春一番が吹く頃に | 紅弦Worldへようこそ

紅弦Worldへようこそ

今この時代を あなたとともに生きてます
<お問い合わせ&ご予約>
email:kougen-zen@docomo.ne.jp
電話:09054506306

昔、おーいお茶の新俳句大賞に

「父の背を越して十五の春一番」

という句があった。


まだ茶色い山々に

やわらかくなり始めた日差しと

木々を激しく揺らす突風。

その中に、

制服の袖から手首をのぞかせた

あどけなさの残る男の子の後ろ姿。


まぶたの裏に浮かんだ情景は

春一番のこの季節に

鮮やかに、感動を呼び起こす。


何年前の句か確認したら

第6回、なんと四半世紀も前の句だった。



瞼の裏の男の子は、あの頃の姿で

今年も風の中に立っている。