最近の将棋出稽古で気づいた将棋ウォーズとリアル対局の違い。


ネットを介して人と指すのか対面で指すのか。


やってることは一緒。


しかしそれぞれの対局に臨む前、対局中、終わった後の気分や心の動きがかなり異なる。


将棋ウォーズは対局しようとするところから、いやもっと前からかもしれない。


「今日も3局指さなきゃ」とノルマのようになっている。


勝てば達成率と勝率が上がり昇段に近づく。


負ければその逆。


ポチッと押したところから心拍数が上がる。


持ち時間に追われ焦る。


集中はかなりしているが相当力が入っている。


たかがゲームアプリである。


勝っても負けても終わった後はドキドキがなかなかおさまらない。


数値の上げ下げが気分に影響してくる。


3連敗したときなんかはしばらくドヨーンとしている。



一方でリアル対局は初めての相手とやる緊張感はあるが、始まると目の前の一手一手に集中。


ウォーズをやっているときより一段階深い思考に入っているのが自分でもわかる。


「勝ちたい」というより純粋に「いい手を指したい」と考えている。


終わった後は勝っても負けても充足感に満たされジワ〜っとした気分になっている。


対局に際して意識するほどは心拍数は上がっていない。


また感想戦によって指し手の理解が深まることで納得感も生まれている。



これを脳内ホルモンをベースに分析してみるとウォーズはドーパミンノルアドレナリンが優位となっていて、リアル対局はセロトニン優位になっている。


ノルアドレナリンが多すぎると過集中状態となってパフォーマンスが落ちるらしい。


しかも時間感覚がなくなってくるので時間に追われる対局では矛盾が生じて脳が混乱する。


ノルアドレナリンやドーパミンは適度に出ている時が最もフロー状態に入りやすくパフォーマンスが最大化する。


ウォーズは勝敗と数値という結果がすぐ出る。


つまり外部評価が明確になってしまうことで数値を上げること自体が目的になってしまい、その目的が達成されないとストレスを感じモチベーションにも影響が出てしまう。


リアル対局では終わった後も目の前の対局者とコミュニケーションすることでオキシトシンが分泌される。


感想戦でお互いどこが良くてどこが悪かったのかをともに振り返ることで共感が生まれるからだ。


ドーパミンやノルアドレナリンも適度に分泌され深い思考には適切な状態になっている。


また対局者をお互い承認し合うことによって分泌されるセロトニンが幸福感と安心感のベースを作り出す。


そのセロトニンがノルアドレナリンの暴走を抑えフロー状態を作りやすい状態になるというわけだ。



この結果を見て納得。


ウォーズとリアル対局で感じるものの違いは脳内ホルモンにあったというのもきっと要因のひとつ。


そこを理解するともう少し楽しみながら上達する術が見えてきそう。


「初段になる」ためにはウォーズを通してというのがやはり最も現実的。


だからやめるわけにはいかないので向き合い方を少し変えていく。


リアル対局と独習でスキルを上げながらウォーズで"試していく"スタンスにしていきたい。


「自分を評価するアプリ」ではなく覚えたことを試す「実験場」。



脳内ホルモンはいろいろと調べてみると面白い。


思考と感情を操られていると言っても過言ではない。


せっかくなので脳内ホルモンについてはもうちょっと深掘りしてみる。






今月は将棋強化月間。


ネタが続く。


ウォーズでは負けがこんで達成率もダダ下がり。


それでもモチベーションはそれほど落ちない。


昔は負け続けると対局が嫌になって3年も指さない時もあった。


今はどうにかして"リアルで人と指す"ことを目標にしていろいろと検索しているが思ったほど見つからない。


ネットで探すのもそろそろ限界。


それでも将棋を指している人は近隣にもまだまだいるはず。


たまたまネットで知り合った人に誘われ対局することになった。


どうやら別の主催者がいるようで連絡待ち。



数日経って連絡がきた。


アピタ(ショッピングモール)のフードコートでやるとのこと。


そんなところで対局するの?


正直かなり萎えてしまった。


先に行くと言ってしまったので断りづらい。


とにかく行ってみた。



集まったのは4人。


誘ってくれたAさん、主催者のHさん、その知り合いのYさん。


軽く自己紹介。


フードコートではあるもののL字になってあまり人目につかない場所だったので少し安心。


一応責任者には許可を得ているとのこと。


軽く自己紹介してさっそく対局開始。


まずはYさんと。


Yさんは地域のリーグ戦にも参加している二段。


こちらが弱すぎて相手にならないかもと思いながらも平手で相手をしてもらう。


しかし予想に反して3局指して2勝1敗。


勝った対局はしっかり詰め切ってギリギリながらもいい勝負だった。


感想戦もじっくりやっていただき勉強になる。


次はお誘いいただいたAさん。


Aさんは棋力が低いとのことで飛車落ちを要求された。


駒落ちなんて自分の場合も相手の場合も指したことがない。


やり方がよくわからなかったがとにかく駒得を重ねて追い込み勝ち。


最後は主催者の老齢の男性。


観戦していたところかなりの手練れとお見受け。


本日最後の対局ということで全力で臨む。


こちらの四間飛車に対して急戦系。


何とか局面を落ち着かせて守りを固めジワジワと攻め込む。


相手の守り駒を少しずつ剥がしていく。


最後は指し手を間違えると駒が足りずに攻め切れしそうなところをピッタリ合わせて勝ち。


これは大きい。



気づけば開始から4時間も経っていた。


対局できたこと以外にも対局できる別の場所もいろいろ教えていただきありがたい。


やはりネットでは得られない情報があった。



勝負なので勝ち負けはあるけれども勝っても負けてもお互いニコニコ。


とにかく楽しい。


ウォーズで指しても勝ち負けはあるし対局できるうれしさはあるはずなのに終わった後の充実感がまるで違う。


この違いの根源は何なのか。


もしかしてこういうこと?という仮説はまた次回。



前から知ってはいたのだが。


お寺で月1回将棋の自由対局をやっている。


ちょっと遠いのと勇気が出ないのとで足が向かなかった。


しかし先日の将棋カフェでの対局。


やはりリアルで指すのは楽しいと再認識してポジティブな気持ちが上回った。


場所は雀宮の正光寺。


せっかくなので非日常を演出するのにわざわざ電車で行ってみた。


トータル車の方が早いのだけど。


駅から数分歩き到着。


なかなか勇気がいる。


意を決して和室のある建屋に入る。


席主のTさんは先日の棋王戦でもお見かけはしていた。


とても明るい方で安心した。


まずはTさんによる指導対局。


こちらの四間飛車に対して居飛車の対抗形。


相手の斜め棒銀が刺さってしまい形勢が悪い。


高美濃の固さを信じて相手陣に踏み込む。


じわじわこちらの囲いも崩されそうだが終盤まで粘る。


最後は駒が足りず投了。


感想戦で最終盤のこちらの攻めを数パターンシミュレーション。


どのパターンでいっても駒がもうひとつあればというところ。


しかしこの駒のあるなしが大きな差である。


この振り返りは本当に勉強になる。



次は自由対局。


年配の男性。


相手の中飛車に対してこちらは右四間飛車で迎え撃つ。


一度こちらの緩手で大駒を損しそうになったが気づかれず一気に勝勢に。


穴熊を組ませないよう右辺から押し寄せて相手投了。



次は小学校高学年?の少年。


四間飛車だったのでまたこちらは右四間飛車で。


飛車が成りこめたので角交換で得た角と桂馬、銀で美濃囲いの弱点に配置。


龍を捨てて金を獲得し詰み筋。


相手投了。


Tさんに感想戦の補助をしていただき詰ませパターンを再確認。



最後は女性。


三間飛車だったのでまたもや右四間飛車で応戦。(3連続)


右辺から金をもりもり上がっていって相手飛車を圧迫。


寄せは先ほど同様美濃囲いの急所を狙って角、銀、桂馬のコンビネーション。


相手投了。


感想戦。



自由対局はみなさん振り飛車だったので全て右四間飛車を指すことにしてしまった。


やはり相振り飛車は自信がない。


ちょっと理想通りに事が運びすぎた。


ヒヤッとした部分も多々あったのでまだまだ。



内容はさておき向かいあって人と実際に指すのはよい。


"フロー体験"というべきか盤駒に集中し没頭して脳から変な汁が出ていた。


また都合が合えば。