本日10月4日は1883年オリエント急行運行開始日!1988年来日した『オリ急』のおはなしを!! | 鉄撮り屋

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10月4日はオリエント急行の運行開始日!

実は日本にも来ていた――なのにワイは撮ってない(笑)

10月4日は、鉄道史に名を残す「オリエント急行」が運行を開始した日。

1883年10月4日、フランスのパリを出発した列車が、ヨーロッパを横断してコンスタンティノープル(現在のイスタンブール)を目指した。

以来、オリエント急行は「豪華列車」の代名詞となり、小説や映画にも登場する世界的な列車になった。

そして、その105年後。

1988年、オリエント急行が日本にもやって来た。

それが、フジテレビ開局30周年記念事業として実現した**「オリエント・エクスプレス'88」です。

ところが、この話には私自身の残念なオチがある。

「当時、撮ったの?」

家族とテレビを見ていて、オリエント急行の話題になると、

「日本にも来てたんやって。当時、撮ったの?」

と聞かれる。

……。

「いや、撮ってへん」

なんでやねん!(笑)

当時、一応ワイも撮り鉄をしていた。

それなのに、こんな超目玉列車を撮っていない。

おそらく学校の試験か何かと重なっていたのではないかと思うが、記憶は定かではない。

今になって考えれば、

「試験も大事やけど、オリエント急行やぞ!」

と、当時の自分に言ってやりたい(笑)。

何しろ、ヨーロッパから本物の豪華列車がやって来て、日本全国を走ったのである。

しかも、EF65、EF58、EF81、ED75、ED79、DD51、D51 498……。

鉄道ファンからすれば、客車だけでなく牽引機まで大事件だった。

それでもオリエント急行には縁があった

そんな私にも、オリエント急行に関する思い出が一つある。

車両基地の一般公開イベントで見た、

EF65 1059号機。

そこにオリエント急行を模したヘッドマークが付いていた。

「おお、オリエント急行や!」

と喜んだものの……。

よく考えればEF65 1059は貨物用機関車。

つまり、

本物のオリエント急行は撮ってないのに、貨物ガマの模擬ヘッドマークは見ている。

なんやそれ!(笑)

まあ、これも今となっては大切な鉄道趣味の思い出です。

1988年、パリから日本へ

オリエント・エクスプレス'88は、1988年9月7日にパリを出発。

フランス、西ドイツ、東ドイツ、ポーランド、ソ連、中国を経由してユーラシア大陸を横断し、9月26日に香港・九龍へ到着。

そこから船で日本へ運ばれ、山口県下松で日本国内運転のための整備が行われた。

ヨーロッパの客車を日本の線路で走らせるため、台車交換などの対応も実施。

そして10月、ついに日本国内を走り始める。

日本国内運転の全体像

日本での運行は、10月17日から12月25日まで。

大きく分けると、

広島→東京
↓
東京・関東
↓
東北→青森→北海道
↓
北海道→青森→日本海側→関西
↓
山陽→九州
↓
四国
↓
関西・北陸・上越・関東
↓
各地でツアー・展示
↓
12月25日、国内営業運転終了

という壮大なものだった。

単純に東京を往復した列車ではない。

日本列島を縦横に走り回ったのである。

10月17日 日本国内初営業運転

広島→東京

日本国内での記念すべき初営業運転。

1988年10月17日

広島駅を18時36分に出発。

牽引機はEF65 1136。

翌10月18日、東京駅10時30分着。

主要駅だけを抜き出すと、

駅 時刻
広島 18:36発
岡山 21:14着/21:24発
姫路 22:46着/22:54発
大阪 0:10着/0:25発
京都 1:01着/1:10発
名古屋 3:23着/3:28発
浜松 4:59着/5:02発
静岡 6:18着/6:20発
沼津 7:14着/7:22発
熱海 7:48着/7:58発
品川 9:45着/10:17発
東京 10:30着

広島から東京まで約16時間。

これがオリエント急行の日本デビューでした。

10月24日~27日

上野から東北・北海道へ

次の大きな運行が、10月24日。

上野14時19分発→青森翌2時40分着。

東北本線をひたすら北上する。

主要駅は、

駅 時刻
上野 14:19発
宇都宮 16:05着/16:10発
郡山 18:18着/18:22発
福島 19:09着/19:16発
仙台 20:29着/20:38発
盛岡 23:15着/23:25発
八戸 1:02着/1:12発
青森 2:40着

この区間ではEF65、ED75などが牽引を担当。

そして青森から津軽海峡線へ。

青函トンネルを抜け、北海道へ入る。

北海道ではED79からDD51へと機関車が交代。

DD51重連によるオリエント急行。

これも見たかった!

10月25日には北海道で公開イベント。

その後、東室蘭方面などを走り、函館へ向かう。

10月27日には再び青函トンネルを抜けて本州へ戻った。

このとき記録されているのが、

ED79-2+ED79-101

という組み合わせ。

10月27日~28日

青森→日本海縦貫線→京都

北海道から戻った列車は青森から日本海側へ。

代表的な時刻を追うと、

青森16:25発
↓
秋田20:53着
↓
酒田22:46着
↓
長岡2:20着
↓
富山5:09着
↓
金沢6:46着
↓
福井8:09着
↓
敦賀9:34着
↓
京都11:10着

という大移動。

日本海縦貫線ではEF81などが登場。

北海道のDD51から、本州のEF81へ。

ここでも機関車のバトンタッチが行われる。

10月末~11月

山陽・九州・四国へ

京都からさらに西へ。

10月30日には熊本でも公開。

10月31日は、

博多8:56発→広島14:58着。

主要駅は、

博多
↓
八幡
↓
門司
↓
下関
↓
厚狭
↓
小郡
↓
徳山
↓
岩国
↓
広島

という山陽本線のルート。

そして11月1日には、今度は四国へ。

広島7:42発
↓
岡山11:04着
↓
児島12:50頃
↓
高松13:37着

瀬戸大橋を渡って四国へ入る。

1988年は瀬戸大橋が開通した年でもある。

そこへオリエント急行が走る。

これも昭和末期を象徴する光景でした。

11月1日~2日

高松→大阪→北陸→上野

高松からは再び本州へ。

高松→児島→岡山→姫路→大阪

そして大阪から京都、敦賀、福井、金沢、富山、糸魚川、直江津、柏崎、長岡、水上を経由して上野へ。

代表的な時刻は、

駅 時刻
高松 13:37着
児島 17:33発
岡山 18:12着/18:14発
姫路 19:43着/20:00発
大阪 21:34着/21:50発
京都 22:25着
敦賀 23:48着
福井 翌0:43
金沢 1:54
富山 3:35
糸魚川 5:03
直江津 5:38
長岡 7:11
水上 9:15
高崎 10:23
上野 12:00着

まさに「日本一周」の名にふさわしい運転である。

その後も全国各地へ

11月から12月にかけても、オリエント急行は全国各地を走った。

東京・上野だけでなく、

  • 仙台

  • 青森

  • 秋田

  • 金沢

  • 京都

  • 大阪

  • 広島

  • 博多

  • 熊本

  • 高松

  • 静岡

  • 名古屋

など各地に姿を見せた。

駅では一般公開も行われ、全国23駅で展示された記録がある。

つまり、

「一度だけ東京に来た珍しい列車」ではない。

1988年秋から冬にかけて、約2か月間、日本列島を走り続けたのである。

牽引した機関車がまた凄い

オリエント急行'88のもう一つの主役が、日本各地の機関車。

確認されている代表的な形式をまとめると、

形式・機番 主な役割・記録
EF65 1136 10月17日、広島→東京の国内初営業運転
EF65 1108 東北方面での牽引記録
EF58 61 東京地区など。お召し機としても有名
EF58 122 中京地区などでの牽引例
EF64 上越・山岳区間など
EF66 50 東京地区の回送など
EF81 日本海側などの交直流区間
ED75 711など 東北地方
ED79-2+ED79-101 青函トンネル
DD51 1141+1102 北海道、重連
ED76 九州方面
D51 498 国内終盤の大きな話題

こうして見ると、まさに**「日本の機関車博覧会」**である。

直流、交流、交直流、ディーゼル、そして蒸気。

ヨーロッパの豪華客車を、日本全国の機関車がリレーしていった。

最大の見せ場――D51 498

そして、オリエント急行'88を語るならD51 498は外せない。

1988年に動態復元されたD51 498。

その復活後の大きな舞台となったのがオリエント急行だった。

12月23日には、

D51 498+オリエント急行

という夢の組み合わせが実現。

さらに上野~水上では、

EF58 61

が牽引。

蒸気機関車からお召し機へ。

最後まで日本の鉄道ファンを楽しませてくれました。

12月25日――日本国内営業運転終了

そして、

1988年12月25日。

長かった日本国内での営業運転も終了。

その後、12月26~27日に下松へ返却回送。

さらに1989年1月9日、日本を離れてヨーロッパへ返却されました。

これで、オリエント・エクスプレス'88の日本での一大イベントは幕を閉じた。

それなのに、ワイは撮ってない(笑)

こうして時刻まで調べてみると、改めて思う。

なんで撮ってへんねん、ワイ!

広島から東京。

上野から東北。

青函トンネルを抜けて北海道。

北海道から日本海側。

京都、広島、九州、四国。

そしてまた関東へ。

その先頭には、

EF65、EF58、EF64、EF81、ED75、ED79、DD51、ED76、D51 498……。

こんな列車、今なら絶対に追いかける。

しかし当時のワイは撮っていない。

たぶん学校の試験。

……たぶん(笑)。

家族から、

「オリエント急行、当時撮ったの?」

と聞かれるたび、

「撮ってへんねん……」

と答えるしかない。

ただし!

車両基地公開イベントで、

EF65 1059に付いたオリエント急行風の模擬ヘッドマーク

を見たことはある。

本物は撮ってない。

貨物ガマの模擬ヘッドマークは見た。

なんやそれ!(爆笑)

でも、それも含めて自分の鉄道趣味の思い出。

1883年10月4日に始まったオリエント急行の歴史。

その105年後、1988年に日本を走ったオリエント・エクスプレス'88。

そして、その時代に一応撮り鉄をしていたのに、まさか見てない(笑)

「あの時、撮っておけばよかった!」

という後悔も含めて、今となっては懐かしい鉄道の思い出である。

いやしかし……

試験も大事や。
でもオリエント急行は一生に一度やぞ、当時のワイ!(笑)


【運転時刻について】

上記の時刻は、当時の運転計画・鉄道趣味資料などから整理したもの。計画ダイヤと実際の運転には変更があり得ます。