2020.10.25 横浜らーめん 壱ハ家 東戸塚本店
総本山、直系、家系有史以前、歴史系を経て、家系ラーメンの巡礼は “壱系” へと移ります。
此方の “壱八家” さんは、1996年に “壱系総本山 壱六家” さんから独立し、現在では 壱ハ家“ さんからの独立店と支店が、複数展開していますね。
2017年に支店であるスカイビル店では既食ですが、本店へは本日初訪となります。
飲食店街の店舗へ到着すると、ランチタイム真っ只中故か、店内、店外待ち客数名で、食券を先に購入しし、店外待ち客の最後尾へ整列します。
待ち時間に店舗外観と掲示物を拝見すると、ログハウス風で木材を多用した店舗は、ラーメン屋さんらしからぬ落ち着いた趣きで好感触ですよ。
本日は、店舗付近の提携駐車場を利用しましたが、飲食代が規定を満たさず、残念乍ら対象外を掲示物で悟ります。
入口付近には壱系とは相性の良い、老舗 “長多屋製麺所” さんの麺箱が高積みされていますね。
10分程の待ち時間で店員さんに促され、大型カウンターの末席へ陣取り食券を渡します。
其の際、店員さんより好みを問われますが、初訪故に此方の指向を確認するべく、全て普通をコールします。
らーめん ¥ 760
店員さんは厨房2名、ホール係2名の計4名の体制で、キレのある動作と元気な声出しは此れ又好感触ですね。
眼前の厨房のストーブには、大型寸胴が設置されスープが炊き出されており、手鍋からストレーナーを使用してスープを漉す際、手鍋でストレーナーをトントンと叩く作業をしています。
初見のため此のオペの意味は分かりませんが、ストレーナーの編み目が細かいのでしょうか?
麺茹では筒型丸底テボを使用し、キレのある湯切りを経て器に投入されます。
少ないロットによる麺茹でを繰り返して、10分程の待ち時間で女性店員さんにより配膳され着丼、初対麺と相成ります。
漆黒の丼に黄金色に煌く鶏油が浮かぶ醤油豚骨スープ、ロールバラチャーシュー、鮮やかな橙色の黄身が美しい味玉、ほうれん草、濃紫の板海苔、そして、“長多屋製麺所” さんの中太麺が僅かに麺線を覗かせる丼顔です。
先ずは散蓮華でスープを啜ると、しっかりと炊き出されて甘味さえ感じさせる程にマイルドでクリーミーですが、カエシのキレと鶏油のコクとのバランスが高次元で図られ、旨いと唸らせる出来栄えですわ。
断面が長方形で、麺の中心に糸1本分の白さを残し茹で揚げられた低下水中太平打短尺麺は、ジャストな茹で加減でスープのノリも良く、壱系のスープとの相性の良さを再認識させられますよ。
ロールバラチャーシューとくたれん草に、特筆するべきはありませんが、スープに浸しても崩れ難い濃紫の板海苔は、麺を包んで手繰ると、海苔の風味と醤油豚骨スープの旨味、麺の食感、其の三位一体の旨さに私のガードも下がりぱぁなしですよ。
本日の一杯は、私の想像を超える “壱系” をブラッシュアップさせた出来栄えで、繁盛振りが其の証左ですね。
“ラーメン” を堪能しつつも、新形態の日常生活を模索しましょう。
本日も御馳走様でした。
110-2020