自律進化組織研究所 (改 : 患者サービス研究所) -15ページ目

自律進化組織研究所 (改 : 患者サービス研究所)

結果にコミット! みずから活性化し進化する組織を実現します。

■一般に、企業・組織の中でも

「言い訳は見苦しい」とされています。

 

なぜなら、

昭和・平成の時代は、日本は製造立国であり、

職員がどれだけ働いたかは、

製品や契約数を見ることで、

結果が明白だったからです。

 

経営者や管理職が結果を見れば、

誰がどれだけ働いたか・働いていないか、から

うまくいっていない場合の阻害要因まで、

ほぼ全部、お見通しだった時代なのです。

 

なので、

職員にどんな言い訳があろうと、

経営者・管理職にとっては意味がありませんでした。

 

また、言い訳を聞いてもらえなくても、

まして理不尽なことがたくさんあっても、

職員は辞めずに働き続けてくれたものです。

 

なので、経営者は、

「言い訳は見苦しい」

「結果で勝負しろ」

と言ってきました。

 

そして、職員も

「言い訳することは恥ずかしいことだ」

「結果を示すのが美徳」

と刷り込まれてきた。

 

「言い訳は見苦しい」

「一生懸命やっていれば、誰かが見てくれている」

「評価されていないのは、頑張りが足りない自分のせいだ」

……それが世の中だったのです。

 

■しかし、状況は変わりました。

 

日本はサービス立国になり、

人の価値観も多様化・複雑化し、

社会の変化もはるかにスピードアップしました。

 

つまり、

売上などの結果だけを見ても、

経営者には現場の実情がわからない時代になったのです。

 

あっというまに経営者も知らない競合が出て来たり、

知らない技術が登場して普及したり、

市場に思いがけないニーズが生じていたり、

静かに大流行のトレンドが起こったりします。

 

良い結果の原因も、

悪い結果を招いた阻害要因も、

トップから見えていないことが少なくありません。

 

また、悪い結果に見えて、

将来には良い結果になるかもしれません。

 

その逆に、良い結果にあぐらをかいていると

明日にはもう通用しないということもあります。

 

そして誰よりも、現場職員こそが、

それらをいち早くキャッチ、それらと戦っているのです。

 

なので、こんにちでは、

現場から、生きた情報をどれだけ上げてもらえるか?

が組織の生命線になったと言えるでしょう。

 

また、職員も、

一方的な押し付けばかりの組織では、

病んでしまったり、

そのため、どんどん辞めてしまう時代でもあります。

 

なので、経営者は、

昭和・平成の時代の感覚から、180度切り替えて、

「言い訳大歓迎」

「プロセスも聞かせてほしい」

としなければ

組織をうまく運営してゆけない時代になったのです。

 

また、勤務している職員の方も、

「これまで以上に説明することが求められている」

「プロセスについてもきちんと話し合って進めることが大事」

と切り替えなければならないのです。

 

■しかし、現実はどうでしょうか?

 

経営者も現場職員も切り替えられていないので、

多くの経営者は、

「現場の動きが見えない」

「結果で判断するしかない」

「職員が辞めてしまう」

「正しい経営判断ができない」

と悩んでいます。

 

同様に、職員の方も、

「言い訳はできない」

と、相変わらず勝手に追い詰められているのです。

 

■これからは、

経営者が、職員からの釈明を、なんでもかんでも

「そんなの言い訳だ」

と拒絶していてはなりません。

 

「充分手を尽くしてくれた上での説明なのかどうか?」

を見極める力を持たなければなりません。

 

同様に、現場職員も、これまでのように、

結果だけを伝えて

「わかってもらえない」

と言ってすねてみたり、

悩みを募らせて病んだり辞めたりしている場合ではありません。

 

「充分手を尽くした上で、ここまでしかできなかったのだ」

ということを釈明できなければならないのです。

 

■ここで本題です。

 

では、経営者・管理職は、

部下職員からの釈明を聞いて、

いったい、どこで、

「これは、充分手を尽くした上での結果なのか?

それとも、そうではないのか?」

を測れば良いのでしょうか?

 

それは、結果に至る前を見ることです。

 

つまり、

「水面下でどれだけ答案を出して検討したか?」

で明らかにわかります。

 

すなわち、

  • 今回この選択をするにあたり、他にどんな選択肢が上がったのか?
  • その選択肢を導き出すために、どんな動きをしたのか?
  • リサーチをしたのか?
  • テストを行なったのか?
  • できる限り多くの人の意見を聞いて回ったのか?
  • それらについて、いくつの長所・短所を書き出したのか?
  • その上で、決定したのか?

これらの項目を一覧にし、

職員の発言、行動、打合せなどのすべてを

日時付きで記録して、

提示できるようにしたものが、

「プロセス・シート」

です。

 

そのシートの中には、

不採用になった選択肢、

つまり、良いアイディアもたくさん記載されているはずです。

 

それらについて、自分たちで話し合うだけでなく、

現場に足をはこんだり、

実験をしたり、

専門家に相談したり、といった記録があれば、

これ以上、如実に

職員の、意欲・姿勢・努力がはっきりとわかるものはないでしょう。

 

また、

職員の方も、見栄えだけを繕うことはできません。

 

このように、

プロセスシートに記録を残し、

意欲・姿勢・努力とともに、

さまざまなプロセスを蓄積することを習慣にしましょう。

 

すると、

経営者・管理職は、

普段、自分たちが直接関与できないことについても、

現場の記録を通じて、知ることができるのです。

 

また、経営陣もこれと同じことをすれば、

経営陣の組織運営のプロセスを、

逆に、現場の部下職員たちに見せてあげることができます。

 

普段、経営陣の様子が見えなければ、

現場職員からは、

「上は場当たり的に決めている」

と思われてしまい、

求心力も低くなり、良い成果には至りません。

 

一方、経営陣が、克明にプロセスの情報を伝えれば、

現場職員は、

「経営陣がここまで考え抜き、話し合った上で

出した結論なのか」

と理解でき、

結果的に良い成果につながらなかったとしても、

「こうなったのも仕方がない。

これからもこの組織のために力を発揮していこう」

と、職員がついてきてくれるでしょう。

 

■昭和・平成の時代には、いかなる背景があれ、

プロセスを説明することを、

「言い訳は見苦しい」

と否定してきました。

 

しかし、これからは、むしろ、

プロセスを具体的・明確に説明したり釈明する力、

いわば

「言い訳力」

を、経営者・管理職も、

現場職員一人ひとりも、身につけなければならない時代に

なっているのです。

 

職員は、言い訳をしましょう。

 

そのためにも、まず経営陣が、

「言い訳を歓迎すること」

をお勧めします。

 

■プロセス・シートについては、いずれまた紹介します。

 

■研修会社が、

「職員のモチベーションをもっと上げたいなら」

と、さまざまな研修を売り込んできますが、

効果が上がったためしがありません。

 

「経営がわかる体験ゲーム」

といったボードゲームをやらせる研修までありますが、

会社でお金を払って人生ゲームをやるのと

さして変わりはないでしょう。

 

「知っているとできるは違う」

と言う人がいますが、同じです。

 

重要なのは、

「できるとやりたいは違う」

ということです。

 

「やりたい」

と思わせるにはどうすればよいか?

 

モチベーションを上げる方法について、

強烈な具体策を、後半で述べています。

 

なお、医療現場に導入するか?は、一定の工夫が必要です。

(どう工夫するか?は、また別の機会に述べますので、

ぜひ、一度、どうにかやれる方法はないか?

検討してみてください)

 

■一般に、企業においては、自分の給与の3倍を稼げ、と言われる。

それは、

会社負担の健康保険料・年金保険料・失業保険料はもとより、

賞与引当金や退職金引当金に充当されるほか、

人材育成費や有給休暇などのコストにも充てられるのですが、

 

もっと大きいのは、

施設設備費や募集広告費といった自分の担当業務と

直接関係のない費用に回されたり、

 

さらには、

何をしているかもわからない、まして会ったこともない、

管理職や役員の報酬になっているので、

 

職員にとっては、

「3倍働かされている」

という徒労感を覚えることになるのです。

 

■ところで、

自分から、この仕事やこの職場を選んで入ってきて、

自分から、毎日出勤してきているにも関わらず、

職員のモチベーションが上がらないのはなぜでしょうか?

 

なぜ、「やりがい」を感じることができないのか?

 

人間のおかしくも滑稽な心理構造がここにあります。

 

それは、

自分のしていることと結果の因果関係を

見失ってしまっているからです。

 

「やりがいがある」

とは、読んで字のごとく、

「やったかいがあったと感じられる」

ということで、

わたしたちの普段の表現にすれば

「やってよかった!と思える」

ということです。

 

「やってよかった!」

と思えるには、

自分がやったことが、

どのような結果につながっているのか?

の因果関係が見えていなければなりません。

 

もっとも職員のモチベーションが上がる方法は、

働きと報酬の因果関係を明確にすること、なのです。

 

■ということは、

人がモチベーションを上げることができるためには、

本人がやっていることと、

その結果との

「因果関係を見えるようにすること」

に尽きるということです。

 

たとえば、メーカーにおいて、

製造部門からは、

「営業は、なぜ無理な納期を指示してくるのだ」

という不満が上がることが珍しくありません。

 

そこで、ある時、わたしが、

「製造スタッフも、2、3日、

営業スタッフと一緒に回ってみるように」

と提案しました。

 

すると、

その製造スタッフは、

大いにモチベーションを上げて、

同行訪問から帰ってきてくれた、ということが

あります。

 

クライアントにはクライアントの事情があり、

「いつも、おたくの会社には

無理をかけて、申し訳なく思っているが、

そこを助けていただいているので、

当社もなんとか生き残ることができているのです」

と、

クライアントの役員まで出てきて、

感謝されたとのことでした。

 

それ以来、その製造スタッフは、

「無理な納期ほど、

俺たちの出番だ」

と張り切って営業の要望に応えるようになりました。

 

■ここからは、一つの発想ですが・・・。

 

そこで、

「職員がやっていることと、

その結果との

因果関係を見えるようにする」

施策の一つとして、

 

たとえば、1年のうち、2週間だけ、

「その期間に、ある職員が生み出した粗利益は、

すべて、その職員に特別報酬として支給する」

としてみるのはどうでしょうか?

 

組織全体で、

「その期間に、組織全体で生み出した粗利益は、

すべて、職員全員に特別報酬として支給する」

とするのも良いでしょう。

 

こうすると、職員の目の色が変わるはずです。

 

その2週間だけ、やる気が出る

げんきんな職員もいるでしょう。

 

しかし、

「やったらやっただけ入る」

と思えば、人間は、

ありとあらゆる方法や段取りを考えるでしょう。

 

その中で、

「本気を出せばこんな方法があった!」

と、おのずと視野が広がるはずです。

 

「考えてみれば、自分の親戚に相談すれば、

大きなマーケットにアプローチすることができた!」

とか、

 

「考えてみれば、いきつけのお店に、

モニターになってもらって、

サンプルを置かせてもらえば、

リサーチ会社に外注する何百万円が節約できた」

とか、

 

「考えてみれば、自分の夫(妻)が務めている医療機関と

連携すれば、

これまでにない協力体制が作れるかもしれない」

などなど……。

 

そのようにして、グッと広がった視野や発想は、

それ以外の50週間にも大いに活かせることでしょう。

 

まるで、自営業者のような2週間を体験することによって、

自分が経営者になったような視野や発想で

業務に取り組むことができるはずです。

 

■研修会社が、

「経営センスを学べるボードゲーム」

などを持ち込んでくることがありますが、

 

会社の費用で人生ゲームをして遊んで、

得るものがあろうはずもありません。

 

本当に自律的な思考を学ばせたければ、

「本人がやっていることと、

その結果との

因果関係を見えるようにすること」

 

これを体験させるに尽きるのではないでしょうか。

 

■また、医療現場では、

「金銭的報酬を働きにひもづけたり、

職員個人の貢献にひもづけることは、なじまない」

ということであれば、

 

「患者さん・ご家族からの感謝や敬意、労いの声」や

「地域住民や連携先の方々の声」

「他の職員からの声」

を、きちんと職員一人ひとりに還元すること、

となります。

 

組織として、それらの声を細大漏らさず把握して、

きちんと、当事者である職員に綿密にレスポンスすること、

と置き換えて考えることができます。

 

これはできるでしょう。

 

■2週間が良いのか・どうか、

職員個人が良いのか・組織全体が良いのか、

粗利益のどこまで支給するのが良いのか

……などは、

組織や現場によって異なるでしょう。

 

いずれにしろ、

経営者の方は、

「本人がやっていることと、

その結果との因果関係を見えるようにする」

という強烈な企画を、

ぜひ勇気を持ってやってみることをお勧めします。

 

体験ボードゲームや、

座学とディスカッションのような

研修ごっこよりも、

「体験」

の方が、はるかに職員の目の色が変わります。

 

そして、その効果が確実に持続します。

 

■周囲から、

「この人だから、安心してついて行ける」

「この人といると、自分の可能性が広がる」

「面白い」

「もっと一緒に働きたい」

と言われるのは、

人の「器」と言えるかもしれません。

 

いま、組織もまた、

「この職場だから、安心してついて行ける」

「この職場にいると、自分の可能性が広がる」

「面白い」

「もっとここで働きたい」

と言われる、

「組織の器」を

真剣に探究しなければならない時代になった

といえるかもしれません。

 

人の場合、

  • 実直
  • 厳正に評価される
  • 仕事の鬼
  • 結果の方が大事
  • 身体の心配はしてくれるが心は癒されない
  • 責任感はあるが・・・

……という上司は、

正しいかもしれませんが、

あたたかいとは言えません。

 

組織の場合も、

  • 真面目
  • 細やかな評価制度がある
  • 仕事やノルマに厳しい
  • 結果主義
  • 残業削減・有休消化は推進されるが、風通しが良くない
  • 理念は立派だけれど・・・

……という組織運営では、

正しいかもしれませんが、

あたたかいとは言えないでしょう。

 

■職員から愛され信頼され、

それによって生産性やサービスが向上して、

地域や社会からも選ばれ信頼され

敬意を持たれたり、応援されたりする、

そんな

組織づくりを探求している組織は、

我が国では稀だと言っても過言ではないでしょう。

 

いまなお、

パワハラ・セクハラ・いじめが問題となり、

メンタル疾患や退職を減らすことに苦心しているのは、

まさに、その現れです。

 

■組織経営においては、

生産性向上と組織づくりの両方を行なう、

あるいは、

業務マネジメントと組織マネジメントの両方を

行なうこと、そのものです。

 

■みなさんの現場においては、

組織マネジメントはできているでしょうか?

 

VTR(約18分)で解説しています。

 

 

■みなさんも、働くなら、

「頑張っている人が報われる職場」

で働きたいことでしょう。

 

そのためには、

頑張っている人に報い、

頑張れていない人を啓発する、

人事評価制度が不可欠です。

 

考えてみれば、

「良いものは良い、悪いものは悪い」

とはっきりと言ってくれる組織でなければ、

職員が気持ちよく働き力を発揮することなどできないのは、

当然でしょう。

 

ただし、

多くの組織が、

人事評価制度があっても、

職員が気持ちよく働き力を発揮していないように

見受けられます。

 

■なぜか?

 

それは、形骸化しているからです。

 

たとえば、

人事評価を通じて、

「組織が、自分を信じ、応援してくれている」

と感じることはないでしょう。

 

むしろ、人事評価によって、

「組織に監視され、管理されている」

と感じることの方が多いのではないでしょうか。

 

■そこで、

職員が気持ちよく働き力を発揮できる

人事評価制度の要件と創り方を、

整理して、VTR(約12分)にしました。

 

 

■いまや、企業も病院も、

「組織マネジメント」

ができていなければならない時代になりました。

 

なぜなら、

職員が気持ちよく働き最大限の力を発揮してくれるためには、

組織が、

「良いものは良い、悪いものは悪い」

とジャッジできていることが大前提だからです。

 

■では、

みなさんの現場はどうでしょうか?

 

そこで、

チェックリストによって、

みなさんの現場において

「組織マネジメントがどの程度できているか?」

を診断していみることをお勧めします。

 

それによって、組織マネジメントのポイントが見えてきます。

 

診断項目やその改善方法などについて

VTR(約17分)にまとめました。

 

 

■多くの経営者・上層部の方々から、

「組織を変えて行きたいが、なかなか変わらない」

と聞きます。

 

なぜか?

 

そこには、二層心理構造が隠れています。

 

わたしたちも、

「自分自身をもっと変えたいが、思うように変わらない」

ということに、よく直面しているのではないでしょうか?

 

そこには、

「もっと変わりたい」

という心と、

「それほどまでに頑張れない」

という心との葛藤があることと思います。

 

人間の心は一つではありません。

 

つねに、この二層心理構造があるものです。

 

まして、多くの人間の集合である組織が、

みんなの心を一つにして、

思うような方向へまっすぐに進むことは至難の業です。

 

そこで、

こうした二層心理構造を前提にして、

組織変革を組み立ててゆくことが必要不可欠となります。

 

この組織の二層心理構造を、

整理して、VTR(約20分)にしました。

 

 

 

>>>前回からのつづき

 

なお、本記事は、

組織変革が実効するために、

「患者サービス研究所ではこうしてきた」

「患者サービス研究所ならこうする」

という組織開発の実務の観点から

各ステップにおいて重要となるポイントについて述べたものであり、

コッターの理論を解説しなおしたものではありません。

 

組織変革のステップについて、改めて目を通していただけたことと思います。

 

また、

その各ステップについて、

効果的に実践し、組織変革を実現する上での、

実戦的ポイントについても、

確認していただけたのではないでしょうか。

 

そして、

組織変革とは、人や組織が相手である以上、

アクションの手順だけでは、絶対にうまくいかないのです。

 

何よりも重要なのは、

アクションの手順だけでなく、

実務上は、

人間の心理構造を踏まえて考えなければ

せっかくフレームがあっても、

血の通った組織運営にも、効果にも繋がりません。

 

しかしながら、

人間の心理構造を踏まえた組織変革の方法については、

まだまだ研究されていません。

 

そのため、多くの組織において、

本来注意するべきポイントとは正反対のことを

進めているのが実状でしょう。

 

そこで、

各事項においてあげたポイントを改めて列挙しておくので、

注意して組織づくりをすることをお勧めします。

 

▶︎組織変革とは、価値観を共有することである 

 

▶︎組織変革には、トップがゴール像を明確に描くことが必要

 

▶︎しかも「期限」がなければ、組織変革は進まない

 

▶︎「関心が高くない人には関与させない」

「当事者意識が希薄な人に意見を聞かない」

 

▶︎実働部隊の人選は、立場や役職でしてはならい。

「コア・マインド」で選ぶ。

 

▶︎なにかを任せる場合には、

「権限と責任を明示すること」

 

▶︎情意事項を言語化できなければ

組織を巻き込むことは不可能

 

▶︎組織づくりは仲間づくりである

 

▶︎組織マネジメントこそが管理職の主なミッションである

 

▶︎「変化することが当り前だ」

と考える職員が各部署に一人以上現れていること

 

▶︎呼びかける人が、その他の人たちから孤立しないこと

 

▶︎自発性を引き出すには、

教育・研修・指示・命令・指導・管理は

最も避けなければならない

 

▶︎管理職の強力なリーダーシップの下で、

「コミュニケーションのための機会を設ける」

 

▶︎「職員間の安心安全な関係性を整備すること」

が、職員から自発的ん言動を引き出すための鉄則

 

▶︎「良い成果の情報が現場から上層部に上がってくる仕組み」

を構築しておくこと

 

▶︎変革を推進するために必要なことは、第一に

上がってきた成果を組織全体で共有すること

 

▶︎第二に、

組織として感謝・敬意・労い・喜びの意思表示をすること

 

▶︎チャンレンジングな組織へと変革したいならば、

「評価よりも承認を重視すること」が鉄則

 

▶︎トップみずから

「何もしないよりも、何かする方がはるかに価値がある」

と明言すること

 

>>>以上

 

■ここまでで上げてきたポイントは、

決して、単なる理屈ではありません。

 

患者サービス研究所では、

これらのポイントを踏まえて組織づくりを行なっています。

 

永年の数多くの経験から

「患者サービス研究所ではこうしてきた」

「患者サービス研究所ならこうする」

といったポイントを挙げてきました。


ただし、

わたしたちには、

驚くほど、昭和の時代の指示命令体質が染み付いているので、

一朝一夕には、こうした発想に切り替わりません。

 

時間をかけて、

日常の中で、

自律進化体質の視点と発想を育まれると良いでしょう。

 

■なお、

患者サービス研究所が提唱する

1日5分のコミュニケーション・モデル

「HIT-Bit」

は、毎日の中で価値観を共有してゆくので、

実施していると、

上層部から管理職、現場職員まで、

自律進化体質が、確実に浸透してゆきます。

 

この

「HIT-Bit」

についても、また別の機会に詳しくお伝えします。

 

コッターの組織変革の8段階が実効するためのポイント(完)

 

組織変革についての論説

「ジョン・コッターの変革の8段階」

 

それが、現実に実践され、効果を生み出すための

ポイントについて、

組織開発の実務の観点からポイントを解説しています。

 

>>>前回からのつづき

 

なお、本記事は、

組織変革が実効するために、

「患者サービス研究所ではこうしてきた」

「患者サービス研究所ならこうする」

という組織開発の実務の観点から

各ステップにおいて重要となるポイントについて述べたものであり、

コッターの理論を解説しなおしたものではありません。

 

【ステップ8:新しい方法を企業文化に定着させる】

 

■これもまた、

「その通り!」

とは思うものの、

「文化に定着させるとはどういうことか?」

得体がわからない、というのが率直なところではないでしょうか?

 

しかし、

この最後のステップの具体的な行動が描けなければ、

「組織変革」

にはなりません。

 

というのも、一時的な施策で終わってしまえば、それは

「イベント」

に過ぎず、

「組織が変わった」

とは言えないからです。

 

「変革以降、これが続いている」

というものがなければ、組織変革とは言えないのです。

 

変革は点だと思っている人がいますが、

そうではなく、

継続し続ける執念、つまり線でなければなりません。

 

■とかく、

「現場職員に定着させるためにはどうすれば良いか?」

と考えがちですが、

そうではありません。

 

現場職員も継続するべきことがありますが、

同時に、

経営者・上層部もまた継続するべきことがあります。

 

つまり、経営者から現場職員まで、

組織の全体が、継続してゆく当事者でなければならないのです。

 

具体的に、何を継続すれば良いのか?

 

それは、前回までで伝えたことそのものです。

 

すなわち、

 

▶︎現場からは

「大小様々な発言や行動について、

日々上層部・管理職へと情報を上げること」

 

▶︎上層部は、

「そのうち良い情報について、

感謝・敬意・労い・喜びなどの承認の意思表示を付して

組織全体で情報共有すること」

 

この組織内におけるコミュニケーションを、

ひたすら継続することです。

 

そして、それが当り前になった時には、

これまでに話されていなかったことが話され、

行なわれていなかったことが行なわれるようになります。

 

日々、新しい展開が生まれるので、

職員の方々も楽しんで

そのコミュニケーションを継続してくれる傾向があります。

 

上層部や管理職もまた、

予期しなかった問題提起や改善提案が上がってくるので

楽しんでこのコミュニケーションを大事に

持続したいと思えるでしょう。

 

ただし、

人も組織も目先のことに捉われて多忙に感じることがあり、

何かを地道に継続することは至難の業ですから、

上層部には、

第一講でお伝えした

「揺るがない信念」

が必要不可欠となります。

 

>>>つづく

 

組織変革についての論説

「ジョン・コッターの変革の8段階」

 

それが、現実に実践され、効果を生み出すための

ポイントについて、

組織開発の実務の観点からポイントを解説しています。

 

>>>前回からのつづき

 

なお、本記事は、

組織変革が実効するために、

「患者サービス研究所ではこうしてきた」

「患者サービス研究所ならこうする」

という組織開発の実務の観点から

各ステップにおいて重要となるポイントについて述べたものであり、

コッターの理論を解説しなおしたものではありません。

 

【ステップ7:成果を活かして、更なる変革を推進する】

 

■これも、誰もが、

「それはその通り!

だけど、どうすればいいのか?」

と思うことでしょう。

 

シンプルに言えば、

良いサイクルにすること、なのですが、

具体的には、第一に

  • 上がってきた成果を組織全体で共有すること

です。

 

良い事例を知ることが、

他部署や他の職員にとっては、何よりも

刺激となり、参考となるからです。

 

ただし、それだけでは、

変革が持続することはありません。

 

やがて、

「わたしたち、こんなにやっているのに、

まだやらなければいけないのか?」

「一体、どこまでやれば良いのか?」

という声が聞こえてきます。

 

人も組織も、なにかを習慣化し継続することが

至難の業だからです。

 

そこで、第二に必要不可欠なことが、

その成果について、

「組織として価値あるものだと感じている」と意思表示すること、

つまり、具体的には、

  • 組織として感謝・敬意・労い・喜びの意思表示をすること

です。

 

みなさんも、

いくら自分が大事だと感じて信念に従って行動しても、

組織の経営陣・管理職から

感謝の言葉も労いの言葉もなければ、

続けることは難しいのではないでしょうか?

 

これがなければ、現場はやがて徒労感を憶えて、

またもとの組織体質に戻ってしまいます。

 

これが、人間の心理構造です。

 

■なお、ここで最も注意しなければならないことがあります。

 

というのも、ほぼ全ての経営者・管理職は、

  • 収益アップに貢献した
  • コストカットに寄与した
  • 平均在院日数が短縮した
  • 病床稼働率がアップした

……などの実利につながった事例についてのみ、

「良い成果」

として取り上げる傾向があるからです。

 

しかし、

良い結果だけが共有されると、

職員はどう感じるでしょうか?

 

「組織からは、結果を出すことを求められている」

と理解してしまいます。

 

良い結果を情報共有することは、

良い結果が出ることを期待しているという

組織からの意思表示になってしまうのです。

 

すると、職員は、

「良い結果を出さなければならない」

と思うあまり、萎縮してしまい、

チャレンジングな発言や行動をできなくなってしまうのです。

 

昭和の時代の企業・病院といった組織では、

それが当たり前でしたが・・・。

 

なので、職員がのびのびと話し行動する

チャレンジングな組織を作りたいのであれば、

良い結果についてだけでなく、

結果につながっていなくても良いチャレンジについても

組織全体で情報共有することです。

 

■なので、

成果を活かして、更なる変革を推進するためにすることは、

  1. 良い結果だけでなく、良いチャレンジについても、
  2. 組織としての感謝や敬意といった承認の意思表示を付して、
  3. 成果事例を組織全体で情報共有すること

となります。

 

■改めてお伝えしておきますが、

組織を変えたいならば、

「評価よりも承認を重視すること」

が不可欠です。

 

評価とは

「組織や上司の価値観に照らして、良い・悪いを判断すること」

です。

 

評価しかされない組織では

(我が国では、ほとんどの組織がこれですが)

結果についての責任を負わされ、

結果だけを見られてしまうので、

職員は萎縮してしまい、生産性はあがりません。

 

また職員も結果を出すための道具のような位置付けになるので、

やりがいを感じることはできず、

明るく活性化した組織になることはできません。

 

一方、承認とは、

「無条件に理解し応援すること」

です。

 

充分に承認された子供は、

自己肯定感が高く、

他人の価値観に振り回されて苦しんだり

表面的に他者に迎合して自分らしさを失うといったことがなく、

様々なことにチャレンジできる

のびのびとした人間に育つことができるものです。

 

それは、職員も同じで、

充分に承認されていると、

職場が安心・安全な場となり、

ちょっとやそっとの的外れな発言をしても評価が下がらないと

感じられるので、

さまざまなチャレンジをすることができるのです。

 

そんなのびのびとした組織にするためには、

日頃から組織が、承認して見せることが必要となるのです。

 

したがって、チャンレンジングな組織へと変革したいならば、

「評価よりも承認を重視すること」

が鉄則です。

 

 

 

つまり、上述のように、

良い結果だけでなく、良いチャレンジについても

組織が日頃から情報共有することが重要となるのです。

 

理想的なのは、トップみずから

「何もしないよりも、何かする方がはるかに価値がある」

と明言しておくことです。

 

>>>つづく

 

組織変革についての論説

「ジョン・コッターの変革の8段階」

 

それが、現実に実践され、効果を生み出すための

ポイントについて、

組織開発の実務の観点からポイントを解説しています。

 

>>>前回からのつづき


なお、本記事は、

組織変革が実効するために、

「患者サービス研究所ではこうしてきた」

「患者サービス研究所ならこうする」

という組織開発の実務の観点から

各ステップにおいて重要となるポイントについて述べたものであり、

コッターの理論を解説しなおしたものではありません。


【ステップ6:短期的成果を実現する】

 

■もし、

ここまでのステップを機械的に進めてしまうと、

現場が大いに反発・抵抗するので、

変化は起こりません。

 

一方、ここまで述べてきたように、

現場職員の方々の心理構造を踏まえて、

周到に進めてきていれば、

待機的な成果は、

ごく早期に現れてきます。

 

なぜなら、

これまでしてこなかったコミュニケーションが生まれるので、

これまでになかった現場発信の情報が

さっそく飛び出してくるからです。

 

■とはいうものの、みなさんの懸念は、

「反発・抵抗がある中で成果の情報が、現場から上がってくるのか?」

ということもあるでしょう。

 

たとえば、

「月1回の会議で報告させるのか?」

「レポートを提出させるのか?」

「それ自体が、やらされ感をもたらすのではないか?」

などが、心配になるでしょう。

 

つまり、

自発的な言動を引き出せれば、すぐに成果は出るものの、

問題は、

「それを組織としてどうやって把握するか?」

となります。

 

なんとなく、

「現場からそんな声が聞こえてきた」

という感触では、

噂や体感値の域を出ないので、

その傾向を継続したりさらに向上することはできません。

 

なぜなら、客観的なものさしがなければ

「もっと進めましょう」

と呼びかけることができず、

 

と同時に、多忙な現場職員からは、やがて、

「変わってきたのでいいんじゃないですか?」

という反応が現れてくるものだからです。

 

人も組織も継続することが至難の業ですから、

どうしても、

最終目的地を見失う職員が出てきたり、

「そのうちゴールに着くと思うので、そんなに無理を

しなくても良いのではないか」

という意見が上がりやすいのです。

 

なので、

「短期的な成果を実現する」

以上に重要なのは、

その傾向を途絶えさせないようにすることです。

 

つまり、

「現場の成果をきちんと把握して、次に繋げる」

ことで、

短期的成果を好循環のサイクルにすることが不可欠となります。

 

■そこで、重要なのは、

「良い成果の情報が現場から上層部に上がってくる仕組み」

を構築しておくことです。

 

成果が上がってから、

「システマチックに情報が上がってくるようにするには

どうしたら良いか?」

と悩んでは遅いのです。

 

悩んでいるうちに、

せっかく意見が交わされたり、

これまでにない小さな成果が現れたりといったことが、

下火になってしまっては、

それまでのプロセスがすべて無駄になってしまいます。

 

そして、

同じ働きかけは、2度も3度も効きません。

 

このステップで現れた短期的成果を

確実に、その後の展開につなげることをお勧めします。

 

■なお、

現場で生まれる大小さまざまな成果について

日々、確実に、

現場から情報が上層部に上がってくるようにするためには、

どうすれば良いか?

 

この点については、

患者サービス研究所が提唱している

「HIT-Bit」

が、誰にでも簡単にできる

極めてシンプルな方法だと言えるでしょう。

 

>>>つづく