた方が多くいらっしゃり、その方達が会社の文化を作っている可能性が高いのではないかと思います。

 

スポーツ界での様々なハラスメントや会社の中でのハラスメントの構造に、学生時代多くの時間を過ごしてきた「部活」「体育会」の中の価値観がかなり影響しているのではないかと感じています。

 

少年スポーツの現場でも、体罰や暴力までは行かなくとも「暴言」「頭ごなしの指導」など、スポーツの第一目的である「楽しむ」ことが達成されない指導がはびこっています(今日も少年野球のことが報道に出てましたね)。

指導している大人たちが自分が部活などで経験したやり方のまま、その価値観のまま指導している時、そのような状況になってしまうのだと思います。

 

『自分で課題を見つけて取り組んで克服していくというスポーツのアスリート文化は価値のあるもので、esportsや将棋チェス囲碁、さらには人生一般にも活用できる。もっとスポーツの文化が広がっていって良いし、アスリートに対するリスペクトももっと高まって良い。』

 

茂木先生がおっしゃってるように、スポーツには自分で考え、取り組み、努力をすることで何かを達成できたり、チームスポーツではコミュニケーションや仲間と協力して何かを成し遂げていくことが経験できるなど、素晴らしい側面があると思います。

 

スポーツ本来の目的やメリットを活かして、子供たちを育てていくためには、指導する大人たちが、自分の経験だけでなく、新しい考えややり方を取り入れて、自分自身も進化して行かないといけないのだと思います。

最近、指導者や地域スポーツのパパコーチの中にも、最新の指導法や海外の指導法を勉強したり、子どもとの関わり方を学ぶなど、努力されている方もたくさんいらっしゃいます。そういった指導者が増えていくと、子どもを取り巻く価値観が変わり、社会も変わっていくのではないかと期待しています。

(組織の上の方が変わらないので大変、という話もよく聞ききます。。。あせる

 

親も同様で、自分の生きてきた価値観だけで子育てするのではなく、様々な価値観を知り、新しい知識を入れることで、子供とよりよい関わり方で子育てができます。

ひいては自分も子供と一緒に育つことができると感じています。

 

今日は長くなってしまいましたが、以前読んだ本で「子どもと育つ」というWebマガジンを発行されているドイツで少年サッカーの指導をされている中野吉之伴さんの著書を最後にご紹介しておきます。

 

 

<内容紹介より>

本書にはサッカーに限らず、ドイツの大人がどのように子どもに接しているのか、そしてドイツの子どもがどのように育っていくのか、といった子育てにまつわる物事をまとめています。サッカーをする子を持つ保護者の方に限らず、サッカーやそのほかのスポーツの指導者、さらには子どもを育てるすべての方々に読んでいただける内容です。

 


 

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