こんにちは!
日本から教師の自殺・うつ・過労死をなくしたい!
「人生は、そして運命は、自分で作り出すことができる」
四半世紀の教職歴、教師専門のキャリア・コーチ藤井秀一です。
四半世紀にわたり教職の現場にいました。
進学塾講師として3年。
私立高校の国語教師として21年。
専門学校の講師として4年。
教える職業を続けてきた中で、一番難しさを感じていた仕事。
それは・・・「教える」ことでした。
意外でしょうか。
「教える」のは本当に重い仕事です。
なぜか?
「教える」ことは・・・
相手から考える機会を奪ったり、
相手の人生の選択肢を狭めたり、
可能性を絞り込んでしまったりする。
そんな一面も避けて通れないと思うからです。
自分の一言で相手の可能性が縮小することもある。
そう考えると、ためらいが湧くのです。
自分の息子と向き合う時は、さらにその思いが強くなりました。
同僚の教師を見ても違和感を持ち、その思いがどんどん強くなりました。
教師に限った話ではありません。
世の中、「教えたがり」全盛期です。
そこには重い責任があるというのに。
人は誰でもこう思いがちです。
「自分の知識と判断は正しいはずだ」
しかし、それって本当なんだろうか。
自分の知識は完璧と言えるのか。
自分の体験は十分と言えるのか。
「本当は、心の底では自信なんかない」
誰でもこれが本音ではないのでしょうか。
それなのに・・・なぜ子どもたちには強く出てしまうのか?
教師の仕事で一番難しさを感じた要素です。
他者を教化しようとする人。
他者を洗脳しようとする人。
他者を服従させようとする人。
こういう人には、「教える」仕事は向きませんよね。
相手からも教わろうとする姿勢。
それを裏付ける心の素直な柔軟性。
こうした精神の運動が教育の仕事には不可欠だなと思います。
「相手より自分は優位に立っている」
「相手より自分の方が経験豊富」
「相手より自分の方が学んだはずだ」
こうした驕りがもし生じてしまったら?
相手の人生を恣意的に動かすことに・・・
そんな権利は誰にもありませんよね。
私は一人の教師として、
その責任の重さを常に畏怖してきました。
「答えは相手の中にある」
コーチングを知る前から、私の教育方針の一つとなっていた思い。
相手の人生の主役は誰?
少なくとも自分でないことは確かです。
「教えたがり」な人の心に潜むモノ。
それは人の人生を勝手に左右する傲慢なのでは・・・
そんなことも意識してきたのでした。
「信じ、預け、任せて、待つ」
ただのスローガンではありません。
相手を保護する責任にも関わることです。
人間関係は優劣の差ではありません。
両者の違いを受け入れることなのです。
これを容認できないのは心の狭さです。
相手を信じることへの恐怖より、
自分を過信する恐怖に気付くべし。
この真の恐怖を知っている人だけが、
本当の意味で人を『承認』できるのです。
「答えは相手の中にある」
この言葉が持つ本当の重さとは?
それは・・・相手の人生そのものの重さ。
そう考えることはできないでしょうか。
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