◯ITエンジニアにもセンスが求められる時代
少し前の話ですが、
買い物でクレジットを使おうとしたら
お店のカードリーダーに
「このカードはご使用いただけません」との
エラーメッセージが、、、
もう一度試してみても、
やはり同じエラーが出て使えませんでした。
仕方なく別のカードで決済しましたが、
後にニュースでカード会社のシステム障害を知り、
カードが使えなかった原因が判明しました。
そりゃ、カード会社と通信できなければ
決済できないですよね。
でもね、できればエラーメッセージを
もう少しわかりやすくして欲しかったなぁ。
エラーメッセージって、
システム(機器)とユーザーのコミュニケーションですから
システム開発者の「センス」が出ます。
もっと言えば「良心」が出ます。
「この値は入力できません」
この様な「◯◯できません」系の
プログラムロジック通りの、
エラーメッセージを出すのは良くないタイプ。
エラーメッセージを読む人、
つまり、システムを使う人を考えない
残念なタイプのエラーメッセージです。
「◯◯できません」
ではなくて
「◯◯してください」
の様に、正しく処理してもらうため、
相手に行動を促す様なメッセージや
処理できない理由を伝えることが
望ましいです。
今回のエラーメッセージを見たのは
最近良く見かける通信機能付きの
小型のカードリーダー。
令和とは言いませんが、
平成でも後半、
ここ10年以内に開発された機器でしょう。
なのに、エラーメッセージは
「このカードはご使用いただけません」
ですからねー。
言葉は丁寧だけど、
コミュニケーション能力が
疑われる人(チーム)の仕業です。
確かに間違いじゃないですし、
ざっくり言えばその通りです。
でも、お店の人にしてみたら
「こいつ(私)怪しいカード使おうとしてる」
そんな風に思ったことでしょう。
今回はシステム障害が原因で、
私が使おうとしたカードに
問題はなかったのですから
「カード会社と通信できませんでした」
など、多少でも原因を表示すれば
お互い気まずい思いをせずに済んだのに。
どんなに高度なシステム、
優秀なシステムであっても
人が使うものである以上は
使う人の視点に立って
「センス」や「良心」で
開発することが大切だと思います。
システムを作ることばかり重視して
ユーザーとの大事な接点である
エラーメッセージを疎かにするようでは
本末転倒じゃないでしょうか。
エラーメッセージは
システムの独り言ではなく
開発者からユーザーへのメッセージですよ。