今回の衆院選ほど政党のイメージ戦略によって勝ち負けが左右された選挙はなかったように思う。
まさに大勝した自民党は、高市早苗首相の人気にのった形で、徹底的なイメージ戦略をSNSからアルゴリズムにまで発展させたといえる。
もともと自民党は空中戦は他党より苦手と言われたが、高市首相がまめにSNSで発信をしていたこと、それと合わせた人間性における人気を短尺の動画にのせて大量発信、そして、それを「推し活」シェアの大量投稿により10億再生という結果となった。
数千万円の予算を使ったともいわれるが、費用対効果としては想定以上に大きかっただろう。
発信した内容も小難しいことではなく、22世紀を見る子どもたちの未来に視点を向けた発信は保守層だけでなく、リベラル層にも響いたといえる。
また、チームみらいも同じく成功組といえる。消費税減税ではなく、社会保険料を下げることで所得をあげる他党とは異なる戦略と同時に、これまでにない政治家像を体現する安野党首の髪形や服装が、チームみらいが掲げる政策にぴったりマッチしていたといえる。ミントグリーンのイメージカラーも「再生」を感じさせる新たな印象として好感度をあげた。
参政党、国民民主党においては、これまで通りのイメージを貫いたといえるが、イメージ戦略においては横ばいという結果である。
一方、難しかったのが中道改革連合である。公示日1週間前のポスター発表はあまりに急すぎた。空を思わせる青は、もともと両党のイメージカラーではあったが、「生活者ファースト」というワードに実際の政策がついていかなかった。ラベル先行に終わってしまったといえる。
まさに、解散総選挙を決めることができる総理大臣の先手の一人勝ち選挙だった。
しばらくは国政選挙はないだろうが、各政党におけるイメージ戦略は日常的にコツコツと行っていくことが大切である。まずは、アルゴリズム政治と進化していく今後、日常的に短尺、長尺の動画発信は重要ポイントではないだろうか。もちろん、理念を一本化したうえでのものでないとブランディング力は弱くなる。
さあ、今回の自民党のようにいかにメタモルフォーゼするかが鍵となる。 政党も、政治家も。
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