-「教師の仕事はもう嫌だ」と思った時に読むブログ-
こんにちは!
「人生は、そして運命は、自分で作り出すことができる」
-日本から教師の自殺・うつ・過労死をなくす活動家-
教職歴25年、教師の転職コンサルタント/教師専門のキャリア・コーチ藤井秀一です。
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仕事に絡んで自殺する教師は年間で 60 人前後。
精神疾患で休職を余儀なくされる先生は毎年 5,000 人を数えます。
(公立小・中・高の数値)
あなたの職場にも、精神疾患となってしまった先生がいるかもしれませんね。
もしそうなら、特に気を付けていただきたいことがあるのです。
それは 「声かけ」 のしかたです。
親切心で声をかけてもらっていることは、ご本人にももちろん通じています。
ただ、声のかけ方によっては、親切心とわかっていても受容できない場合があります。
それもまた精神疾患のつらさの一つとなっています。
「心配してもらっているのに、受け入れることができない自分はダメな人間」
お相手の先生はもしかしたら、このように考えてしまっているかもしれません。
そこで本日は、声のかけ方について少しお願いしておこうと思います。
<精神疾患のご同僚に接する際の注意点>
1.指示的な声かけをしない
「ああしたほうがいいよ、こうしたほうがいいよ」 という声かけは恐怖の対象です。
提案には指示的な要素が含まれ、対処しきれないとの圧迫感を持ちやすいからです。
「こんな方法があるようです、あんな方法もあるようです」
このように紹介のみにとどめ、要 ・ 否の結論はご本人にお任せしておきましょう。
2.閉じられた質問を極力避ける
YES または NO で回答できる質問を 「閉じられた質問」 と言います。
精神疾患に罹患していると、このスタイルの質問はとても大きな負担となります。
なぜならその場での 「選択」 あるいは 「決断」 を迫られるように感じるからです。
回答したくない事柄も多いはずですので、このスタイルの質問は極力避けましょう。
3.判断をせかさない
精神疾患の罹患時は、思考・判断の速度が著しく低下する様子も特徴です。
答えを出せないのではなく、脳が自己防衛のために思考という行動を遠ざけるのです。
生理的な防衛本能ですので、「真剣さがない」 とは、とらえないでください。
患者様ご本人のペースを最優先することが会話の前提となっていきます。
4.意見や経験を押し付けない
あなたが見聞きしたケースと目の前のご同僚の症状とは、似ていても違うもの。
今の状態に至るまでの経緯も、理由も、環境も、関係者も、同一ではないからです。
抱えてしまった問題の内実が一人ひとり違っていることに気付いてあげましょう。
また、自分の憶測をもとに誘導してしまうことがないよう、気を付けておきましょう。
いかがでしたか?
ご本人に負担を感じさせない声のかけ方となっていたでしょうか。
もし 「ちょっとまずかったかな?」 と思う要素があれば、改善してみてくださいね。
相手の先生は親切心で声をかけてもらっていることを理解しています。
でも、だからこそ 「一人にしてほしい」 とは口に出して言えなくなってしまいます。
結論を選択させたり、決断を急がせたりすることのないようご配慮ください。
精神疾患は切迫感や重圧感で悪化していく可能性もあります。
コマ切れでもよいので、ご本人が休息をとりやすいよう支援してあげてください。
また、組織側への働きかけによって支援の態勢を職員室に構築したいものです。
この点をご理解くださる先生方がいれば、ぜひ力を合わせていただきたいと思います。
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