健康かどうかは別として | 毒を喰らう占い師・紅弦Worldへようこそ

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「健康」という言葉を肯定的に使わなくなった。
使うとしても、「健康かどうかは別として」
という言い方をする。

それはなぜか?
今は手放しで「健康です」と言える人のほうが、
少ないように思うからだ。
年齢を重ねればなおさらね。

医学が発達して、
以前なら名前のつかなかった身体や心の状態にも、
病名がつくようになった。
病名は減ることなく、増えていく。

まるで墓地のよう。

それなのに、世間では相変わらず
「健康が一番」「健康=幸せ」と言う。

健康であることはありがたいし、
病気にならないに越したことはない。

でも、「健康であること」と「幸せであること」を
直結させてしまうのは、少し危険ではないかと思う。

私には娘がいる。
娘はファロー四徴症という先天性心疾患を持って生まれた。
妊娠中、出産前まで悪阻が続いていた。
周囲からは、
「子どもは五体満足で生まれれば、それでいいのよ」
と言われた。
その言葉に悪意はなかったと思う。
むしろ、子どもの無事を願う善意だったのだろう。

だからこそ、医師から先天性疾患を告げられたとき、
その言葉が胸に刺さった。

子どものことが心配だった。
それと同時に、
「私は、この子を五体満足で生むことすらできなかったのか」
そんな思いが湧いてきた。
まるで十字架を背負わされたような気持ちだった。

誰かに責められたわけではない。
誰かが私を責めたわけでもない。

それでも、「五体満足」という言葉が
心に刺さったまま、消えなかった。

それから私は、「健康」という言葉と
少し距離を置くようになった気がする。

健康であることを幸せの条件にしてしまうと、
病気を持って生まれた人はどうなるんだ。

生まれつき身体に違いがある人は?
病気とともに生きている人は?
年齢とともに身体が変化していく人は?

その人たちの人生は、「健康ではない」という理由で、
幸せから遠ざけられるのだろうか。

健康診断を受け、健康を維持することを求められ、
健康になることがまるで義務のようになっている。

「不健康である自由はないのか?」

そう思うことがある。
病気になりたいと言っているのではない。
ただ、健康ではない身体を持っていても、
その人の人生まで「不健康」にしないでほしい。

健康というのは、人生を構成するたくさんの要素の
ひとつにすぎない。

健康な日もある。
病気の日もある。
身体が思うようにならない時期もある。

それでも、人は笑ったり、怒ったり、恋をしたり、
旅をしたり、何かを好きになったりできる。

だから「健康が一番」なんて簡単には言えない。

健康かどうかは、別としてな!

その人の人生が幸せかどうかは、
その人自身が決めればいい。




紅弦10月の予定

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10月4日(日)芋掘りすんぞ🍠

10月10日(日)静岡PARCO「占いのアリーナ」

10月18日(日)沼津駅アントレ2階『えにし屋』

10月25日(日)沼津駅アントレ2階『えにし屋』


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