6・3・3で12年じゃなくて いつでもいいよ | 失敗だらけの発達障害KIDS子育てブログ~

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UEP代表であり、PDD(広汎性発達障害)の長男とLD(読字・書字障害)の次男を育てるmiwaママの子育てブログです。うちの子って育て難い!って思っているママや子育てで自己嫌悪に陥ってる方、こんな奴も居るんだって元気になって頂ければ嬉しいです。

 

 

    

ユニーク エデュケーション プランニング

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ユニークな兄弟の子育て日記と

ユニークキッズの子育てや教育について

ツラツラとかいてます。

 

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近日中に詳細とホームページアップします。

よろしくお願いいたします!

 

さて、何だか回り道しながら書いてる6・3・3シリーズだけど、

我が家の長男たっ君の6・3・3も不登校あり、フリースクール通いあり、海外ホームステイ生活ありと、波乱万丈。

 

でも、高校生活では有意義な3年間を送り、

6・3・3を自分の方法で生きた たっ君。

 

一応、6・3・3をテーマにしてるけども、

結局、その後どうなるの?

 

大多数の人みたいに、高校卒業して就職とか、

大学に行って就職とか、

普通に進んでいくものなの?

 

いえ、たっ君の場合は、

そうは問屋がおろしませんよ。

 

前回、前々回お話ししたように、

専門学校を辞めてしまったり、

フリーターをしながら投げやりになってみたり

なかなか楽しませてくれる奴です汗

 

そして、この先の自分の人生を真剣に考え始めるたっ君。

 

そう、たっ君は、やってみて気付くタイプ。

私とそっくりだ…真顔

 

なぜ、世間がアルバイトではなく就職を目指すのか

なぜ、大人が「手に職を」とか、

「資格持ってると良い」とか言うのか

世間に出て、働いて、もっとたくさんの人を見て

もっとたくさんの人の話を聞いて

自分でも苦労して

「ああ…そうだな」と腹に落ちるタイプ汗

 

それまでは、

「ふーん。そうかなー、何とかなるんじゃない?」

くらいにしか考えられないのである真顔

 

その時も、やっと自分の将来について

悩み出したたっ君だったけど

私の内心では

「いや、いや、だから滝汗

高校卒業の時、いろいろいっぱい話したよね汗

の言葉が渦巻くが

今さらだ真顔

 

そして、前回の記事で話したように

頭の中がとっ散らかるたっ君に

まずは、自分の才能、持ってるものは何か考えさせる。

 

しかし、客観的思考が苦手なたっ君は

「分からんキョロキョロ

 

客観的思考が苦手なら

客側に登場してもらうしかない真顔

 

「じゃあ、これまでの人生で

友達からよく言われる事とか、

こんな事がよくあるとか思い出してみて。

 

例えば、やたら悩んでる人が相談にくる。とか、

何かができなくて諦めてる人を見ると

放っておけないとか。」

 

すると、

「そう言うことはよくあるびっくりと言うたっ君。

 

そりゃーそうでしょうよ汗

それは、あなたの事ですから真顔

 

「だったら、それが、

あなたの持ってるものじゃないの?

それは、もちろん

どんな仕事についても

発揮できる才能だろうけど、

その才能を

全面に出せる職業ってのを

目指すのも良いんじゃない?」

 

すると、恐るおそる

「じゃあ、作業療法士とか…?」

と聞くたっ君。

 

それは、高校卒業時に選択肢に上がった職業であり、

私もかなりたっ君に向いてると思っていた職業。

 

でも、結局、何かもっとカッコいい職業を夢見る少年には

考えても見なかった、全く知らなかった職業。

 

結局、いろいろと親子で大騒ぎした上、

全く違う専門学校へ進学後、

速攻で辞めるという事をやってくれた歴史がある真顔

 

そりゃー言いにくいだろうよ真顔

 

しかし、回り道して、あの時、

いろいろ言われた大人の言葉が腹に落ち、

また、戻ってきたのだ。

 

疲れる…汗

 

しかし、私にそっくりすぎて、何とも複雑だ…真顔

 

さらに私は、この時まだ、

払い込んでしまった専門学校の借入返済を抱えており、

到底、金銭的には何もできる状態ではない。

両手放しで、じゃあ、学校行きなさいと

お金を渡せるような状態ではないのだ。

 

でも、投げやり時期を乗り越えて

人生を考え、やりたい事を見つけた たっ君を誇りに思った。

 

「じゃあ、

頑張ってお金貯める所から始めないとね

全力で応援するから」

と、応援する事にした。

相当、難しいだろうと思いながら。

 

大多数の人が進むレールに乗ってない我が家の子供達。

 

特にたっ君は、

実際にやってみて腹に落としていくタイプ。

 

だから、時間がかかったり、無駄や損失が生じてしまったり

回り道ゆえに、傷付いたり、苦しんだり。

 

でも、何もない人生なんて 誰の人生でもあり得ない。

 

そして、何度も言うけど

みんな「違う」のは、当たり前の事なのだ。

 

人生において、躓いたり、失敗したり

挫折したり、やり直したりは、

人生のどこで、どんなふうに現れるのかなんて

みんな違って当たり前なのだ。

 

その後のたっ君?

 

予想通り、

お金は、なかなか貯まらないなりに、一生懸命働いていた。

 

そして、

素敵な出会いがあり、

もっとお金を貯められるようにと

就職し、仕事にもやりがいを見つけ

結婚し、二児の父となった。

 

もう、あの夢については、かき消えたと

私以外の誰もが思ったが

 

やってる仕事の将来性、収入などなど含めて

再度、人生を考える時がきた時、

また、たっ君の中に頭をもたげてくる夢

 

現実的にあり得ない、諦めなくてはいけない夢

彼の中で、葛藤の上、

私に呟いた夢。

 

でも、私は待っていた。

 

ずうっと、ずうっと、

彼を見守りながら黙って待っていた。

 

いつか、その言葉を発する時を。

 

私は言った。

 

「あなたは、どんな仕事でもできると思うよ。

どんな仕事でも、

やりがいも見つけられるだろうし。

どんな仕事であっても、

世の為、人の為になる事だし。

 

でもね、ママが一つ思うのは

「あなたが出来る仕事」じゃなくて

「あなただからこそ、やった方がいい仕事」を

やって欲しいと思う。

 

自分の持ってる才能を最大限に使う事こそが

世の為人の為でもあるし、

天に与えてもらった事への恩返しだと思うよ。」

 

世間の常識?

 

そんなもの 彼らの「違い」に触れた時、

とっくの昔に捨てました。

 

そして、「彼だけの人生」を見つめてきました。

 

いつまで出来るか分からないけど、

私は、彼らの持って生まれた何かのために

全力でサポートしていく。

 

お金?生活?子育て?

もちろんたっ君の課題はいっぱい。

 

だけど、

人生で迷った時、躓いた時、困った時、

家族みんなで

ただ、助け合って生きていけば良いだけなのだ。

 

それこそが、本来の日本人、当たり前の生き方なのだ。

 

今、たっ君は、専門学校で、国家試験合格を目標に日々頑張っている。働きながら。

 

そして、奥さんを始め、みんなでスクラム組んで

助け合って生きている。

 

人生は、6・3・3で12年のように みんな同じようにいくわけない。

みんな同じって方が、おかしい事なのだ。

 

そして、今、

個人主義の国の影響もあって

行き過ぎた「自己責任論」に潰される子供達。

 

でも、せめて家族だけは、

ただ、

「困ったときは助け合おう」

「みんなで乗り越えよう」

そんな応援があっても良いのではないだろうかと

考えるmiwaママでした。