内臓を5つ摘出してもなお元気で、精力的に活動する人々がいる。有名人では、建築家の安藤忠雄氏。

 

2回のがん手術により、胆のう、胆管、十二指腸、すい臓、脾臓をすべて摘出したが、今もなお現役で精力的に活動している。

その「生きる力」は半端ではない。

 

こういった人は少し遠い存在かと思っていたが、私の近い友人でも同じように5つ内臓を摘出したにもかかわらず、学生のころから続けている能を舞うという女性がいる。まさに驚きだが、そのイベントに参加した。

 

4月29日に古希祝として、なんと「道成寺」を舞った彼女。

 

30年近い友人であり、起業家仲間だ。

 

「パワハラ」という言葉を世に出した人。

 

ちょうど十数年前にすい臓がんと診断されたことは聞いていたが、通常の抗がん剤治療は一切せず。食事療法だけで克服したことは知っていた。好きだったお酒もすべて止めた。

 

非常にスリムですっきりとした彼女は、その後すこしずつ普通の食事に切り替え、1年半前には一緒にお酒も飲んだ。

 

その彼女が、昨年の5月に内臓の壊死が発覚して、内臓を5つ摘出したのである。安藤忠雄氏と同じ内臓の摘出だった。

 

私がそれを知ったのは、3月末に開催された能「道成寺」の説明会だった。4月29日にGINZA SIXの能楽堂で「道成寺」を舞うにあたり、その解説を行うパーティだった。

素敵な和服で現れた彼女だが、まったく元気そうにその場にいた。

 

最後に彼女の挨拶の際に、内臓の摘出について初めて知った。

インシュリンはでるはずもないのに、今では少しずつ体内で作られているらしい。なんということか!?

 

その彼女の舞は素晴らしく、足のつま先とかかとしか動かすことのない「道成寺」の見せ場、20分間を見事に踊り切った!

 

そんな彼女を見て思う。人間とは心の持ちようで、すさまじい生命力を生むことがあるのだと。

 

もちろん、みんながみんな、そうではないと思う。

 

しかし、そういう人もいるということが私たちに希望を与えてくれる。

 

彼女の、何が起きても落ち着いて、さらに楽しんでいる姿。

 

そんな姿を手本にしたいと思いつつ、ゴールデンウィークを過ごしている。さあ、この連休中は整理整頓、ついでに体の中の毒素も排出するため、少しでも運動することにしよう!