No.109 どんどん必要なくなる『2体目』 | ポコダン モンスター採点図鑑

ポコダン モンスター採点図鑑

ポコロンダンジョンズに登場するモンスターは数多く存在します。その中でも限界突破が可能な星7のキャラを中心として評価、解説していきます。記事内各項目の見方などについては『テーマ』→『はじめに』よりご確認ください。

 課金してようがしていまいが。ガチャで既に持っているキャラが被るのはなんとなく嬉しくないものです。よほどの推しならともかく。


 概ねどんなゲームアプリであっても、ガチャでキャラを排出するつくりであれば、この『被り』に対する方策というのは何らかのかたちで実装されていることがほとんど。


 例えば、同じキャラを重ねることでキャラのレア度やレベル上限を上げていくタイプ。パワプロやウマ娘なんかもそうですし、放置ゲーとかにも割と広く見られます。そういう場合、最大レベルが上がることで所持している能力も強化、あるいは追加される傾向にあります。


 また、レベル上限は関係なく、スキルなどが強化されるパターンも多め。原神をはじめ、大陸産のゲームに多い傾向かもしれません。アークナイツもそうかな?

 レベルそのものは誰でも最大化が可能だけど、重ねた分だけスキル効果値などに差が生じてくる。そういうやつです。


 さて。では我らがポコダンはというと。レベル上限はレア度依存であり、今も昔も被りに関係ないつくりです。

 スキルに関しては、“同じスキル名”のスキルを重ねないとスキルレベルが上がらなかった初期に始まり、後にスキルレベルアップの条件が“同進化系統”の合成へと変化&緩和。


 さらにその後、スキルポポロンの登場をもって、重ねて上げる時代からスキポで上げることを半ば基本とするようになっていきました。

 重ねて上げるのは運任せ。やるのはやるけど本当に上げきりたいならスキポの出番。そういう人、多いように感じます。


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 モンストみたいに、重ねてどうこうではなく、同時使用による“艦隊化”なんて方向で被りキャラの活用をさせるパターンもあります。クラフィなんかも割とこの系統…かな?

 このような場合、キャラには複数のギミック用アビリティ(アンチ○○とか○○ブレイクとか)があり、クエストごとの適正がはっきり分かれていることが多いように思われます。

 艦隊によるクリアはありでも特定キャラだけでのオールクリアまでは許さない、ということですね。


 ポコダンの場合も、かつては艦隊化あるいは複数編成による攻略が見られました。特殊なものだとエヴァコラボで一躍息を吹き返したキマイラエンジンなんかもそうですね。

 今も多くのクエストではそういう編成が可能ですが、高難度クエストあるいは最近の実装クエストになるほど、同進化系統禁止という制限により同時編成が出来なくなってきつつあります。

 これに関しては、アンチギミックアビリティがLSくらいしかないポコダンでは致し方ない側面があるかもしれません。しかし、ここでも被りキャラの行方は無くなりつつあることもまた事実。


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 作品によって呼び名は変わりますが、キャラを重ねることで運気的なものを上げ、クエストでのドロップ報酬増加を行うパターンもあります。モンストの運、クラフィのバグもそうですし、クエスト周回でドロップキャラを育てる要素があるアプリには比較的多く搭載されたシステムと言えるかもしれません。


 ポコダンも運気上げに被りキャラを使うパターンはある程度あるでしょう。特に周回に使うわけでもないけど、なんとなく重ねておく人も多いかと思います。


 これはラキポの登場以降、多少下降線を辿りましたが、ラキポ入手手段の少なさと運気上昇量の低さ、そして被りキャラを重ねた際の運気上昇量の多さとが影響し、今も一定の役割を保っていると言えそうです。


 とはいえ新規限定キャラの運気を上げるために2体目も狙う、なんてのはあまり聞かない話ですし、被って“しまった”際のせめてもの慰めみたいなところが強いかもしれません。


 このように、年月を経たことでポコダンはどんどん『2体目』を必要としないアプリになってきつつあります。引いた際に種が得られることがある意味では最大のメリットになってしまう、そのくらいの価値です。

 スライドが面倒くさいから両方用意しておく…もまあそうですが、両方鍛えておこうとなるとちょっと贅沢な話かも。


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 ただ、これは何も悪い話ばかりでもないんですよね。例えば運気、スキルレベル、限凸。そういう要素って全部後付けで、同キャラを要さず完全体にすることが出来るんですよ。


 これは、復刻機会の怪しいコラボキャラにとっては特に助かる要素。

 『完成させたきゃ課金をしてでも期間内に複数体引かなくちゃ』とか『ああ結局引ききれなかった、次に復刻するまで未完成か…』なんてことがないわけです(まあその分“母体”を引くまでが大変な場合がありますが)。

 

 まあ、これは『2体目が必要ないことのメリット』ではありますが、『必要ないとされた2体目の有効活用』と言う意味では関係ない話かもしれません。


 被ってしまったキャラの有効活用法。難しい課題ではありますが、取り組んでもらいたい案件のひとつでもあります。

 なんとなく重ねて消費、なんとなくメダルにしてそのうちスキポに。それでも悪くはないのですが、『キャラである』ことが活きた解決法が生まれると嬉しいなと。そう思うのでありました。良い具体案がなかなか無いんですよねえ…。