イライラはミネラルと密接に関係しています。
ミネラルをバランスよく摂取することでイライラを解消しましょう。

精神的なイライラはミネラル不足から起こるといわれます。
その代表的な話に、子供の精神が蝕まれ始めたということがあります。
たとえば、家庭内暴力や校内暴力などの話が多くなったのは、彼らの
食事方法に間違いがあるのではないか、という報告もあります。

つまり、ミネラルが不足しているために心の落ち着きが無くなってしまった、
というわけです。
その中でも、カルシウム不足は精神の安定を欠き、イライラの原因となり、
暴力事件に走ってしまうのだというわけです。

現在の子供たちの食事を見ると、常にミネラル不足の生活を強いられて
いるようにも思えます。
のどが乾いたといえばコーラなどの清涼飲料水を飲み、お腹がすいた
ときにはファーストフードでハンバーガーを食べるか、スナック菓子を
食べるという子供が急増しています。

加えて糖分を多く摂るためにカルシウムは大量に消費されてしまいます。
消費されたカルシウムそれ以上取るようにするといいのですが、
家庭で食べる食事のメニューは高たんぱく質、高脂肪のものが多く、
ミネラルが十分に含まれたものとはいえません。

カルシウム
血液中のカルシウムの濃度が減少すると神経活動がうまく働かなくなり、
神経や感情のコントロールの乱れることが、イライラの原因となりますが、
カルシウムの不足がすぐさま血液中の濃度低下を起こすというものではありません。
血液中のカルシウムが不足した場合、身体は骨中のカルシウムを血液中に溶出させ、
濃度を一定に保つことで対応しています。
また、カルシウムを効率よく吸収利用させるには、日光浴によりビタミンDの
合成を促すことや経口摂取で補ってあげる必要があります。

マグネシウム
マグネシウムが不足すると神経過敏になったり、興奮しやすくなります。
また、カルシウムとともに精神安定作用があります。

鉄が不足するとストレス抵抗力が低下し、怒りっぽくなったり、注意力が散漫になります。

亜鉛
亜鉛の不足は脳内神経伝達物質の合成や分泌のバランス崩れさせてしまい感情を不安定にします。
その結果、イライラや不安などを起こしやすくします。

マンガン
マンガンが不足すると脳神経の刺激伝達が正常に働かなくなるため、
いきりたったり、ぐちっぽくなります。

モリブデン
モリブデンの不足は神経系の働きを阻害し、注意力の低下や睡眠障害を起こすことにつながります。

ビタミンB群
「精神のビタミン」とも呼ばれ、ビタミンB群が不足すると、
イライラ、協調性を失う場合があり、ビタミンB群を補給することで、
精神能力や学習能力が向上するケースもよく見られます。
ビタミンB群は、腸内の善玉菌がオリゴ糖や食物繊維を餌にして合成を行い、
ヒトはそれを生理作用に利用しています。
最近では野菜や海藻などをあまり食べないなど偏食が理由で、
子どもたちにビタミンB群不足が増えているようです。

ビタミンC
抗ストレス作用を持つ副腎皮質ホルモンの合成を促進し、
我慢することや忍耐力の低下を防止すると考えられます。

ビタミンE
脳への酸素供給量を増やす働きがあります。
そのためビタミンEの摂取は集中力や精神活動の増加につながります。

イライラも実はミネラルが関与しており、
月経前や更年期障害など女性ホルモン量の変化、ホルモンバランスの崩れが原因でイライラする場合もあります。
このような場合、ミネラルを摂取することでイライラを軽減させましょう。

月経前症候群に関与するミネラル:カルシウム、マグネシウム、亜鉛、マンガン
更年期障害に関与するミネラル:カルシウム、セレン、ホウ素

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