メンズの財布を見ていて思うのは素材から受ける印象の差です。
やっぱり良い革質の材料を使っているのが欲しくなってしまうものなのですが、同じ物ばかりではつまらないのでもっとバリエーションが出てきてほしいなと思ってしまうことがあります。
確かに種類だけなら豊富ですが、面白い素材だと形や使い勝手が今ひとつだったり、値段が高過ぎたりとコストパフォーマンスに欠ける事が多い気がしてしまうのです。
最近はあまり酷い縫製のものは少なくなったと思いますが、個人的にシックリ来ないのは各パーツの持つ意味に関してです。
おそらく財布を企画するブランドの方向性の問題だとは思いますが、本当に使い勝手を考えて作っているものが少ないのではないでしょうか。
想像するに、財布はこういう見てくれで、こういうディテールがついていて、こういうサイズならオッケーみたいな、結構安易に製品化してしまってる感を持つのは私だけでしょうか。
ある程度しっかりした品質の財布はそれなりの価格だったりしますので、特に男性の場合は何年かに一度しか買い替える事がないのが普通です。
それまで使っていた財布に近いディテールが使い慣れてていいのですが、ブランドが変わると違和感があります。
それはそれですぐ慣れるのでいいのですが、その時気付くのはどうしてこのポケットがこの方向でついているの？などという疑問の数々です。
なかなか完成度の高い、それでいて新鮮な発想の財布って作ろうとしている人が少ないものかもしれません。