12月17日あたりからFacebookでアプリ案内のスパムが話題になっています。
・ねとらぼ(itmedia)の記事
無料通話アプリ「Wiper」がFacebookでスパム拡散中 うっかり連携してしまうと友達全員に招待送信
・マイナビニュース
Facebookで招待が届く「Wiper Messenger」はスパムアプリか? - 招待が届く原因も探る
このWiperMessengerというアプリは、Wiper社が提供するLINEやskypeと同じようなメッセージ&通話アプリです。
日本語のホームページはありません。
おそらくアメリカのメーカーだとは思うのですが、英語に疎い私にはWiper社がどの国の会社かわかりませんでした。
Wiper社のWiper紹介ページ
どちらにしろ、Facebookでこのメッセージを受けて、そのままWiperをスマホにインストールすると、
途中でFacebookと連携しますか?みたいな選択肢が出て、了承するとFacebookの友人全員にスパムの勧誘案内が拡散してしまう・・・というからくりの模様です。
複数の友人から送られてきている人も多く、ネットでは絶対WiperMessengerをインストールするな・・・となっています。
表面上は普通のアプリですが、このおかげでWiperMessengerはスパムアプリになってしまいました。
さて、本題です。
「スパム」ってどういう意味でしょう。
「迷惑メール」のことを「スパムメール」と呼びます。
今回のWiperMessengerの案内から「スパムアプリ」と呼ばれてしまいました。
・・・ということは「迷惑アプリ」と言うことでしょうか。
迷惑=スパム・・・という意味なのでしょうか。
ですよね。私も迷惑の英語がspamだと思っていました。
実は「スパム」という単語に「迷惑」という意味はありません。
スパム(SPAM)=商標名で、豚肉のコンビーフ風の缶詰のこと
なのです。
SPAM社ホームページ
私は食べたこと無いですが・・・おいしそうです。
単なる缶詰の固有名詞だったのですね。
ではどうしてこれから「迷惑メール」の代名詞になってしまったのでしょう。
イギリスのコメディー番組「モンティ・パイソンの空飛ぶサーカス」のコントの一つが由来です。
レストランに夫婦が入ってきてメニューを選んでいると、近くに座っているバイキングの一団が「SPAM、SPAM、SPAM!」と大声で歌いだします。
次第に店員も「SPAM」を連呼しだし、最初は嫌がっていた夫婦も最後には屈してSPAMを注文せざるを得なくなってしまうのです。
そこから、欲しくもないのに大量に送りつけられてくる広告メールを、このコントでしつこく連呼される「SPAM」を連想し、そう呼ばれるようになったのだそうです。
SPAM社は本物のSPAMと区別するために、本家は大文字の「SPAM」で、スパムメール等に使われる「spam」は小文字でと言っているそうです。
(IT用語辞典 e-wordsより)
こうして、
何らかの方法で入手したメールアドレスに対して無差別に、本人に許諾を得ずに一方的に営利目的の広告メールを配信すること
を「スパムメール」、もしくは単に「スパム」と呼ばれるようになりました。
ちょっとした雑学としておもしろい話のネタですよね。
決して「spam」の意味が「迷惑」では無いのです。
もしもコントのネタで使われていたのが「ポッキー」だったら迷惑メールのことを「ポッキーメール」と呼んでいたのかもしれません(笑)。
しかし・・・SPAM社としてみれば宣伝なのかいい迷惑なのか・・・
SPAM社にとってはどうなのでしょうね。
まさに「スパム」なのかもしれませんね。