どんなことでも英語でさっと説明できたら、どんなにいいかと思う。
でも、現実にはなかなかそうはいかない。
たとえば、
「エビの背ワタの取り方を英語で説明しなさい」と言われたら、どんなふうに説明するだろう？
まずは、たぶん日本語でどう説明するかを考えてみる。
たとえば、
①しっぽの部分を残して、エビの殻をむく。
②背の部分にそって浅くナイフを入れて、楊枝で背ワタを引っ張り出す。
ところで、エビの背ワタってなんていうのだろう…
というふうに、私の場合、思考は流れていきそうなのですが。
先日買ったこの雑誌に、エビの背ワタの取り方の説明が載っていました。
以下点線で囲まれた部分は、この雑誌DINNER for TWO からの引用です。
HOW TO PEEL AND DEVEIN SHRIMP
To peel shrimp, break shell under swimming legs, which will come off as shell removed (near right).
Leave tail intact, if desired, or tug tail to remove shell.
Use paring knife to make shallow cut along back of shrimp to expose vein.
Use tip of knife to lift cut vein (far right).
Discard vein by wiping blade of knife against paper towel.
水色の部分は、上の日本語案にはない部分。
同じことを説明するのに、日本語と英語ではこんなに語数に差が出ることもあるんだなぁ‥
40年以上も英語をやっている私は、もうテキスト系で勉強することはあまりなくて‥
こんなふうに、好きな料理雑誌で気楽に、ライティングのヒントを探しています
⭐︎以下はご参考までに
エビの殻をむく peel shrimp
エビの背ワタを取る devein shrimp
エビの殻 shell
エビのしっぽを残す leave tail intact
強く引っ張る tug
エビの背の部分にそって浅く切り目を入れる use paring knife to make shallow cut along back of shrimp
エビの背ワタを取る は devein という動詞が使われています。
（はじめて知りました。）
ｂreak shell under swimming legs という表現も、ちょっとびっくり。
こんなふうに言うんですね～。
near right とfar right は、まずページの左側に本文があって、その右横に二枚の写真があるという構成で、
near right は本文に近い方の写真、far rightは本文から遠い方の写真。
こういう言い方も初めて見ました。
そして、この文。
見事に冠詞がありません。
（日本人的には、ないと不安になってしまって、ついつい入れてしまいがちかも。）
そして、この最後の文。
Discard vein to wiping blade of knife against paper towel.
「切れた背ワタ部分はナイフの先でつかみあげて、ペーパータオルで刃先を拭って捨てなさい。」
日本語ではここまで説明しないですよね？
どこまで？どの程度？
そういうことも貴重な情報と感じます。
英文を書くのは、日本人にとっては大変な仕事
私自身も、いつもいつも、もっと良い英文を書きたいと思い続けていて、
今の自分の英語力で書ける文章には限界がある、ということにもよく気付かされますが…
それでも、その限られた力で書くことをやめてはいけないし、
また、他の文章から学び続けるのもやめてはいけない
と自分に言い聞かせたりしています。
勉強できないときも多いのですが、できるときは好きなことで思いっきり
たとえば、「エビの背ワタの取り方を英語で説明しなさい」と言われたとしたら？
そんなふうに想像しながら、いつかわからないその時に向けて準備するのも、案外楽しかったりするものです
Have a nice day!