JR九州「あそぼーい!」運転開始15周年!!! | 鉄撮り屋

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今日は、JR九州は、「あそぼーい!」の運転開始15周年を記念して、出発式が開催されるようですね。

9:35頃~。開催場所は、熊本駅3番のりば。9:57発の「あそぼーい!」1号を対象に、出発合図などを実施との事。

 

って事で(;^ω^)

 

愛称の元祖!「SLあそBOY」の写真を

1988年8月撮影

この日は試運転列車に偶然遭遇!補機にDE10有明色が連結、14系で実施されていました。

「SLあそBOY」から現在の「あそぼーい!」に至るまでは、ただの列車の世代交代やなくて、「波瀾万丈のドラマ」そのもの。激しい故障、突然の引退、そして奇跡のキャラ変……。

今回は、このドラマチックな変遷、歴史、そして溢れんばかりの魅力を解説していきますな。お茶でも飲みながら、のんびり付き合ってください!

1. 伝説の始まり:『SLあそBOY』の誕生と「おじいちゃん」の限界

歴史の始まりは1988年(昭和63年)までさかのぼります。 JR九州が「阿蘇の活火山をダイナミックに体感できる観光列車を作ろう!」っちゅうことで走らせたのが、初代「SLあそBOY」でした。

ここで引っ張ってきた機関車が、大正生まれの「ハチロク」こと「8620形(58654号機)」。

【ちょっと一言】 大正生まれって、もう立派なおじいちゃん(というかひいおじいちゃん)ですよ。それを阿蘇の大自然、しかも「日本屈指の急勾配(坂道)」で走らせようって言うんやから、JR九州もなかなかに人使い(機関車使い?)が荒いというか、スパルタです。

爆発的な人気と、おじいちゃんの悲鳴

黒煙をモクモク上げて、阿蘇のスイッチバック(坂をジグザグに登るシステム)を一生懸命登る姿は、全国の鉄道ファンや家族連れを大感動させました。車内はアメリカ西部開拓時代風に改造されて、ウエスタン調の衣装を着た客室乗務員さんが雰囲気を盛り上げるという、当時としてはめちゃくちゃ最先端でおしゃれな演出やったんです。

しかし、現実は甘くありません。 なんせ、急勾配の山道を大正生まれの老体にムチ打って走らせてるわけです。案の定、機関車はあっちこっちがガタガタに。

  • 「今日もあそこが痛い…」

  • 「すまん、今日はもう煙出んわ…」

と言わんばかりに、故障が頻発するようになります。ディーゼル機関車に後ろから思いっきり押してもらいながら(実質、後ろが主役みたいな状態で)なんとか走る日もありました。

そして2005年、ついに車体フレームに致命的な亀裂が見つかり、「もう限界や、引退させてくれ!」ということで、惜しまれつつも「SLあそBOY」はその歴史に幕を閉じました。 (※ちなみにこのおじいちゃん機関車、のちに奇跡の復活を遂げて「SL人吉」として2024年まで大活躍するんやから、どんだけタフやねんって話ですが笑)。

2. 迷走…いや、華麗なる繋ぎ:『あそ1962』の時代

SLが引退してもうて、阿蘇の観光は大ピンチ!「次のスターをはよ連れてこい!」ということで、2006年に登場したのが「あそ1962」です。

これは昭和30年代(1962年など)に作られた古いディーゼルカー(キハ58系)を、昭和レトロモダン風に大改造した列車でした。車内で地酒が飲めたり、自転車をそのまま載せられたりして、これはこれで渋くてカッコよかったんです。

ただ、SLの「キャラの濃さ」に比べると、ちょっと落ち着きすぎとったんかもしれません。 「あそBOY」の派手な煙と音に慣れてもうたお客さんからは、「あ、今回は煙出ないのね…」と、ちょっと静かに見守られる感じに。結局、この車両も老朽化のために2010年に運行を終了します。

JR九州は考えました。 「渋いレトロ路線もええけど、やっぱり阿蘇には、もっとファミリーがワイワイ楽しめる『ぶっ飛んだ主役』が必要や!」

3. 奇跡のキャラ変:現代の『あそぼーい!』降臨!

そうして2011年、満を持してデビューしたのが、現在も大人気の「あそぼーい!」(キハ183系1000番台)です!

この車両、実はもともと「オランダ村特急」や「ゆふいんの森」、さらには「シーサイドライナー」と、JR九州内で名前と見た目を変えまくってきた「転職活動のベテラン」みたいな車両やったんです。

そのベテランが、阿蘇の地でついに「天職」に出会います。 これまでの「渋いウエスタン」や「昭和レトロ」から一転、「子供が狂喜乱舞するファミリー特化型テーマパーク列車」へと見事な超絶キャラ変を遂げました。

黒犬「くろちゃん」の誕生

ここで登場するのが、マスコットキャラクターの黒犬「くろちゃん(本名:あそ くろえもん)」。 天才デザイナーの水戸岡鋭治氏の手によって、車体の内外にこれでもかと「くろちゃん」が描きまくられました。その数、なんと101匹! 「101匹わんちゃん」へのオマージュか何かは知りませんが、どこを向いても目が合うレベルでくろちゃんだらけです。これがもう、可愛すぎて子供受けバツグン。

さらに、ギミック満載の車内が世間を驚かせました。

4. ここがスゴイ!『あそぼーい!』の爆発的な魅力

現在の「あそぼーい!」が、なぜこれほどまでに愛されているのか。その魅力を、関西人目線でツッコミを入れつつご紹介します。

① 世界初?の親子席「白いくろちゃんシート」

普通、電車の座席って2人掛けなら同じサイズですよね。でも「あそぼーい!」には、大人用と子供用がセットになった「親子席」があるんです。 しかも、常に子供が窓側に座れるように、座席が回転する構造になっています。

【関西人ツッコミ】 「子供を窓側に座らせなあかん」という親のプレッシャーを、座席の構造だけで解決するって、天才か!これでもう、「お父さんズルイ!僕も窓側がいい!」っていう車内の親子喧嘩は世界から消滅しました。

② 電車の中に「木のプール」と「図書室」

3号車は、もはや車両の形をした児童館です。 大きな「木の砂場ならぬ、木のボールプール」が設置されていて、子供たちがザブザブ遊べます。さらに、絵本が集まった「くろちゃん文庫」や、子供専用の「くろちゃんカフェ(販売カウンター)」まで完備。

【関西人ツッコミ】 列車って、目的地に行くための移動手段のはずですよね?でもね、ここに乗った子供たちは、楽しすぎて「目的地に着いてほしくない」って泣き出します。本末転倒もええところですが、それほど魅力的な空間なんです。

③ 前面展望の「パノラマシート」

車両の両端(1号車と4号車)には、運転席を2階に放り投げて、1階部分を全面ガラス張りにした「パノラマシート」があります。 阿蘇の雄大なカルデラや急勾配の景色が、大迫力のワイド画面で飛び込んできます。これは子供だけやなくて、大人の鉄道ファンもヨダレを流して喜ぶ特等席です。

5. 災害を乗り越えて:どん底から這い上がる不死鳥

順風満帆に見えた「あそぼーい!」ですが、2016年、最大の大ピンチが訪れます。 熊本地震です。

線路はズタズタに寸断され、本来の舞台である豊肥本線(熊本〜別府)を走ることができなくなってしまいました。 「主役の舞台がなくなってもうた、どうする…?」

ここで腐らないのがJR九州と「あそぼーい!」です。 本来のルートが走れないならと、博多〜門司港間を走ったり、博多〜由布院間を走ったりと、九州各地の路線へ「出稼ぎ」に出向いたんです。行く先々で「くろちゃんが来てくれた!」と大歓迎され、被災した熊本への元気を繋ぎ続けました。

そして2020年8月、豊肥本線が奇跡の全線開通。 「あそぼーい!」は、ついに住み慣れた阿蘇の山へと帰ってきました。スイッチバックを力強く登るその姿に、沿線の人々は涙を流して手を振ったと言います。

■ まとめ:形は変われど、魂は「あそBOY」のまま

大正生まれの老機関車が煙を吐いて走った「SLあそBOY」。 激動の時代を繋いだ「あそ1962」。 そして、子供たちの笑顔を乗せて走る現代の「あそぼーい!」。

見た目も動力も、走るスタイルも全く変わってしまいましたが、根底にある「阿蘇の大自然をお客さんに全力で楽しんでもらいたい!」という熱い魂(スピリット)は、1988年からずーっと引き継がれています。

かつて「SLあそBOY」にお父さんお母さんに連れられて乗った子供が、今は親になって、自分の子供を「あそぼーい!」の木のプールで遊ばせている……そんな素敵な歴史のバトンタッチが、今日もあの赤い阿蘇大橋のふもとで行われています。

九州へ行く機会があったら、ぜひ乗ってみてください。 大人も子供も、乗った瞬間に「うわぁ!」って声が出ること間違いなしですから!あ、パノラマシートの予約は、ほんまに瞬殺で売り切れるから気ぃつけや〜!(笑)