あるサイトで
「高山寺の特別拝観」
があると知ったのです
5月の設定日は合計8日間なのですが、
私たちの空いている日で拝観日と合致するのは2日のみ😨
2日はGW中の平日で京都はめちゃくちゃ混んでいるのでは?
時間通り行けるのか?などなど気になるけど、、、
なにせ、毎年のことながら人の多いGWは仕事に明け暮れていたので、出かけることは考えてもなかったのですが、
こんな機会もそうそうなさそうなので決行となりました‼️
特別拝観を案内するページ
↓
京北にある高山寺
鳥獣戯画で有名なお寺
高山寺は、世界遺産である京都でも嵐山のさらに奥、京北の栂尾(とがのお)にあります。
鳥獣戯画で有名ですが、古くは奈良時代に開かれたお寺で、その後鎌倉時代に明恵上人(みょうえしょうにん)が後鳥羽上皇より寺域を授かって「高山寺」と命名したところからになります。
後鳥羽上皇が明恵上人に「日出先照高山之寺」という額。
ここから高山寺という名ができたといわれています。
なかなか、高山寺は鳥獣戯画以外では知られていない場所で・・・というか、鳥獣戯画以外では目的がない場所と思っている方も多いかもしれませんが、なかなか歴史的な場所がたくさんあるのですよ✨
ひっそりと佇む高山寺
高山寺はバスか車でないと行くことができません。
バスは「栂ノ尾」で下車になります。
車の場合は、京都市高雄観光駐車場(11月以外無料)がありますので問題なくいけます。
京都から2つの路線
①西日本JRバス 高雄・京北線
昨今、珍しくなったJR西日本バスの「高雄・京北線」の周山行か栂ノ尾行きで1時間。
本数も1時間に1本くらいは最低あるので不便ではありません。
ちなみに京都から何カ所か経由し、市内渋滞にも巻き込まれるので10分~20分くらいの余裕を見た方がいいかもしれません。
②京都市営バス 8系統
四条烏丸から栂ノ尾まで京都市バスが走っています。
ただ、京都駅は通らず地下鉄なら四条烏丸、太秦天神川駅を通ります。
本数はJRバスと調整されていて、行先問わなければどちらか一定間隔で乗車できます👌
2つの参道を歩いて
高山寺には2つの参道があります。
表参道は国道に面していてなだらかな登り坂と階段。
裏参道は短距離ですがクネクネした石段があります。
表参道には車を停めるスペースがなく、ハイキングする場合の利用が多いです。
一方で、裏参道は市営駐車場やバス停のそばにありますので使う人が多いようです。
また、道の険しさは若干、裏参道に段数が多くて細い部分がありますが、苦になるほどではないと思います。
高山寺裏参道の入口。
今回は駐車場に車を置いて行ったので、ここから石段を上がっていきます。
途中の小屋にも鳥獣戯画のうさぎさんが。
受付場所の石水院へ
駐車場から約3分くらいかな?
石段を上がった終点が石水院の入口です。
石水院が高山寺の本堂的な役割の場所です。
(さらに上がった場所の金堂が本堂の場所と言われていますが、現在のメインはここになります)
受付を済ませて、
院内の奥に待つように言われまして向かいます。
かつての拝殿だった場所に「善財童子像」があります。
鳥獣戯画(レプリカ)が展示されています。
実は国宝認定されると実物は置けないらしく、渋々のレプリカだそうです。実物は東京の博物館にあるそうです。
通常非公開の
2つの見学
今回の特別拝観の注目するポイントは普段非公開の2カ所の見学ができるということです。
普段は柵で敷地内にも入れないので”立ち入れる”という特別な扱いになります。
まずは、石水院で高山寺について、明恵上人の説明を聞きまして、
その後、遺香庵へ移動します。
茶室 遺香庵
普段は、門に閉じられ中を見ることができない場所になります。
「遺香庵」は、明恵上人700年遠忌に因んで昭和6年に建てられました。
お茶発祥の地なのに、茶室(茶を嗜む場所)がないのは・・・
ということで地元の茶道家が集まって資金を出し合ったらしいです。
まず案内されたのが、「茶徳亭」
建物の屋根が見えそうな少し高い場所にあり、展望台みたいな雰囲気です。
ここは、「腰掛待合室」と呼ばれる場所です。
お寺の鐘楼も兼ねているらしく、除夜の鐘もつくらしいです。
鐘には出資した方の名前が入っています。
で、遺香庵へ。
中に入ることはできませんが、
窓が開けられており、外から覗くことができます。
中は、仏堂イメージの窓が見えます。
整えられた庭園も。
研究者が注目するほど珍しい種類の苔が生えているそうです。
明恵上人が奈良の春日大社とつながりがあったそうで、灯籠には鹿🦌が彫られています。(わかりにくいですが右側に)
日本最古の茶園
遺香庵の反対側にあるのが茶園。
栄西禅師が宋(中国)より持ち替えて、ここで育てたのが始まり。
茶園の場所自体は当時より変わっているそうですが、お茶はDNA鑑定で当時の遺伝子を持っているらしいです。
毎年、5月中旬に茶の摘み取りをして、11月に献茶会が開かれるそうです。
茶摘み前でちょっとお茶の葉に見えない状況なのですが・・・😅
石水院に戻り、お茶菓子を頂く
再び、石水院となりの書院へ。
抹茶とお菓子を頂きます。
抹茶はなかなかな優しいお味。
(ちなみに器に向きがないので煎茶の作法は必要ありませんでした)
お茶受けは下鴨にある和菓子屋 宝泉堂さんの「栂の月」。
中身は小豆を寒天で固めた和菓子でとても美味しかったです🤤
※「栂の月」は高山寺のみで購入できますよ👌
特別の御朱印
で、最後に御朱印とお土産を頂きました。
御朱印は今年の春のこのプランオリジナルの柄だそうで折れ曲がらないようにクリアファイルに挟まれていました。
お土産
特別参拝のお土産ですが、この5月からはお渡し点数が6点に増えたそうですが、中身はこんな感じ。
参拝日によりちょっとずつ中身は変わるそうです。
ポストカード、クリアファイル、マスキングテープ、風呂敷など
以上で解散、所要時間は約1時間半でした。
台風被害の復旧支援
今回の特別参拝はコロナで参拝客が減少し、2018年台風の被害復旧の修復に充当するために参拝料の一部が充当されています。
かなり復旧したものの、まだまだ危険な箇所もあるそうでクラウドファンディングでも支援を募っているそうです。
京都といえば、観光客が多いイメージがありますが、ここ京北は不便(とは思いませんが)なようで、外国人観光客もほとんどおらず静かに見学できる場所です。
秋の紅葉シーズンには観光客が多くなりますが、それ以外は京都市内の混雑とは比較対象もならないくらいですのでぜひ行ってみてはいかがでしょうか?空気もキレイですよ✨
鳥獣戯画の自販機
高山寺を見学してから、
向かったのは京都市内、北区へ
鳥獣戯画の自販機
北山のちょっと南。
町中にポンっと自販機があります。
なんと、高山寺が許可したどら焼きが販売されています。
小倉あんの「うさぎ」と抹茶あんの「かえる」の2種類があります。
紙製ですが、絵馬みたいなものがついていて、
どら焼き表面にも刻印が入っています。
どら焼きは富士山の伏流水を使っているそうで、しっとり系な食感で美味しかったです。
ちなみに、自販機のある南側に4台ほどのコインパーキングがあります。
訪問した日はお店はお休みされていましたが、
お店でも購入できます。
しかし、写真の個別オリジナルの箱は自販機のみのものになります。
機会があればぜひ行ってみてください!
鳥獣戯画の公認グッズ
はここに
次に向かったのは、二条城近くの中京区。
京都便利堂さんです。
実は印刷屋さん
高山寺で鳥獣戯画グッズを購入したのですが、
京都便利堂さんに行けば、公認グッズがさらにたくさん購入できると聞いてやってきました。
便利堂さんは出版や印刷・複製など文化作品関係を幅広く支えていらっしゃる会社さんで、高山寺のオンラインショップのほとんども京都便利堂さんのものだそうです。
諸問題で店内の写真は撮れませんでしたが、
びっくりするくらいたくさんのグッズがありました。
高山寺とは距離が離れていますが、丸太町方面に行かれた際はぜひ寄ってみてはいかがでしょうか?
ちなみに店舗前に駐車場があるので車は大丈夫です♪
お昼はここで・・・
ちなみに京都はご飯に困るのですが・・・
今回は車ですし、止めるところが無いっということで、今回訪問したのは、高辻藪そばさん。四条大宮より南へ少しくだったところにあります。
建物に時代を感じるものがあります。
100年続くお蕎麦屋さん
優しそうな老夫婦が経営されています。
ここの特徴は、宇治茶を練りこんだ「茶そば」であることです。
注文したのは「鴨せいろ」
ちょっと濃いめのダシがすごくいい感じで、麺はもちもち。
お店の周りにはコインパーキングがたくさんあるので問題ありませんが、お店の座席は少ないのですぐ満席になっちゃいますのでご注意を。
まだ予約できます!
特別拝観の予約
GW中の平日だったこともあり、道は比較的少な目でゆったり観光できました。
5月は13日・14日のみですが、若干空きがあるようです。
執事さんの案内で鳥獣戯画だけじゃない高山寺を詳しく知ることができる特別参拝、いかがでしょうか?
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※内容は2023年 5月現在の情報です。
感染対策を十分にしたうえで撮影・行動をしております。
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