たっくんは まるで 1人で生きているような お子さまだった。
外出すると 勝手にどこかに行ってしまう。
世間では それを迷子と呼ぶ。
しかし 彼の中では 迷子になったのは 私の方で、
とても足手まといな大人だと思っていた節がある
歩き始めると 子供は 嬉しくて なかなかおとなしく ベビーカーに乗っていてくれない。
たっくんも 例に漏れず ベビーカーに乗る事を拒みだした
でも 買い物の時は 大変なんですよねー。
ショッピングカートも嫌がりますから。
歩かせてると 一瞬の隙をついて 脱走しようとする。
しかも 感覚過敏症があるので 手をつなぐのを嫌がる。
そこで 手首を無理矢理握る事に。
嫌がって 暴れる たっくん。
それでも 無理矢理掴んでるので たっくんの腕は 青アザや 私の爪痕が…
お互い 疲労困憊のショッピングだ
しかし まだ まだ ましな内だ。
チュン君が産まれてからは ベビーカーにチュン君、片手に買い物かご。
たっくん脱走しほうだい。
でも やみくもに ウロチョロする訳ではない。
たっくんは 家に帰っちゃう のだ
それなら いいか~ とは 言ってられない
なぜなら 当時 たっくんはたったの3歳。
そして 帰り道には かなり交通量の多い大通りを渡るという難関が。
私は 気が狂わんばかりに 大声を張り上げて 店の中を探して回り、
もしやと思い 外を探して走り回る。
そして、遠く 視線の先、 優雅に信号待ちをする3歳児を発見!
結局 買い物一つ出来ずに 疲れはてて 帰る 私。
その後も お巡りさんに 捕獲される事数回。
その度に こっぴどく叱られる私。
でもね…家路を辿れる場所なら 探し様があるんですけどね
旅先などの場合だと かなり大変。
さすがに 方向感覚抜群のたっくんでも 家路は分からんでしょうから…
しかし
沖縄国際通りで ウィンドーショッピングを楽しんでいる
4歳児のたっくんが発見された時以外は
基本的に
“はぐれたら トットと帰る”
がキーワードなのだ。
近隣レジャー施設から 宿泊ホテルに勝手に帰り
フロントの方に捕獲される。
大型ショッピングモール等では 駐車場の私の車の横で待っている。
遊園地では 出口ゲートにて捕獲される。
イベント会場から飛び出して 駅の改札で待っている。
あんた… そんなに 帰りたいのかい…
まあ 大きくなってからは 待ち合わせ場所を決める事で解決。
今は 便利な携帯にて 解決です
いや…それ以前の問題だな。