PISA調査結果を受けてのバイエルン州文部省の対応(南ドイツ新聞の記事より) | いいかげんにっき

PISA調査結果を受けてのバイエルン州文部省の対応(南ドイツ新聞の記事より)

 2024年1月19日付けの「南ドイツ新聞」の記事「基礎学校においてより多くの時間、算数とドイツ語を」を読みました。

小さな記事で、内容もシンプルです。ようするに最新のPISAの調査結果で、ドイツの子どもたちの学力(算数=数学、ドイツ語)の低下が明らかになったことへの、バイエルン州文部省の対応について書かれています。

 以下翻訳です。

 

 文部大臣アンナ・シュトルツは、将来、バイエルン州の学校でもっと多くの数学とドイツ語が教えられるようにすることを欲している。

 

 文部大臣アンナ・シュトルツは、最近のPISA学力調査において明らかになった欠陥を是正するコンセプトを提示している。それはゼダーの告知をより明確にしている。

 

 PISA学力調査の良くない結果からの帰結として、バイエルン州の基礎学校において将来、ドイツ語をより多く教えるだけでなく、算数もまたより多くの授業時間えるべきである。文部大臣アンナ・シュトルツ(Freie Wähler=自由有権者党)は金曜日(おそらく1月19日-訳者)に包括的な一連の措置を提案した。それは今週、首相であるマークス・ゼダー(CSU=キリスト教社会同盟)による最新の告知をいっそう明確にした。具体的には、1年生から4年生までのどの学年においても1時間プラスしてドイツ語が教えられ、1年生と4年生においてそれぞれ1時間プラスして算数が教えらえるべきであるというものである。

 柔軟な時間割のおかげで、どの学校もそれ以外に個別的な重点を設定することができると文部省は伝えている。「義務的な基準により、わたしたちは読み書き計算のためにより多くの時間をつくり出している」とシュトルツは述べた。「しかしその堅固な枠内であっても、学校は補充的な教育のための余地をえている。結局のところ教師が、児童たちのことをもっともよく知る現場の専門家なのである。」

ゼダーはオベールフランクのバンツ修道院におけるCSUの州議会党派団の冬季研修会で、学年ことにドイツ語を1時間増やすが、それ以外についてはまだ未検討のままであると告げた。基礎学校における英語の授業時間がドイツ語と算数の時間を増やすために削られるのではないのかという懸念は間違いである。シュトルツ大臣は学校に、相応の役所と協力して、そのかわりに何が減じられるのかを決定してもらうとしている。

 

 ドイツの児童・生徒は国際的学力調査研究PISAにおいて最近、ショックなほど良くない成績であった。読み方においても、数学や自然科学においても。15歳の生徒たちは、かつてドイツで実施されたPISAで測定された最も良くない結果を出したのだ。PISAは最大の国際的な学力比較研究である。それは経済協力と経済発展のための組織の権限のもとで実施されている。ドイツは、コロナ・パンデミックの間に学力低下がとりわけ際立った一群の国の一つである。