6月10日は「路面電車」の日 | 鉄撮り屋

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6月10日「路面電車の日」と阪堺電車の魅力

6月10日は「路面電車の日」です。これは「ろ(6)てん(10)」の語呂合わせから制定された記念日で、日本各地で活躍する路面電車の魅力を改めて見つめ直す日として親しまれています。自動車社会の発展により多くの路面電車が姿を消しましたが、現在でも全国各地で地域の足として活躍しており、観光資源としても大切な存在となっています。

私が特に好きなのは、やはり大阪を走る阪堺電車です。大阪市内と堺市を結ぶ阪堺電車は、日本で現役の路面電車としては最も歴史のある路線の一つです。天王寺駅前から浜寺駅前まで結ぶ上町線と阪堺線を運行しており、街の中をゴトゴトと走る姿は何度見ても飽きません。

阪堺電車の魅力は、何といっても「日常の中に溶け込んだ鉄道」であることです。高層ビルの横を走ったかと思えば、住宅街の中を抜け、商店街の近くを通り、歴史ある寺社の前をゆっくり進んでいきます。まるで街そのものを見学できる移動博物館のような存在です。

また、車両のバリエーションも魅力です。最新型の低床車両から、昭和の香りを色濃く残すモ161形まで、多彩な車両が活躍しています。特にモ161形は日本最古級の現役営業車両として有名で、その姿を見ると「ほんまにまだ現役なんやなあ」と驚かされます。人間ならかなりの大ベテランですが、毎日元気に走っている姿には頭が下がります。

阪堺電車沿線には見どころもたくさんあります。住吉大社への参拝はもちろん、堺市内では歴史ある街並みや古墳群にもアクセスできます。春は桜、夏は青空、秋は紅葉、冬は澄んだ空気の中で撮影を楽しめます。鉄道ファンだけでなく、写真愛好家や観光客にも人気が高い路線です。

私自身、阪堺電車を撮影していると、つい時間を忘れてしまいます。最初は「1本だけ撮ろう」と思っていても、気が付けば1時間、2時間と経過していることも珍しくありません。「次はどんな車両が来るやろ」と待っているうちに、気付けばお昼ご飯の時間を過ぎていることもあります。路面電車ファンあるあるかもしれません。

そして阪堺電車の魅力は車両だけではありません。運転士さんの丁寧な運転や、沿線住民との距離の近さも特徴です。踏切ではなく信号で止まり、自動車や歩行者と共存しながら走る姿は、一般的な鉄道とはまた違った味わいがあります。街と一緒に生きている鉄道と言えるでしょう。

近年は全国的に路面電車が再評価されています。環境に優しく、高齢化社会にも適した公共交通機関として注目を集めています。海外ではLRT(次世代型路面電車)が都市交通の中心として活躍している例も多く、日本でも宇都宮などで新たな動きが見られます。

そんな中で阪堺電車は、単なる交通機関ではなく大阪の歴史そのものを運んでいる存在だと感じます。明治、大正、昭和、平成、令和と時代を超えて走り続け、多くの人々の暮らしを支えてきました。

6月10日の「路面電車の日」には、ぜひ阪堺電車に乗ったり撮影したりして、その魅力を感じてみてはいかがでしょうか。のんびり揺られていると、普段見慣れた大阪の街も少し違って見えてきます。

土日運転がメインですが、運よくモ161形に出会えたら、「今日の運は使い切ったかも」と思うかもしれません(笑)。でも安心してください。阪堺電車を撮り始めると、次は「あの車両も撮りたい」、さらに「広告車も撮りたい」となって、結局また沿線へ行くことになります。まるで阪堺電車沿線に引き寄せられる磁石みたいやなあ、と感じるのは私だけではないはずです。

これからも阪堺電車には、大阪の街とともに末永く走り続けてほしいと思います。ゴトゴトという走行音とともに、これからもたくさんの思い出を運び続けてくれることでしょう。