先週土曜日以降、世界中で猛威を振るっているランサムウェア(身代金要求ウイルス) "WannaCry" によるサイバーテロ。
各テレビや新聞などでも大きく取り上げられているのでご存じかと思います。
※写真は5月16日付けの朝日新聞の記事
今回のウイルスはWindowsの脆弱性(簡単に言うと穴)を狙い、そこからパソコン内に侵入し、
プログラムを改変しパソコンをロック。
ロックを解除して欲しければ金を払え
と、パソコン内のデーターを人質にして身代金を要求して脅迫してきます。
この脆弱性の修正プログラムはKB4012598として、3月にすでに配布されています。
なので、普通にWindowsUpdateをしていて、ウイルス対策ソフトをインストールしていれば、まずこのウイルスの餌食になることはありません。
また、もし潜伏していても、ウイルス対策ソフトでフルスキャンすることで見つけられるとおもいます。
今回問題なのは、すでにサポートが終了しているWindowsXP・Windows8を狙ってきたと言うことです。
※Windows8はWindows8.1にアップデートしているため、すでにサポートが終了しています。
なので、今回ウイルスにあったパソコンは世界ではWindowsXPが大半とのこと。
そのため、事の重要性を重んじたマイクロソフトは本来提供しないWindowsXPならびにWindows8用の対策プログラムKB4012598を公開しました。
以下にリンクを記しますので、(インターネットに繋がっていなくても)ネットワークに繋がっているパソコンで該当があれば、対応の修正プログラム適用をおすすめします。
・Windows XP SP3 用セキュリティ更新プログラム (KB4012598)
https://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=55245
・Windows 8 用セキュリティ更新プログラム (KB4012598)
https://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=55246
WindowsVistaはサポート期限ぎりぎりでしたので、WindowsUpdateを行えば対応修正プログラムは適用されます。
が、心配でしたら下記に対応カタログのリンクを記しますので、そちらよりダウンロード、インストールなさってください。
・KB4012598のWindowsUpdateカタログ
http://www.catalog.update.microsoft.com/Search.aspx?q=KB4012598
なお、WindowsXPそのもので上記よりダウンロードしようとしても、すでにInternetExplorerがセキュリティエラーで非対応になっていますので、下記のようにページが表示されません。
必ず、Windows7以降のパソコンでダウンロードし、USBメモリー等を使ってXPパソコンにファイルをコピーし、インストールしてください。
どちらにしても、サポート終了しているパソコンをネットワーク内で使用するのは、正直よろしくないので、
出来るだけ早くパソコンを買い換えるか、ネットワークから遮断してスタンドアローンで使用するように致しましょう。
また、くどいようですが身に覚えの無いメール、知っている名前のメールでも、いつもと違う場合は不用意に添付ファイルや本文内のリンクをクリックしないようになさってください。