自律進化組織研究所 (改 : 患者サービス研究所) -21ページ目

自律進化組織研究所 (改 : 患者サービス研究所)

結果にコミット! みずから活性化し進化する組織を実現します。

■昨日も、病院職員の方々のヒアリングをしましたが、

複数の職員の方が、

勤務し続けるかどうか、を決めるのは、

「結局は人間関係ですよね」

と言っていました。

 

辞める・辞めないも、

頑張る・頑張らないも、

人間関係で大きく変わります。

 

現場で

挨拶する・しないや

連携する・しないにいたっては、

小さなことに見えて、

実は人間関係によって180度変わります。

 

まして、一言相談して、患者のためにできることを

する・しないとなれば、

日頃の人間関係によってすでに決まってしまっているでしょう。

 

看護師に聞いて患者さんに伝えてあげることができるはずのところを、

看護師とは仲が悪いので、

「次回の診察の時に看護師に聞いてみてください」

 

事務に確認すればすぐに患者さんに答えてあげることができるところを、

事務とは仲が悪いので、

「市役所に電話で確認してみていただけますか」

 

このように、職員同士の関係が悪ければ、

患者さんのためにして差し上げられることが、

ことごとくできません。

 

ということは逆に言えば、

職員同士の関係が良ければ、

患者さんのためにして差し上げられることが

掛け算的に広がるということです。

 

それが患者さんにとって、どんなに嬉しいことでしょうか?

 

一人の職員に相談したことなのに、

多くの職員が気にかけてくれて、

動いてくれたり、

声をかけてくれたり、

力になってくれたら、

「こんな病院は他にない!」

ということになるのは明らかです。

 

「この病院では、職員全員が

わたしのために向き合ってくれた」

という体験になるからです。

 

いかに、職員同士の人間関係が重要か、

火を見るより明らかでしょう。

 

■ところが、こんなに重大なテーマであるにも関わらず、

「職員間の人間関係」

に真剣に向き合っている組織が、どれだけあるでしょうか?

 

また、

「職員間の人間関係」

に真剣に向き合っているコンサルタントや組織論はあるでしょうか?

 

たしかに、

最近は、

職員同士でサンキュー・カードを交換しあえるアプリケーションなどが出回っているようです。


が、紙カードで持続しなかったものが、

アプリケーションだから持続するということはありません。

 

また、たしかに、

職員が集まるイベントを企画している病院もあります。


が、得てして職員からの評判は

「ありがた迷惑」

です。

 

なぜ、そうなるのか?

 

「コミュニケーションを増やせば、自然に関係が良くなる」

というわけではないからです。

 

ロバート・ザイアンスが

「よく会う人や、何度も聞いている音楽は、好きになっていく」

という

「単純接触効果」

なる理論を唱えていますが、

それなら、

結婚して同居し、毎日顔を合わせることになった夫婦が

離婚することなどあり得ないということになってしまいます。

 

まして、職場の職員同士を

「単に同じ時間・空間に放り込めば仲良くなるだろう」

という発想は、浅薄すぎます。


パンダでさえ、しばしば

「同じ檻に入れたのに、ぜんぜん交尾しない」

のですから。

(上記の例は、人間がパンダと同列だとでも?)


■ともあれ、職員の退職理由のほとんどが

「人間関係」

であるとされています。

 

この人間関係を良好なものにすることができれば、

どんなに健全で生産性の高い組織が実現できるでしょうか。

 

「働き方改革だ!」

と、有給休暇を強制的に取らせれば、

みんなやる気を出してくれるんじゃないか、

などと考えている場合ではないことがお分かりでしょう。

 

職員が退職するたびに、

いったいどれだけの無駄を支払っていることでしょうか。

 

  • 退職面談、
  • 欠員補充するための人材紹介料金、
  • それまでの穴埋めをする人材派遣料金、
  • ネットや紙媒体での広告費用、
  • 志望者があれば採用面接の時間、
  • 入職が決まれば人事手続きのロス、
  • 制服・名札などの庶務手続きのロス、
  • 業務を習得するまでの教育費用ロス、
  • 教育係の業務が妨げられるロス、
  • にも関わらず辞められてしまうことでのストレス、
  • などなど…、

膨大な損失が、毎月のように生まれているのです。

 

そして、

これからも毎年、何百万円・何千万円の人材紹介料金を

支払い続けてゆくのでしょうか?

 

そして、採用・人事に関わる職員は、

永遠にこの不毛な作業から抜け出すつもりはないのでしょうか?


まさに穴の開いたバケツです。


採用人数も多いが退職人数も多い組織を、

「多産多死型組織」

と呼ぶ人がいますが、

それは経営スタイルでもなんでもなく、

組織づくりがなされていない組織であることを

露呈しているにすぎません。

 

こうして見れば、

現場の人間関係を良くしなければ、

「組織が崩壊する」

ということはおわかりでしょう。

 

■しかし、多くの医療現場では、

「だれも人間関係調整をできる人がいない」

ということが多々あります。

 

だからこそ、

職員の活性化、組織の生産性の向上を

プロモートする専門担当者

「CGO(最高組織開発責任者)」

を置かなければなりません。

 

管理職がそれぞれに

困ったり、悩んだり、頑張ったりするだけでなく、

専門担当者とともに

真剣に向き合って、人間関係を調整してゆかなければならないのではないでしょうか。


昭和の組織論や、多くのリーダーシップ書籍は、

「そこをうまくやるのが管理職だ」

と精神論を語っているので、

振り回されてはなりません。


人間関係は、

当事者と話し、

もう一方の当事者とも話し、

口実や段取りを構成して、

うまく事態を収拾することが必要なのです。

 

患者サービス研究所では、そうした

「人間関係調整」

を数多く行なってきましたが、

 

やり方がわからず、そのままにしてしまい、

職員を人間関係に苦しむままにしてしまっている現場は

少なくありません。

 

管理職が調整に乗り出さずに、

一方が退職に至ったケースも多々あり、

気の毒でなりません。


放っておいて、

いつのまにか仲直りしていたということがあるのは、

乳児くらいまででしょう。

(上記の例は、職員が乳児と同列だとでも?) 

 

関係調整をするとなれば、

双方それぞれの面談、

誰が同席するか、

どのような条件提示を引き出せるか、

それに即したもう一方との交渉など、

さまざまな注意点があります。

 

最大の注意点は、

絶対に訴えてきた職員の不利益にならないように

進めることです。

 

関係を悪化させてしまったら、本末転倒です。

 

■鈍感な管理者は、

「文句があるにせよ、

いま一応うまくいっているのだから、

問題がないのではないか。

なぜ、介入しなければならないのか?」

ということがしばしばあります。

 

なぜ、人間関係調整をし、

なぜ決着しなければならないか?

 

お互いに嫌だと思いながら付き合い続けると、

摩擦が生まれ続け、

ストレスが増えるばかりので、

生産性も下がるからです。

 

さらに、このタイプのストレスは、

メンタルを病む可能性が大きいですから、

放置することは危険です。

 

そのままにしておくことは百害あって一利なく、

1日も早く正常化しなければなりません。

 

しばらく前、ある病院で、

人間関係の悪い状態を知っていながら、

1ヶ月経ってもそのままにしていた事務長がいました。

 

そこで働く当事者たる職員たちは、

毎日が針のむしろだったに違いありません。

 

にも関わらず事務長が何もしない組織で、

職員が、

「ここは人を大切にしてくれる組織だ」

「ここで頑張ろう」

と思うことは、まずあり得ません。

 

そこで、

現場では、

管理職がこうした人間関係調整能力を備える必要があります。

 

コーチングを学ばせておけば済む

と言う安易なことではありません。

 

すぐに管理職の人間関係能力を向上することが無理なら、専門担当者

「CGO(最高組織開発責任者)」

を配置しなければならないでしょう。

 

■かねがねお伝えしている通り、

管理職を任せるなら、

「変えたいことなら、山ほどありますよ!」

と、鼻息を荒くして言ってくれる職員を

選ばなければなりません。

 

みなさんの現場の管理職は、いかがでしょうか?

 

時々、

「いま風呂から上がったところ?」

と思うほどまったりしている表情の管理職を見て、

がっかりすることもあるのではないでしょうか。

 

管理職にはギラギラしていて欲しいものです。

 

■ところが、

なぜ、我が国の多くの管理職が

まったりしてしまっているのでしょうか?

 

目標管理シートに

「どんな目標を書けば良いんですか?」

と言ってのける、

時が止まった化石型の管理職が少なくないのは

なぜでしょうか?

 

それは、昭和時代の負の遺産に他なりません。

 

昭和の、日本が工業立国だった頃は、

朝出勤して、ベルトコンベアに向かい、

ひたすら操縦していれば良かった時代ですから、

「昨日と同じように今日もこなしましたが何か問題でも?」

という文化が当り前だったのです。

 

いまは、日本はサービス業や観光などが重要となり、

「これが正解」

というものがない時代になりましたから、

常に、

「あれで良かったのか?

もっとできることはないか?」

と進化を探究してゆかなければなりません。

 

しかし、我が国全体が、

この切り替えをできていません。

 

巷のリーダーシップ論の書籍にも、

「管理職はこのようにしなければならない」

と書かれています。

 

常に進化を探究するならば、

「このようにしなければならない

という固定観念こそ、捨てよ!」

と書かれていなければならないはずです。

 

■こんな話をすると、

セミナーでも職員研修でも、

「変えたいことなら、山ほどありますよ!

……なんて言う人、いるんですかぁ?」

という質問を受けることが、よくあります。

 

そこで、

「変えたいことなら、山ほどありますよ!」

という進化型管理職の魅力をあげておきましょう。

 

▶︎進化型管理職は・・・

 

どんどん良くしたい管理職ほど、

現場に足を運びます。

 

現場に足を運び、

現場の話を聞き、

現場の作業を一緒にしてみるなど、

つねに現場に入って行きます。

 

もちろん業務の邪魔になっては意味がないので、

比較的、立て込んでいないシーンに行きます。

 

なぜなら、現場に足を向ければ、

行っただけで、改善のヒントが飛び込んでくるからです。

 

良い悪いは別として、

「幸せいっぱいで、言うことありません」

という職員は、ほぼいないのですから、

「ああなったらいいのに」

「こうして欲しい」

「そうなれるようになりたい」

という声が必ず耳に飛び込んできます。

 

そうした声に、

一つ一つ改善して答えてあげれば、

職員の方々からは喜ばれます。

 

現場の障害物を取り除くのですから、

生産性が上がるのは当然です。

 

効率が上がれば、休みを増やすこともできるでしょう。

 

収支が向上すれば、イベントを開いて、

職員を労うことで恩返ししてあげることもできるでしょう。

 

あるいは、研究活動の予算をとって、

自己研鑽を応援してあげることもできます。

 

生産性が上がったことを数字に現せば、

経営トップからも喜ばれ、

管理職自身の評価も上がります。

 

▶︎化石型管理職は・・・

 

良くしたいと思わない管理職は、

現場に足を運ぶことが好きではありません。

 

現場にゆけば、

要望や注文を申し付けられてしまうからです。

 

介入しないので、現場から

「現場のことをまったくわかってくれていない」

と反発されるので、

いざという時に、指示をしても言うことを聞いてもらえません。

 

職員の

「ああなったらいいのに」

「こうして欲しい」

「そうなれるようになりたい」

という声をできるだけ聞かないのですから、

現場に不満やストレスが鬱積するのは当然でしょう。

 

そこから逃げれば逃げるほど、

職員からは、

「あの人にはちゃんと言わなきゃわかってもらえない。

きっちりやってもらわなきゃ」

と、要求が強いものになってゆきますから、

ますます、

現場から足が遠のくことになります。

 

もちろん、

職員からは、信用されません。

 

職員のモチベーションが下がる一方なので、

現場の生産性もまた下がります。

 

なまじ、言葉だけで職員を労ったり感謝しても、

表面的なので、

かえって不満を招き、

時には怒りをさえ抱かせることもあります。

 

こんな職場には、真面目な職員ほど、

「永く勤めたい」

とは思いません。

 

一般に、離職の原因は、

そのほとんどが人間関係と言われますが、

管理職が現場の改善に関心がなければ、

まして職員間の人間関係にまで介入することができず、

離職が後を絶ちません。

 

頑張っている人ほど報われないので、

多くの職員が退職して行くことになります。
 

反対に、評価もされない代わりに

のんびりと楽にしていられる状況が好きな職員は

居心地が良いのと、

そんな人ほど転職先が無いので、

安定して永く勤務してくれてしまいます。

 

言うまでもなく

経営トップからも評価は冴えません。

 

■こうしてみれば、

「変えたいことなら、山ほどありますよ!

……なんて言う人、いるんですかぁ?」

という質問が、愚問であることがわかるでしょう。

 

管理職は、

他の誰よりも自分自身のために、

「変えたいことなら、山ほどありますよ!」

とアグレッシブになった方が良いのですから。

 

でなければ、その部署は、

「すでに死んでいる」

と思った方が良いでしょう。

 

■というわけで、

 

進化型管理職は、

現場に行く→改善する→現場を活性化→組織の生産性向上

……という良い循環の中で働いています。

 

化石型管理職は、

現場に行かない→現場が荒れ放題→ますます放置→組織が空中分解

……という悪循環の中で生きています。

 

みなさんの現場の管理職は、

どちらのタイプが多いでしょうか?

 

もし後者(化石型管理職)が多いならば、

一日も早く、

組織改革に着手されることをお勧めします。

 

■組織運営の一つに、政治があります。

 

そして、それには2種類のスタイルがあります。

 

1つは、「密室政治」。

 

ある意味で密教化するので、

「カルトクラシー」

とでも名付けられるでしょうか。

 

すなわち、

外部の情報を遮断して、

独善、自己美化によって、統治する方法です。

 

情報統制によって市民の武器を奪い(刀狩り)、

資産管理によって市民から搾取する(検地)という

特徴があります。

 

思想教育に注力したり、

大事故があっても捜査を非公開にしたり、

そもそも調査・検証もしない、ということもあります。

(速やかに廃棄します、調査もしません、とか)

 

ルールがあると自縄自縛してしまうので、

ルールはなるべく無くし、

(急に、反社会勢力の定義がわかりません、と言い出したりしたのも、ルール破壊ですね)

緊急事態条項のような、集権的仕組みを好むので、

いわゆる

「人の支配」

とに近づいてゆく性質があります。

 

また、市民の不満をそらすためには、

外部に仮想敵をつくると都合が良いので、

しばしば民族主義、選民思想を活用するのも

典型的な手法です。

 

右派左派とか宗教とは関係なく、

政権が独裁を目指す場合、必ず

「カルトクラシー」

となる傾向があります。

 

こうしてみると、

今の日本もカルトクラシーへと大きく舵を切っていることが

わかります。

 

■そして、もう1つは、

「透明政治」です。

 

「クリアクラシー」

とでも名付けられるでしょうか。

 

情報公開を原則として、

思想も歴史観も、外部からの意見もすべて聞き、

他国からどう見られているか?

さまざまに受けている評価を

自分たちはどう見ているか?

という自己評価と付き合わせて、

比較を通じて、みずからを客観視する方法です。

 

過去の歴史や伝統を美化して独善に陥る必要がないので、

民族主義や選民思想にとらわれず、

現在の意義と将来の展望について協議することになります。

 

情報統制ではなく情報公開、

資産管理ではなく技能や思想の平準化(無格差化)を

旨とするので、

民主化、責任の明確化、ルール前提の「法の支配」との

親和性が高くなります。

 

人間関係も国家関係も同じで、

独善に陥ると対話が成立しなくなるので、

独善を徹底して排するようになる結果、

一定の価値観のもとでの思想教育ではなく、

多角的・多面的に考察する

価値観比較・思想比較がなにより重視されます。

 

もし、大事故があった場合にも、

官民双方が調査に乗り出し、競って調査・検証する、

といった多角的介入を美徳とすることとなります。

 

■さて、ここからが本題の、組織論となります。

 

たとえば、みなさんの現場にも、

上記のように

「カルトクラシー(密室政治)」

が敷かれている病棟や部署などがあるのではないでしょうか?

 

そんな病棟・部署では、以下のようなことが

散見されることになるでしょう。

 

▶︎中途入職者には

「前の病院のやり方は忘れて、ここのやり方でやって」

 

▶︎研究会や学会への参加や発表には関心を持たず、

鎖国状態が長いので、

衛生管理までが時代遅れになっていて、

新しく入ってきた職員が驚いている。

 

▶︎それでも上層部からは、よく働いていると思われたいので、

他部署からの依頼や新しい取組には、必ず一度

「忙しいので無理です」

と断ってみせて、つい、

「頑張っています」

アピールをする傾向があります。

 

▶︎ベテランが幅を利かせているので、

ローカル・ルールがたくさんあり、

本人たちにはとても居心地が良い職場となっています。

 

▶︎クレームやミスは、大きなものほど上がってこないのは、

報告しないからです。

 

▶︎ヒヤリ・ハットがあまり上がらず、

上がってきてもパターンが同じなのも、

現場だけで済ませているからです。

 

▶︎部下の不満が聞こえてこないのに退職が後を絶ちませんが、

辞めるのは、もちろん、ベテランではなく、

新しく入った職員です。

 

▶︎職員の責任分担が不明確だったり、

休みの取り方が不公平になっています。

 

▶︎名指しのクレームがあるが指導しても一向に治りません。

 

▶︎その職員たちは、異動を好みません。

 

▶︎また、リーダーが、姿が見えないことが多々ある、

という声が聞こえてくることがあります。

 

……といったところでしょう。

 

■このように考えてみれば、

どんな組織においても、

「カルトクラシー(密室政治)」

を徹底して排し、

「クリアクラシー(透明政治)」

を敷かなければならないことは明らかでしょう。

 

つまり、

なにごとも第三者からも見えるようにする(クリアにする)ことです。

 

具体的には、

部内の情報をどんどん公開して、

できていないことは周囲を積極的に巻き込んで

スピーディに解決してゆくようにします。

 

もし見えていないことがあれば、

職員を遣わして、どんどん見にゆかせます。

 

会議もできるかぎり公開にして、

参加したい職員は、いつでも参加できるようにします。

 

ミスやクレームがあれば、

その構造を明らかにしますが、

個人の責任を問うのではなく、

みんなの責任において、

再発しない方法をつくることとします。

 

■しかし、風紀委員がするように、

個々の問題を指摘して回って是正しようとしても、

おおもとの組織体質が治ることはありません。

 

たとえ躾のような教育や研修をしても、

「それが守られているか?実践されているか?」

を、検証し介入できなければ、

現場は、結局は、無法地帯のままです。

 

では、どうするか?

 

わたくしども患者サービス研究所は、

「どれだけみずから進化しているか?」

を評価指標にすること、

つまり、自律進化が当り前の組織にすることをお勧めしています。

 

自律進化が当り前になるということは、

つねに変化しなければならず、

そのためには常にみんなが話し合わなければならず、

つねに生産性を上げなければなりません。

 

むしろ、自律進化を妨げるものがあれば、

それも自律進化によって取り除いて行けるくらいの

進化力を発揮してもらいたいものです。

 

患者サービス研究所が提唱する

「HIT-Bit」

は、まさに自律進化組織づくりのための最もシンプルな方法です。

 

HIT-Bitを行なうと、

現場で、

どれだけ多くの新たな問題提起がなされているか、

どれだけ多くの新たな改善提案が上がっているか、

どれだけ多くの新たな取組が始まっているか、

どれだけ多くのこれまでにない成果が上がっているか、

……が、如実に数字になって現れます。

 

「カルトクラシー(密室政治)」

に陥り、

蛸壺の中に収まっていると、

その、まったく進化が生まれていない実態が、

如実に数字になって現れてしまうので、

誤魔化しようがありません。

 

むしろ、

どれだけ自分たちがこれまでにない動きをしているかを

アピールしなければなりませんから、

「クリアクラシー(透明政治)」

にならざるを得ないのです。

 

医療現場では、職員の方々は、

日々、眼前の患者さんから感謝されるので、

「充分貢献している」

と感じられる傾向があるため、

 

「病院はこのままではよくない!」

といった危機感を感じにくく、

 

「昨日と同じように今日もつつがなく終えられれば、

それ以上、何が問題なのか?」

という思考に陥りやすいものです。

 

しかし今は、

どんどん進化できる柔軟性が必要になってきていることは、

これを読んでくださっているみなさんなら

改めて言うまでもなくご存知のことでしょう。

 

みなさんの現場においても、

外からの情報をどんどん入れて、

自分の施設や自分自身の立ち位置を客観視することによって、

「どんどん変わるのが当り前」

という文化を醸成した方が良いのではないでしょうか。

 

そのための最もシンプルな方法が、

「HIT-Bit」

です。

 

「HIT-Bit」

については、1Dayセミナーを行なっています。

 

本当に効果が永続する組織づくりを実現したい方は、

ぜひご参加ください。

◆ 2020年2月1日(土)13:30〜16:30【東京】

◆ 2020年3月1日(日)13:30〜16:30【東京】

◆ 2020年3月29日(日)13:30〜16:30【東京】

お申込みはこちらから

◆参加費:1人当り4,000円

 

■自律進化組織が6ヶ月で生まれる方程式「HIT-Bitプログラム」

については、

ブックレットで概略をお読みいただくことも可能です。

 

A5判、76ページ

1部800円となります。

お求めはこちらから

 

■組織づくりをする上で、

要になるのは、管理職であることは、

みなさんもご存知でしょう。

 

みなさんが、

「こんな病院にしたい」

という想いを持っていても、

その想いを共有できていない管理職がいると、

その部署には、その想いがまったく伝わらず、

組織としては活かされないからです。

 

その部署は全員が、

「うちの病院の考え方ではない」

ということになってしまうわけです。

 

したがって、管理職が組織づくりの要であることは

改めて言うまでもないことと思います。

 

しかし、医療業界では多分に、

「勤続年数が長い人を管理職にする」

という傾向があり、

その点では、組織づくりがまったくできていない病院も

少なくないのが実情です。

 

そもそも、

長いから管理職にする、というのは、

組織づくりからすれば論外ですが…。

 

■そんな状況ですから、医療業界では、

「役職を与えれば、モチベーションが上がり、

責任感を持つようになり、頑張るだろう」

というトップの発想も時々聞きます。

 

ところが、

これが大きな間違いで、

かえってモチベーションを下げてしまうことの方が多いのです。

 

とくに医療従事者の方々は、

真面目でプロフェッショナルとしての意識が高い方が多いので、

逆効果です。

 

というのも、

役職を与えられるということは、

「何をしなければならないのか?」

という責任もついてくるのが普通からです。

 

また、その責任を果たさなければ、

部下職員からの不満を抱かれてしまうからです。

 

要するに、役職を与える場合には、

「こんな役割を果たしてほしい」

とミッションを明確にしなければ、混乱すると言うことです。

 

また、ミッションを持たせる場合には、

必ずそれが果たされているかを検証し、評価しなければ、

本人にストレスを与えるだけになってしまうのです。

 

もし、管理職にしたものの、

その職員がミッションにコミットしていなければ、

本人からも周囲からも

「やりにくい」

と言う声が上がって、まもなく組織は瓦解してしまいます。

 

■では、年功で選ぶのでないとすれば、

どんな職員を管理職にすればよいか?

 

それは、

「変えたいことなら山ほどありますよ」

という職員です。

 

現状に満足していないということは、

「もっと良くしたい」

という意欲があるということです。

 

以前にもお伝えした

「課題発見能力」

が旺盛な人ほど、組織にとって有用な活躍を

みずからしてくれます。

 

■時々、

「期待しているからね」

と役職を与えることもありますが、

その職員がやる気はあっても

もともと課題発見能力の乏しい人であった場合には、

あとで、役職を解かなければなりません。

 

なので、原則として、

プロ野球選手が実績を上げてから年俸が上がるように、

役職がまだなくても、

「ああしたい、こうしたい、やらせてほしい」

と課題を発見し、現実に取り組む姿勢がある人に

役職を与えることを原則とした方が良いのです。

 

どんなにベテラン職員であっても、

どうしても課題発見能力が乏しく、

改善してゆく意欲が弱い人は、

「代理」

としておく方が良いでしょう。

 

代理には手当を出さないこともできるでしょう。

 

課題発見能力が見られない限り、

いつまでもその人は、「代理」のままで、

正管理職にはできません。

 

組織全体に、

「代理から正管理職になれるかどうかは、

課題発見能力があるかないかで決まる」

と明示しておいても良いでしょう。

 

それは、

組織としても、

「この病院では、

『変えたいことなら山ほどありますよ』

という人に、

管理職として力を発揮してもらいたいのだ」

という意思表示をすることでもあります。

 

そして、管理職にする場合には、

面接で、

「変えたいことなら山ほどありますよ」

という職員かどうか、

そして、

「具体的にそれはどんなことか?」

を聞いて確認すれば良いでしょう。

 

■逆に言えば、

「変えたいことなら山ほどありますよ」

という課題発見能力がない人を管理職にしてはいけません。

 

その瞬間から、その部署は、

「昨日と同じことをちゃんとしていますが、

何が問題ですか?」

と、進化することを拒む組織になってしまいます。

 

■なお、その管理職が、

「変えたいことなら山ほどあるのだ。

あれもやれ、これもやれ、なぜやらないのだ、余計なことはするな」

と命じてしまうトップ・ダウン型だと組織が育ちません。

 

なので、管理職は、

「変えたいことなら山ほどありますよ」

と熱い想いを持ちつつ、

同じ意見が部下から挙がってくるように導く
ボトム・アップ型であることが重要です。
 
ボトム・アップ型の組織になれば、
その管理職だけでなく、その部署全員から、

「変えたいことなら山ほどありますよ」

という声が上がるようになり、
進化することが当り前の組織になるからです。
 
ボトム・アップが当り前の組織にするには、
日々、「ここを変えたい」と言いやすくなる
コミュニケーション・モデルが必要となります。
 
そのコミュニケーション・モデルが、
「HIT-Bit」
です。
 

「HIT-Bit」

については、1Dayセミナーを行なっています。

 

本当に効果が永続する組織づくりを実現したい方は、

ぜひご参加ください。

◆ 2020年2月1日(土)13:30〜16:30【東京】

◆ 2020年3月1日(日)13:30〜16:30【東京】

◆ 2020年3月29日(日)13:30〜16:30【東京】

お申込みはこちらから

◆参加費:1人当り4,000円

 

■自律進化組織が6ヶ月で生まれる方程式「HIT-Bitプログラム」

については、

ブックレットで概略をお読みいただくことも可能です。

 

A5判、76ページ

1部800円となります。

お求めはこちらから

 

■トップやリーダーが決断しなければならない時、

相談するならば、

「3つの相談」

がある、という話です。

 

なので、

「なんでも自分一人で決められる」

というトップやリーダーの方には無縁な内容ですので、

ご覧くださる場合には、お心積もりください。

 

さて、トップであれ、リーダーであれ、

自分で組織やチームを運営してゆかなければならない場合には、

「どの段階で、だれに、何を相談するか」

を意図して選択することが、

極めて重要となります。

 

というのも、

たとえば、予算について一般職員に相談しても、

適正な回答が返ってくることはまずありません。

 

というのも、一般職員が

30〜40年後の建替を視野に入れて、

「内部留保をきちんとしましょう!」

ということは、なかなかないからです。

 

自分がいるかどうかもわからない遥か先の時のために

内部留保することよりも、

家や子供や旅行などのために、

今年の賞与で分配してほしいというのが普通でしょう。

 

また、そんな要望を聞き入れて

「ではきみが言う通り、

今年、みんなに分配してしまうけれど、

その分、次回賞与が減るかもしれないけれどそれでも良いか?」

と言ってみても、

「ではそうしてください」

と責任を負える職員もまたいません。

 

責任を負えない人に相談しても、

答えは返って来ないのです。

 

みなさん自身も、

「責任を負えないことを相談されても困る」

のではないでしょうか。

 

■このように考えてみると、

「どの段階で、だれに、何を相談するか」

が重要となることが明らかでしょう。

 

では、どうするか?

 

▶︎まず、ある取組を

「やるか・やらないか、を決める」

場合には、

自分と同じ立場で考えてくれる同志(片腕となる職員)に相談することです。

 

というのも、

部下は全員、

「トップ(リーダー)が本気かどうか」

だけを見ているからです。

 

トップ(リーダー)が本気であれば、

「一緒にやるかどうか、真剣さを見られる」

と観念し、

「ならば、本気でやろう」

と底力を出すことにもなります。

 

しかし、本気が感じられなければ、

「またいずれ忘れてくれるだろう」

「いずれ、また違うことを言い出すのだろう、

そして、またそれに付き合わされるのだろう」

と、受け流すようになってしまうものです。

 

したがって、なんらかの取組をする場合には、

トップ(リーダー)は毅然とした態度で押し通すことが重要で、

揺るがない決定をしなければならないのです。

 

そのためには、どうしても相談したいならば、

その相手は、

自分自身と同じ想いで考えてくれる同志(片腕)に限る、

ということになるのです。

 

「きみがぼくの立場ならやるか?」

と聞かれて、

その責任を負わないにしても、

その責任の重さを理解して答えられる人でなければ、

適切な回答が返ってくることはありません。

 

相談するトップやリーダーの方が迷っているのに、

片腕でもない人に相談しても、

前向きな答えは絶対に返ってくることはありません。

 

なぜなら、

「下手なことを言って責任を負えない」

「うかつに賛成して、後で仲間からどう言われるかわからない」

と思うと、賛成することはできないからです。

 

保守的に感じられるかもしれませんが、

「ボスがやるならやります、やらないならやりません」

「やるならやる上での、やらないならやらない上での意見なら言います」

というのが、自然な態度なのです。

 

こんな人たちにいくら相談しても

「やるか・やらないか、を決める」

ことには永遠にたどり着かないのです。

 

というわけで、

「やるか・やらないか、を決める」

時の相手は同志(片腕となる職員)でなければなりません。

 

なお、そのためにも、

一人でどんどん決めるタイプではない、という方は、

普段から

「同志(片腕となる職員)」

を作っておかなければならないのです。

 

▶︎「やる」

と決まったら、

次に重要な課題となるのが、

「どうやって、組織に下ろしてゆくか」

です。

 

というのも、自分自身と片腕が

「やろうやろう」

と盛り上がっても、そのまま現場に下ろせば、

新しい取組に対しては、猛反発を招くことが多いからです。

 

これを相談する相手は、

コアマインドメンバーです。

 

コアメンバーではなく、コアマインドメンバーです。

 

すなわち、

「ボスがやるというなら、ぼくも全力でやりますよ!」

という。コアマインドを持っている職員です。

 

経営企画室だから

理事だから

委員だから、

……と立場で集めると良い方向には進みません。

 

なぜなら、

経営企画室にも理事の中にも委員の中にも、

その取組にネガティブな人はいるものだからです。

 

そういう人が相談の中に入っていると、

水を差すだけです。

 

要らないブレーキがかかってしまうのです。

 

建設的な意見であれば良いのですが、

効果が上がらない方向に話を誘導しかねないのです。

 

なので、

経営企画室でなくても理事でなくても委員でなくても、

「自分もぜひ関与して、病院を良くしたい!」

という前向きなコアマインドを持った職員を加えることが

重要なのです。

 

「前向きに口を出したければ、誰でも参加して良い」

と立場によらず、歓迎することです。

 

こうして、コアマインドメンバーと一緒に、

「どのようにすれば、現場にスムーズに下ろして行けるか?」

を相談してゆくと良いでしょう。

 

「進めるかどうかの責任を負えないが、やるとなれば頑張りますよ!」

と、進めることありきで、

前向きに参画してくれるのがコアマインドメンバーです。

 

▶︎そして、コアマインドメンバーを巻き込んでおいてから、

「具体的にどう進めるか?」

を諮る段階に進んだ時に、

役職者に下ろしてゆくことになります。

 

役職者の中に否定的な見方をする人が一定数居ても、

コアマインドメンバーがいれば、

一緒にその状態を解消する方向に動いてくれることになります。

 

■時々、自分で決められないトップやリーダーがいます。

 

それはテーマによっては当然でしょう。

 

特に、オーナー経営者でもなければ、

独断を通すのは大きな勇気が要ることですから、当然です。

 

しかし、

まず、やると決めなければ、

幹部職員や管理職に相談しても、かならず却下されます。

 

だれ一人、

「時間や手間や費用をかけましょうよ!」

と責任を負える人はいないので、

ネガティブになるのは当然なのです。

 

それが組織の生理構造だと考えることをお勧めします。

 

それでも、これからは

新しい展開をしてゆかなければならないのが医療業界だ

ということは、火を見るよりも明らかでしょう。

 

組織を動かしてゆくためには、

まず片腕と決定し、

「本気で取り組む」

ことを明言することです。

 

その次に、

トップ・リーダーと片腕と、

「一緒に実現しましょう!」

と熱い想いを共有してくれるコアマインドメンバーを巻き込みましょう。

 

そして、コアマインドメンバーという熱い特命チームが整った段階で、

管理職へ下ろしてゆく、ということです。

 

■その3段階の、

それぞれの詳しい内容、具体的な方法、注意点などについては、

またいずれ、ここで述べたいとも思います。

 

取り急ぎ知りたい方は、お問い合わせください。

 

■管理職の中には、

「組織をうまく運営したいが、手間はかけたくない」

という人が、しばしばいます。

 

特に、雇われているトップや幹部職員に

よく見受けられます。

 

時には、オーナー経営者の中にも、います。

 

しかし、

考えてみれば当然のことですが、

「手間をかけずに人に動いてもらいたい。

しかも長く働いてもらいたい」

ということほど都合の良い話はありません。

 

人は、

エネルギーのある人のもとで働き、

その人以上には働かないものです。

 

それは、みなさんにもお心当たりがあるでしょう。

 

もしみなさんに上司がいて、

みなさんに指示はするけれど、

その後は現場を見にも来なければ、

成果を検証したり評価することもない、とすれば、

それでも、

みなさんは、力を発揮して頑張り続けることができるでしょうか?

 

やってもやらなくても大して状況が変化しなければ、

まもなく、一生懸命やっていることが虚しくなり、

「最低限、約束を破らない程度にやればよい」

と考えるようになるでしょう。

 

そして、

その仕事のやりがいも意味も、

より良くやろうという気持ちも、

持ち続けることはできないのではないでしょうか。

 

みなさんの部下の方々もまた、

この点でみなさんと変わりません。


みなさんが見にも来なければ

成果を検証したり評価することもない、とすれば、

部下の方々も、

まもなく、一生懸命やっていることが虚しくなり、

「最低限、約束を破らない程度にやればよい」

と考えるようになることは明らかです。

 

このように、

いやしくも人を動かす以上は、

「手間をかけずに、組織をうまく運営する」

などという横着な考えは通用しないことを踏まえておかなければなりません。

 

■ここからが本題です。

 

では、どのように手間をかければ良いのか?

 

組織運営のスタイルには2つあり、

経営者も幹部職員も、

その2つから選ぶことができます。

 

■1つは指示命令組織。

 

指示命令によって組織を動かす運営スタイルです。

 

▶︎その長所は、

指示命令を一方的に告知するので、

「全員を集めて話す、プリントを配る」

など、伝える側は手間がかからず楽になります。

 

また、業務の成果についても、

自分が指示命令したことだけを評価すればよいので楽です。

 

自分の価値観を部下に吐き出していれば良いので

上司の立場にある者は、いい気持ちでいられます。

 

▶︎一方、短所は、

部下が、言われたこと以上のことはやらないことです。

 

なので、

上司が見えること、考えることを超えたことが

部下から生まれることはありません。

 

上司の価値観だけによって運営される組織なので、

部下職員に当事者意識は育まれようもありません。

 

現場からの細やかな周辺情報を踏まえずに、

要求した数字だけを元に一方的に評価することになるので、

部下職員にとっては納得感もやりがいもなく、

不満が鬱積することになります。

 

部下職員本人たちは楽しくないので、

虚しく感じて長続きせず辞めてしまうので、

人員補充のための費用がかかり続けることになります。

 

つねに職員が辞め、つねに採用している組織は、

まず間違いなく、このタイプの組織です。

 

また、部下職員は、言われたことだけを

怒られない程度の最低限で果たす限りなので、

現場の情報が上がってくることはありません。

 

そのため、

現場から思いがけない問題(ミスやクレーム、大量退職など)が発生することになります。

 

■もう1つは自律進化組織。

 

上司からはできる限り指示命令せず、

職員がみずから気づき考え話し合い行動してゆくようにする運営スタイルです。

 

▶︎その短所は、

職員のモチベーションを高めるための手間がかかることです。

 

「気づいてくれてありがとう」

「提案してくれてありがとう」

「やってくれてありがとう」

と敬意と感謝を示すことです。

 

また、それがリアリティのある、思いのこもったメッセージになるためには、

上司自身が現場に足を運んで、部下と会い、現場を見ておかなければなりません。

 

また、普段から、

現場から上がってくる声に誠実に回答していなければ、

現場からの情報は上がって来なくなります。

 

このように、つねに現場を知り、

職員を労い、

現場からの声を無視することなく回答しておくという手間がかかります。

 

▶︎その代わり、上司ひとりでは、

目の届かないところも見え、

思いつかなことが話され、

現場からどんどんクリエイティブなことが生まれる長所があります。

 

つねに思いがけない問題提起や、改善提案、実践、その良い効果が、現場から上がってきます。

 

部下職員から情報が上がってくるということは、

人事評価は、その情報を元にして楽にすることができ、

部下職員にとって納得感のある評価が可能となります。

 

職員にとって、

働く意義がわかる職場となるので、

職員のモチベーションが上がり、

定着率も向します。

 

■このように、

指示命令組織では、

上司が指導・監視しても、

指示した以上の成果が上がることはなく、

思いがけないミスやクレームや退職が発生するので、

事後処置に追われる手間がかかります。

 

一方、

自律進化組織では、

上司が現場を理解し応援し、

労ったり敬意と感謝を示すなどの手間がかかりますが、

思いがけない新たな取組が現場から生まれます。

 

改めていうまでもなく、

手間をかけずに組織をうまく運営するなど論外です。

 

そうしたいと願っていながら、

結局、事後処置に追われて苦しんでいるトップや幹部職員もよくいますが…。

 

目の前にある穴の空いているバケツに、

みなさんは、
水を入れ続ける手間をとりますか?
それとも、
 
まず穴を塞ぐ手間をとりますか?
 
■「もちろん、自律進化組織の方が良い」
とは思っても、
「自律進化組織にするには、どうしたら良いのか?」
と、疑問に思う方もあるかもしれません。
 
その、もっともシンプルな方法が、
「HIT-Bit」
です。
 
みなさんが指示・命令・指導・管理をしなくても、
現場職員が、
みずから気づき、考え、話し合い、行動してゆくよう、
「自律進化が当り前に行なわれる組織体質」
を創る手法です。
 
「同じ手間をかけるなら、自律進化組織にしたい」
という方には、
「HIT-Bit」
をお勧めします。
 

「HIT-Bit」

については、1Dayセミナーを行なっています。

 

本当に効果が永続する組織づくりを実現したい方は、

ぜひご参加ください。

◆ 2020年2月1日(土)13:30〜16:30【東京】

◆ 2020年3月1日(日)13:30〜16:30【東京】

◆ 2020年3月29日(日)13:30〜16:30【東京】

お申込みはこちらから

◆参加費:1人当り4,000円

 

■自律進化組織が6ヶ月で生まれる方程式「HIT-Bitプログラム」

については、

ブックレットで概略をお読みいただくことも可能です。

 

A5判、76ページ

1部800円となります。

お求めはこちらから

■もし、道を歩いていて、

目隠しをしている人がクルマを運転している姿を目にしたら、

びっくりすることでしょう。

 

ところが、驚くことに、

組織運営においては、

幹部職員が、これと同じ姿を目にすることが、多々あるのです。

 

もし、みなさんの組織における幹部職員に

この傾向が見受けられるならば、

ぜひ、

この記事を幹部職員のデスクの上の、

多くの書類の最も上に、

それとなく載せてみましょう。

 

■目隠しをしてクルマを運転するとは、どういうことか?

 

それは、組織運営においては、

「現場を見ない」

「必要な時にも介入しない」

ということです。

 

例えば、

・職員間のいさかいがあっても、見て見ぬふり

 

・悩んだ職員から相談されても、聞くだけ

 

・看過できないはずの噂を聞いても、真偽を確かめない

 

・クレーム対応は、できるだけ部下にやらせて、労いもしない

 

・職員の退職があっても、防止に動き出さない

 

……といった態度です。

 

身体で言えば、

痛みがあるにも関わらず、

ごまかしながら生きているので、

必ず、あとで重い症状が現れ、

その時には手遅れ、となるパターンです。

 

上記のいずれかが該当する人は、

他の全てにも該当することでしょう。

 

なぜなら、

いずれかのケースが苦手なのではなく、

「その人には、肝心な役割から逃げてしまう性質がある」

ということだからです。

 

■そして、

もし、幹部職員にこのような傾向があると、

現場も

 

・組織のことを信用していない

 

・言っても意味がないと諦め、提案や意見を言わない

 

・現場のあちこちにローカル・ルールが蔓延

 

・クレームが減らない

 

・退職が後を絶たず、ときどき大量に辞める

 

・頑張っている人が報われず、頑張らない人だけが残る

 

・風紀が乱れ、理不尽なことがまかり通る

 

……ということが大抵起きています。

 

上記のいずれかが該当する現場は、

他の全てにも該当することでしょう。

 

なぜなら、

いずれかのケースが偶然起きるのではなく、

「その職場には、良いことを良い・悪いことを悪いと

さばく人がいない」

からです。

 

 なにしろこのタイプの幹部職員は、

自分の部屋があれば、そこから出ません。

 

あれこれ頼まれたら自分が困るからです。

 

このタイプの人は

「嫌なことから逃げてしまう」

という性格の持ち主であることが多いものです。

 

人から嫌われたくないと思うあまり、

人間関係調整に介入できない、ということもあります。

 

人間関係調整や問題解決に向き合ってこなかったり、

上席者に任せてきたために、

介入して、事態を改善する自信がない、という人もいます。

 

どんな問題も改善できる器用な人は存在しません。

 

したがって、経営幹部も管理職は、

「なんとかして改善したい」

と思う人を任命しなければならないのです。

 

そうした資質のない人が

経営幹部や管理職になっているケースが

世の中に多いのが実情です。

 

■もし、幹部職員がこのタイプだったら、

「嫌ならやめた方が良い」

と伝えてあげた方が良いかもしれません。

 

誰でも、

やりたくないことは続かないので、

遅かれ早かれ、

さまざまな問題が表面化するからです。

 

目隠しをしたままクルマを運転すれば、

事故を引き起こすのと同じで、

火を見るより明らかでしょう。

 

幹部職員が

現場に向き合わず放置すれば、

組織の生産性が落ちることはもちろん、

 

組織が空中分解して職員の退職が続いたり、

退職者がありのままに話すので病院の評判は下がり、

求人を出しても人が集まりません。

 

職員のモチベーションが下がれば、

業務や患者対応の質も落ち、

ミスやクレームが発生します。

 

関係先や地域からも

非難されることになるでしょう。

 

必然的に経営が立ち行かなくなります。

 

つまるところ、

経営幹部はその責任を問われることから

逃れることはできません。

 

目隠し運転は、

そうした目の前のさまざまな課題に目を瞑ったまま

アクセルを踏み続けることは、

大事故に向かってまっしぐらに失踪する行為にほかなりません。

 

幹部職員が現場から目を背けて責任を先送りすることもまた、

大事故に飛び込んでゆく行為そのものです。

 

■みなさんの組織の経営幹部は、

目を開けて運転しているでしょうか?

 

そして、みなさんが働く現場に来て、

状況を見て、

話を聞き、

理解し応援してくれているでしょうか?

 

■みなさんは、何か新しいことを進めるにあたって、

現場から抵抗感を示されることがあるのではないでしょうか?

 

現場を巻き込んで進めることとなると、

「何ですか?」

「またですか?」

「またやめるんですよね?」

「いつまでですか?」

と反発が起きることも珍しくありません。

 

「みんな、ちょっと聞いてほしい。うちの病院も、これからに向けて……」

「えー、嫌ですぅ〜」

「まだ内容を言ってないけど〜〜」

ということすらあります。

 

しかし、現場職員がそう言いたくなるのも無理もありません。

 

これまで、他の勤務先などで、

経営陣や上司の場当たり的な取り組みに振り回されてきた、という経験のある人も少なくないからです。

 

「組織を良くするため」

といえば、

やれクレドづくりだの、

やれサンキューカードだの、

やれコーチング勉強会だの……。

 

さまざまに、コンサルタントが来ては

講義を聞かされたり、

あれこれやらされたりしたのに、

結局、

一向に離職が減りもせず、

職員の皆さんも幸せになっている実感もない、

ということが世の中で多々起こっているからです。

 

なので、職員が

「またですか?」

と言いたくなるのも当然でしょう。

 

■しかし、それで遠慮していては、何も進みません。

 

必ず実を結ぶ施策を進めることが必要です。

 

そこで、新たな取組を導入するにあたっては、

「新しいことが始まる」

と思われないことが重要です。

 

なぜなら、実は、

現場職員は、

「経営陣や管理職が本気かどうか」

だけを見ているからです。

 

したがって、

「本気でないならやっちゃダメ」

なのです。

 

時々、

「試しにやってみようよ」

と、気軽に現場を巻き込もうとする経営者や管理職もいますが、

現場にとっては、迷惑でしかありません。

 

特に、

自治体の病院経営部門における教育研修担当部署の中には、

「昨年と同じように研修を企画している。

ただし、業者を変えてみたい。

目先を変えてみたいので」

と、目指す方向性を明確にすることなく、

ただ消化試合をこなすごとく、

お膳立てするだけの仕事をしている、

という残念なケースも珍しくありません。

 

「なぜ、そんなことをするのか?」

「ちゃんと続ける根性もないのに!!」

というのが、現場の方々の本音でしょう。

 

ともあれ、現場は、

「経営陣・管理職が本気なのか?」

を見ているものです。

 

本気だと感じられなければ、

「テキトー」

に表面的に応じ、また経営陣・管理職が飽きるのを待つだけ

だからです。

 

では、

「本気」

であることが伝わるにはどうすれば良いか?

 

■それは、

「一貫性」

を示すことに尽きます。

 

換言すれば、経営者・管理職の組織づくりが成功するかどうかは、

「揺るがない姿勢」

つまり

「一貫性」

があることが生命線となる、ということです。

 

職員から

「また、あれこれ言い出した」

と、唐突に感じさせてしまうのは致命的です。

 

なので、まず第一に、

揺るがない大テーマを明示しておき、

新たな取組をする場合には、

「今回の取組は、大テーマを進める上でどうしても必要な、

この一部分だからね」

と伝えた方が良いのです。

 

組織づくりは、例えて言えば、

ちょうど交響曲を演奏するようなものです。

 

そこに登場するすべての楽器、

すべての音が、

最高の交響曲を完成するために必要不可欠なものであり、

どれ一つ欠けても

最高の演奏は実現せず、台無しになってしまいます。

 

現場職員は、新しいことに対しては、常に

「なぜそれをやるの?」

と疑問を感じるのが当り前ですから、

逆に、

いつも掲げられているテーマに沿った一貫したことに対しては、

「なぜそれをやらないの?」

となるのが当り前となります。

 

■大テーマとは、一般には、

「病院の理念」

ということになるでしょう。

 

たとえば、

「どこよりも愛され信頼される病院」

という理念であれば、

 

「今回の患者満足度調査も、

どこよりも愛され信頼されるには、

やらないわけにはいかない」

となるでしょう。

 

「どこよりも愛され信頼される病院になるには、

職員同士がお互いに思いやれなければならないので、

サンキューカードを導入する必要があるのではないか」

 

「どこよりも愛され信頼される病院になるには、

そのための委員会を立ち上げ・・・」

 

「そのための勉強会を・・・」

 

「そのための他病院の方の講演会を・・・」

 

このように、

「二言目にはあの大テーマ」

という一貫性があれば、新しい施策も、

「そのために必要な施策だから」

と、唐突感がなく、

現場職員からの理解を得られやすくなるのです。

 

■そこで、大テーマは、

「たった1つに絞ること」

をお勧めします。

 

1つに絞って、初めて本気が伝わるからです。

 

経営陣や管理職が、

「あれもこれも大事」

と言っているようでは、

部下職員は、

「その2つについて、どの程度のバランスで力を配分すれば良いのか?」

と戸惑ってしまいます。

 

また、さらには、

「3つ目、4つ目の大事なことも登場するのではないか。

いったい、いくつのことを要求されるのやら」

と不安を感じて、

挙げられたすべてのテーマに全力投球することが

できなくなってしまうのです。

 

■もし、経営陣・管理職が

「テーマを1つに絞り切れない」

ならば、それは

そもそも本質が見えていないということを意味します。

 

というのも、もし2つが大事、と思ったとしても、

その2つの間にも、必ず、

原因と結果の関係があるはずだからです。

 

どうしても片方しか選べないとした場合にあなたがどちらを選ぶか?


それが本質です。

 

■現場からは

「うちの経営陣・管理職は、二言目にはあのテーマを言う」

と、ちょっと鬱陶しく思われるくらいに

「一貫性」

を見せることが重要です。

 

そして、新たな取組を進めるにあたっては、

「今回の施策は、いつものあのテーマのうちのこの部分なのだ」

と示すようにしましょう。

 

そのように進めて、

「今回の取組は、

いつものテーマにとって必要不可欠な一部分なのだ」

と映った時、

現場職員からは

「当然、それをやることになるよね」

と理解されるのです。

 

むしろ

「必要ですね、ぜひやりましょう」

とさえなることでしょう。

 

経営陣・管理職の方々には、

新しい施策を進める時、

「今回の施策は、いつものテーマのどの部分なのか?」

を必ず説明できるように考えることをお勧めします。

 

 
 

■新入職者が、

「なんでマニュアルがないのですか?」

「なんで先に教えてくれないのですか?」

と言うことがあり、

びっくりしてがっかりしてしょんぼりした、という経験が

みなさんにもあるのではないでしょうか?

 

今や、生まれた時から

「なんでもマニュアルがあるのが当り前」

と勘違いしかねない生活環境だったという人も、

社会人になっている時代です。

 

なので、

「教えても感謝しない」

という嘆きもあちこちで聞かれます。

 

■なぜ、感謝できないのか?

 

それは、

「別に自分にとってはやらなくても良いことを、やってあげている」

という心理が働いているからでしょう。

 

もし、自分がやりたいという思いがある人なら、

やり方を教えてくれる人には感謝し、

頼みもしないのにいきなりマニュアルをもらえなくても、

むしろそれが当り前だと思うでしょう。

 

そもそも日本人が教育好きなせいか、

どこに就職しても

「教育が整っているのが当り前」

という感覚の人が多いものです。

 

しかし、教育つまり「勉強させる」という言葉自体、

高校までで充分ではないでしょうか。

 

就職したなら、オトナななのですから、

自分から学ばなければなりません。

 

それはつまり、

自分に何が必要か、自分で知らなければならない、

ということです。

 

ところが日本はとっても過保護だから

人がみずから成長しにくいのです。

 

というのも、

人は、課題がなければ動かない動物です。

 

空腹になれば、

必死で食べ物を探しに行くものです。

 

つまり、日本の組織は、

本来は、本人に、

「自分に何が必要か」

を感じさせてあげれば良いだけなのに、

 

過保護なので、

ついつい、

本人がお腹も空いていないにも関わらず、

本人が頼んでもいないのに、

お膳立てをしてあげてしまう傾向があるのです。

 

お腹が空いていない本人にとっては、

迷惑なだけで、

それでも気を遣って

「食べてあげる」

という思いになってしまうのです。

 

職員が自分に何か必要だと感じていないにも関わらず、

教育研修部なる部署が、

(あるいは教育研修担当者なる人が)

職員が頼んでもいないのに、

お膳立てをしてあげてしまう傾向があるのです。

 

学ぶ必要を感じていない職員にとっては、

迷惑なだけで、

それでも気を遣って

「学んであげる」

という思いになってしまうのです。

 

■そんな前提の中で生きてきている職員は、

業務を割り当てられても、

必要に迫られているわけではないため、

感謝することもありませんから、

 

マニュアルがあればいいのに、

「なんで無いんですか?」

と言い出すというわけです。

 

その時の、部下の本音は、

「あなた方が頼むのだから、部品は用意しておくのが礼儀でしょ」

です。

 

職員本人が頼んでもいないのに

仕事を割り振り、

必要を感じてもいないのに

教育を施そうとすれば、

そんな教育研修部は、

もはや「上げ膳据え膳部」でしかありません。

 

上げ膳据え膳でもてなしていれば、

履き違えた人間が育つのも無理ありません。

 

■したがって、

これを、

「ぜひやりたいので、力を貸していただけたらこんなに嬉しいことはありません」

と職員がいうように、切り替えなければなりません。

 

そのためには、どうすれば良いか?

 

朗報です!

 

「もう上げ膳据え膳しない」

ということです。

 

そして、

自分に必要なものを感じて、

学ばなければならないと

「必要に迫られる環境」

に放り込むことです。

 

■人間の想像力は、驚くほど乏しいものです。

 

みなさんも、

あれほど自分が騒いでいたことなのに、

近くで見ていたはずの親しい知人や家族が、

その重さを

「まったくわかってくれていなかった」

とがっかりすることが、年に1回や2回ではないでしょう。

 

温室の中で、

どんなに言葉を尽くして外の寒さを説明しても

伝わらないのが普通だと、割り切った方が、

自分の精神衛生にも良いことと思われます。

 

というわけで、

「この人は何で動かないの?」

と感じたら

「この人は痛み(課題)を感じていないのだ」

と理解しましょう。

 

そして、

痛み(課題)を感じるように仕向けましょう。

 

どうすれば良いか、といえば、

ヒントは、

自分自身が痛みを感じたように

相手にも同じ体験をさせる方法を考えてみる、ということです。

 

具体的にはどうするか?

については、以前にも掲載しましたが、

またいずれ別の機会にここでご紹介しましょう。

 

ともあれ、

「お前なんか、必要に迫られちゃえ!」

というスタンスです。

 

■なお、想像力が欠如している人は

なかなか目が覚めないので、限界があります。

 

人の痛みがわからない人は、

自分に痛みが襲いかかる恐さも想像できません。

 

たとえば、自分自身、

雪の日に、届け物をしてくれた宅配ドライバーに

心から感謝して労っているでしょうか?

 

できていないと思う時には、

外に出て寒さを肌で感じてみることをお勧めします。

 

そうすれば、

魂のこもった言葉で、

心から感謝することができるでしょう。

 

■今シーズンは、病院ドラマが目白押しですね。

 

先日、そのうちの『病室で念仏を唱えないでください』が

スタートしました。

 

念仏というくらいで浄土真宗が背景にあり、

 

主役の伊藤英明が

「善人なおもて往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」

と、歎異抄の有名なフレーズを叫んでいるシーンもありました。

 

「善人が救われるのだから、悪人はもちろん救われる」

という、世間の常識からすると

「逆だ!」

と思えるような言葉です。

 

■本当の意味を簡単に解説すれば以下の通りです。

(TVが本当の意味を踏まえているかはわかりませんが)

 

人間には二種類しかなく、

善人とは、自分は善人だと思っている人(自称善人)、

悪人とは、自分が至らない存在だとわかっている人(悪人)、

という前提があります。

 

たしかに、わたしたちは、

恨んだり、

怒ったり、

いなくなれば良いのに、

痛い目に遭えば良いのに…などと

心の中で人を傷つけることも多々あり、

他人の幸せな話を聞けば素直に喜べず、

「この人に少しは試練が訪れますように」

と願う心が出てきたり、と、

それはあさましく、

器が小さく、

とても親しい人には言えない(とくに自分の子どもには決して言えない)醜い心だとも言えるでしょう。

 

そうした自覚がなく、

「自分は善人だ」

と自惚れ、自分を美化している人が「自称善人」、

そのことに気づき自覚している人が「悪人」、

というわけです。

 

なので、

「善人なおもて往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」

は、

「自覚がなく自惚れている人さえ救われるのだから、もちろん自覚している人はもちろん救われる」

となるのです。

 

■言い換えれば、

「自覚がなく自惚れている人は、救うことが極めて困難」

ということです。

 

これはみなさんも、お心当たりがあるでしょう。

 

血圧や血糖が異常値なのに、その自覚がなく、

「大丈夫」

と自惚れている「自称健康」な人は、

検査も治療も受けず、

来院されることもなく、

まして生活習慣を変えることもありません。

 

そんな自惚れている人たちのことも、

みなさんは、

普段、来院時や訪問時やデイケアに来られた時に、

こまめに声をかけるなどして、

何とか治してあげたい、と働きかけてあげていることでしょう。

 

一方、

症状を自覚している人は

もちろん治してあげる余地がありますね。

 

病院からすれば、

「自称健康な人も治してあげたい。いわんや症状を自覚している人なら、もちろん治しますよ!」

ということになるでしょう。

 

このように、

良くなるのも、良くならないのも、

決定づけているのは、

つまるところ、

本人の「自惚れ」があるかないか、だということです。

 

■ここからが、本題です。

 

ところで、

みなさんは、

「世の中に、

さまざまに組織論、リーダーシップ論、コミュニケーション論が出回っているのに、

なぜ、なかなか組織づくりがうまくいっていないのか?」

と感じることはないでしょうか?

 

その原因は、実は、

やはり、

「人間を自己美化しているから」

「人間について、自惚れているから」

に他なりません。

 

この人間観を誤っていると、

いかなる人材育成も組織開発もうまくいくことはないからです。

 

それは、

身体構造の理解を誤っていると、

いかなる治療も適切に行なわれず身体を良くすることはできないのと同じです。

 

ところが、

世間には、以下のような人間観を前提にした考え方が多いでしょう。

 

「人間は、習慣を身につけられるものだ」

 

「人間は、頑張れば大事なことを続けられる」

 

「みんなで考えて進めれば良くなるものだ」

 

「誰もが、素晴らしい想いを持っている」

 

「人間は、基本的には前向きだ」

 

「誰にも、あたたかい思いやりの気持ちがある」

 

「頑張るスタッフもいるのだから、

すべてのスタッフも同じように頑張れるはず」

 

「取り組む部署もあるのだから、

すべての部署も同じように取り組めるはず」

 

「誰もがコミュニケーションの大切さを理解している」

 

「気がついた人がやれば良い」

 

……などなどです。

 

現場で、

「できるはずのことが、できていない」

「なかなか全体の取組にならない」

「せっかく始めた取組が、続かない」

ということが、多々起きているのは、

上記のように人間を美化しているからです。

 

うまくいっていない組織論がたくさん出回っているのは、

組織論などの領域で研究してきた先人たちも、

やはり人間なので、つい

「人間には素晴らしい可能性がある」

と美化してしまっている歴史があるからでしょう。

 

マクレガーの

「人間は生来働きたいものではないか」

という考えや、

マズローの

「5段階の上に、自己超越という6段階目がある」

という考えなど、

人間に期待しすぎな考えが生まれているのは、

やはり

人間は人間を美化したいものだからでしょう。

 

こうしてみると、

「人間が素晴らしいものだと信じたい」

という自己美化が働いている点で、

科学の方が

感情的・信仰的であり、


「人間は弱くて小さくて至らないものだ」

と厳しいまでに冷静に人間の心を直視している仏教の方が、

むしろ理論的・科学的だとも言えるかも知れませんね。


■そこで、

実際、組織づくりをする上では、

「ちゃんと意識すればできるはず」

と自惚れてばかりもいられません。

 

「意識してもできないのが人間だ」

と冷静に客観視して、

「ではどうするか?」

を講じた方が、科学的で、合理的で、

向上することが実効性あるものになるでしょう。

 

そう言えば、医療安全の分野でも、

「ミスをゼロにするにはどうしたら良いか?」

という精神論的な発想はすでに卒業し、

 

こんにちでは、

「ミスをするのが人間。

では、それでもミスが起きないようにするにはどうすればよいか?」

と、自惚れを排し、

科学的・合理的に対策を講じるのが常識となっています。

 

同様に、

人材育成や組織開発の分野も、

「人は、頑張らせれば、やるものだ」

という精神論的な発想を卒業した方が良いでしょう。

 

そして、

「頑張らせても、やれない・続かないのが人間。

では、それでもより良い成果を生み出すようにするためにはどうすればよいか?」

と、自惚れを排し、

科学的・合理的に対策を講じるべきでしょう。

 

■患者サービス研究所では、

自惚れは人間観を排した取組をお勧めしています。

 

なので、患者サービス研究所の研修・セミナーに

参加された方には、

すでにいつもお伝えしていることですが、

 

「人間は、習慣を身につけるのが大の苦手」

 

「人間は、続けられるのが至難の技」

 

「みんなで考えても、良い方に進むとは限らない」

 

「誰もが、素晴らしい想いを持っている時もあれば、

そんなことを考えるゆとりのない時も多々ある」

 

「人間は、前向きな時もあれば後向きな時も多々ある」

 

「あたたかい思いやりの気持ちがある時もあれば、

そんなことを考えるゆとりのない時も多々ある」

 

「頑張るスタッフが奇特なだけで、

すべてのスタッフも同じように頑張れるわけではない」

 

「取り組む部署が奇特なだけで、

すべての部署も同じように取り組むわけではない」

 

「誰もがコミュニケーションの大切さを理解しているが、

それ以上に大切なことを優先してしまい、

コミュニケーションをおろそかにしがちなものだ」

 

「気がついた人がやることにすると、

決まった人が気づき、負担が偏るのが関の山」

 

……などなどという前提から始めます。

 

■なぜなら、

「すべての失敗は、自惚れから生まれている」

からです。

 

病巣を直視しなければ、

適正な治療は決してできません。


患者サービス研究所では、

こうした前提に立ちつつも、

そんなわたしたちの人間観のもとで、

組織がより良くなるモデルを提供しています。

 

それが、

「HIT-Bit」

です。

 

HIT-Bitを行なっていると、

上司が指示・命令をしなくても

現場がみずから気づき、考え、話し合い、行動する

「自律進化組織」

が実現します。

 

「HIT-Bit」

については、1Dayセミナーを行なっています。

 

本当に効果が永続する組織づくりを実現したい方は、

ぜひご参加ください。

◆ 2020年2月1日(土)13:30〜16:30【東京】

◆ 2020年3月1日(日)13:30〜16:30【東京】

◆ 2020年3月29日(日)13:30〜16:30【東京】

お申込みはこちらから

◆参加費:1人当り4,000円

 

■自律進化組織が6ヶ月で生まれる方程式「HIT-Bitプログラム」

については、

ブックレットで概略をお読みいただくことも可能です。

 

A5判、76ページ

1部800円となります。

お求めはこちらから