戦後70年談話 | やっくんの事件簿ブログ

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先週の14日、安倍内閣総理大臣から戦後70年談話が発表された。



安倍談話
※14日終戦の日を前に戦後70年の談話を発表する安倍首相


安倍談話全文
http://www.sankei.com/politics/news/150814/plt1508140016-n1.html

全体的にどの方面(海外、反日的な中国と韓国、反日メディア、左翼、応援基盤である保守層、戦争の体験者または遺族、女性)にも配慮され、非常に練り込まれた素晴らしい談話だったと思います。


長文なため、ポイントをかいつまんで取り上げたいと思います。


はじめに、「侵略」「植民地支配」「お詫び」「謝罪」といったキーワードが、どう盛り込まれるのか。
そこが最大の論点となっておりました。

その前の報道では上記4つのキーワードを安倍首相が盛り込むとされ、安保法案を通すために、妥協辞さずかとも思いましたが、流石に懸念をあざ笑うかのような絶妙な言い回しをされました。


首相はまず、先の大戦について、
「百年以上まえの世界には、西洋諸国を中心とした国々の広大な植民地が広がっていた。圧倒的な技術優位を背景に、植民地支配の波は、19世紀に、アジアにも押し寄せました。(中略)日露戦争は、植民地支配の元にあった多くのアジアやアフリカの人々を勇気付けました」

「植民地支配」というキーワードについては、主語を日本とせず、欧米の暗黒の歴史をサラッと暴露する辺りは、中々肝が座っていないとできないでしょう。


そして「二度と戦争という惨禍を繰り返してはならない。事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際扮装を解決する手段としては、もう2度と用いてはならない。植民地支配から永遠に訣別し、すべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない」と力による現状変更への懸念と不戦の決意を語った。

安倍首相の推進する安保法案も、以前の秘密保護法などもメディアや野党は、やれ「戦争法案」や「徴兵制復活」などと論点をそらし、ネガティヴキャンペーンをはり、政権を潰しにかかりますが、実際はどれも戦争を回避する為の法案です。

ケンカも売られないよう”やったらやりかえせるんだぞ、実はめちゃくちゃ強いんだぞ!”ということを相手にアピールし、ケンカ(戦争)を売られない状況をつくる必要があります。

以前はケンカの1番強かったアメリカに守ってもらっていたが、今はもう守ってくれるかはわかりません。自立しなければ国民の生命と財産は守れないのです。

その仕事をするのが政治(家)です。

また、戦後50年の村山談話や60年の小泉首相談話をめぐり「我国は繰り返し痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明してきた」と述べ、「こうした歴代内閣の立場は今後も揺るぎない」と述べ、首相は折からの歴史修正主義者という悪意あるレッテルを貼られているが(正しい方向に向けようとしているから、あながち間違いじゃないかも)、立場は変わらないことを強調した。

その一方で「戦後生まれの世代が、人口の8割を超えています。あの戦争にはなんら関わりあいのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子供たちに謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」と、将来に渡る謝罪の継続の必要性を否定しました。

今回の談話で1番強調しなければならないことはこの発言でしょう。

「謝罪を続ける宿命を断ち切る」

戦後談話はいつの頃からか、他国への賠償責任や反省や謝罪を全世界に発信するという、言いたくなくても言わされる、言わば”踏み絵”のような存在になっていた。

しかも、その根本は、閣議決定もされないまま、勝手に発表された「村山談話」から始まっている。それを教典のように崇めるメディアもバカ者だが、村山談話はしっかりと歴史を検証することなく、ただ日本から利権(お金)を取ろうとする外国におもねった内容を日本のトップに発表させることから始まっている。

日本の敗戦から始まった、戦勝国とそれに便乗して、国益を奪い続けようとする他国の自虐史観の強要と捏造。百歩譲って、戦争の過ちからの反省はもちろん多々あるでしょう。しかし、かと言って、そこに迎合し誤り続ける負の連鎖は如何なものでしょうか。

未来の日本の為に。私たちの子孫の為にも、いわゆる「反省」や「謝罪」といった手足を縛る踏み絵はここまでにして、新たな未来志向の考えを発展させるべきでしょう。


村山小泉
※左から95年の村山談話と右、05年小泉談話

安倍首相は他に、先の対戦へ至る経緯を詳述し、戦争により苦渋を舐めさせられた人々や、多くの女性の尊厳や名誉が深く傷付けられた過去を「心に刻む」として語った。

また、戦後、日本が国際社会に復帰出来たのは、諸外国の「寛容な心」によるものだとして、「心から感謝を表したい」と述べた。

最後には「積極的平和主義の旗を高く揚げ、世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献してゆく」との決意を表明した。

実に素晴らしい談話であり、世界各国からも、好評価を受けているわけも納得がいきます。

心配された中国や韓国の反応も、お国事情と突っ込みどころがない談話のためゆるいものであり、手ぐすね引いて待っていた反日メディアの朝日やTBS(毎日)は、中韓の薄い反応に拍子抜けしていたのが滑稽でした。

彼ら(朝日、毎日)はいったい、これからどこへ向かって行くのか?
どこへも行かないでしょうが、意見(反日)の一致する中韓よりも反日色が浮き彫りになっていた気がしますが。


過去の「村山談話」「小泉談話」そして今回の「安倍談話」。
今回は格段に内容が濃いものになっており、また前の2つの談話を総括し、且つ未来志向になっている。

過去の2つの談話から脱却し、新たな「安倍談話」を今後の基軸とするべきと思いますがいかがでしょうか。

これも安倍首相が以前から掲げている「戦後レジームからの脱却」の一つです。

戦後談話は、この戦後70年の安倍談話で最後とすべし。