パーキンソン病の診断が下りる10年以上前のことです。
それまでの私は、毎日出歩いているタイプでした。家でのんびり過ごすことは、あまりありませんでした。
しかし、いつの頃からか、顔と手足がだるくて仕方なくなり、仕事に行くだけで疲れてしまって、休みの日は朝から晩まで横になっている生活になりました。
色々な医者にかかりました。
内科医院、総合病院、大学病院、脳神経外科、神経内科…
色々な検査をして、異常なしと言われました。
某大学病院の内科医師から「怠け病」と言われたことは、まだ覚えています。
精神科か婦人科に行ってくださいとも言われました。
医者も人間で、選ぶ権利は患者にある、と気づいたのはこの頃です。
医者のキャラクターで経営が成立している開業医と、常に研究を意識している大学病院との違いも、体感しました。
中に、日常的な運動をしていないようだったら、まずは体を動かしてみてはどう?と言った先生がいました。
藁にもすがる思いではじめたら、何と、だるさが激減したのです!!!
運動不足が原因だったかなと思って、それ以来ずっと、少しずつですが体を動かして、何とか生活してきていました。
(ちっとも上達しないので、激しく運動音痴なのだと思っていました)
それ以降も、パーキンソン病に関係ありそう、なさそうを含めて、色んな医療機関にかかっていますが、足を引きずっていても、手の恰好がそれらしくても、指摘する医者はいませんでした。
診断当初は、眼科や歯科の定期健診で、何か言われるんじゃないかとか、こちらから言った方がいいんだろうかとか、ビクビクしていましたが、目に見えて困ったことがなければ特に伝えることもなく、いつも通り普通にしていればいいのだと考えるようになりました。今のところ、ちょっぴり困っているのは、スリッパの材質だけです(ありがちなペタペタスリッパは苦手)。
そうこう考えると、今の時点で病気を見つけてもらえたのはラッキーだったと思います。
みなさまのブログを拝見しますと、病気を見つけてもらえず相当長い期間辛い状態のままであったり、別の治療をしたけれども実際はパーキンソン病だったという体験談が散見されるからです。
いつもの近所の総合診療所にかかったら、いつもの内科の先生とは違う医者にあたって、その医者がピンと来て神経内科につないでくれた。神経内科の医者は、症状を見逃さずに的確に診断してくれた。
そして、薬を飲んで、長年のだるさが解消されました。
夜なのに元気いっぱいの日があったりして、びっくりです。
このだるさ、疲れやすさも、パーキンソン病の前駆症状だったのかなと、思ったりします。