愛知はここ2,3日穏やかですが、今年の冬は寒いですね~。
寒いと言いましても、昔はこれが普通で、最近は地球温暖化やエルニーニョ等で暖冬が続きましたから対比的に余計寒く感じるのでしょうね。
人が寒ければ、実はパソコンも寒いのです。そしてパソコンは寒さに弱いのです。
最近朝一問い合わせで多いのが、
パソコンの電源が入らなくなってしまいました。
電源入れたらすぐ再起動がかかってしまいます。
というものです。
特に結構使っているパソコンに多く感じます。
これは、寒さや乾燥などで基板に十分な電気が回らない(コンデンサに電気が溜まらない)状態になり、
電気不足で電源が入らなかったり、入っても再起動がかかったりすることがあります。
また、基板に静電気が溜まる(帯電)ことでも電源が入らなくなります。
では実際どれくらい寒いとパソコンには良くないのか?
NECの業務用デスクトップLAVIEの仕様書をみると、
・温度で10℃~35℃
湿度で20%~80%
となっています。
・LAVIE Direct DT[Desk Tower]仕様
http://nec-lavie.jp/navigate/products/pc/173q/07/lavie/dt/spec/index.html
つまり、出社してすぐにパソコンを入れようとすると電源が入らなかったりするのは部屋の温度が寒いからなのですね。
部屋を暖めてから再度電源スイッチをONにすると普通に電源が入ったりします。
それでもダメな場合、PCで何かしらのセーフティーが働いていることが考えられます。
その場合、そのセーフティーを解除しないと電源が入りません。
セーフティ解除の方法は完全放電です。
まずコンピューターのコンセントを抜きます。
(※ノートパソコンの場合、バッテリーも取り外します)
電源スイッチを長押し(2~5秒)します。それを2,3回繰り返します。
(※当然電源は入りません)
これにより、コンデンサ内に蓄積されていた電流も完全放電され、セーフティ情報も消えます。
1~2分待ってから、コンセントをパソコンに挿し、電源スイッチを入れます。
これで正常に電源が入り起動してくると思います。
私の経験では95%以上の確率で復旧します。
これで復旧しない場合は、逆にパソコン(電源周り)の故障を疑います。
これを案内しますと、初めての症状に出くわすお客様は
なんか魔法にかかったみたい。なんで電源入るの?
と驚かれます。
逆にこういうことなので、パソコンが故障したと思い、コンセントを抜いてお店に故障で持ち込むと・・・・
あれ?普通に電源はいりますよ?
とお店の修理受付でなってしまい、
なんで~~~~?家では何やっても電源はいらなかったのにぃ~??
となってしまいます。
私が家電量販店でPCサポートをしていたとき冬にとても多く起きた出来事です。
人も寒けりゃパソコンも寒い。
出社したら寒い部屋で慌ててパソコンの電源を入れず、まず部屋を暖めてからパソコンの電源を入れる習慣をつけて頂くと良いかと思います。