ポール・マッカートニーは、史上最も才能があり、
成功したソングライターの1人として知られている。
彼はスーパースターとしての数十年のキャリアの中で、
数え切れないほどのヒット曲や愛される名曲を書き、
ある時は共作してきた。
しかし、偉大な人物でさえも他人から借りてしまうことがある。元ビートルズのメンバー、マッカートニーも例外ではない。
彼のポッドキャスト『ポール・マッカートニー:A Life in Lyrics』(iHeartPodcastsとPushkinの共同制作)の
最新エピソードで、マッカートニーは彼ですら
他のソングライターの影響を受けていることを認めた。
そしてある特定の曲の中で、彼は誰かの影響を受けたり、
インスピレーションを得たりしたというよりも、
誰かの歌詞を「盗んで」、自分の目的のために使ったのだ。
「ぼくがコーラスとして使った部分は、古いビクトリア朝の歌の歌詞なんだ」とマッカートニーはポッドキャストで語った。
彼が言及した曲は、ビートルズが1969年9月にリリースした
『ゴールデン・スランバー』のことだ。
マッカートニーのポッドキャストの共同ホストであり、
彼の友人でもある詩人のポール・マルドゥーンは、
マッカートニーがたった今発したばかりのコメントを和らげようとした。「これはいわゆるサンプリングと呼ぶものですか?」
と彼は尋ねたが、マッカートニーは発言を美化しようとは
しなかった。
「まあ、盗用(stealing)っていうんだよ」とマッカートニーは言った。過去の疑わしい行動を隠蔽しようとしたり、それほど
厳しくない別の表現にしようとしなかったのはすばらしいことだ。マッカートニーは歌詞を盗んだことを把握しており、
それについて話すことにオープンだ。
他のクリエイターも恐れるべきではない。
マッカートニーは『ゴールデン・スランバー』で使うために
古いビクトリア朝の曲から歌詞を引用した経緯を説明した。
彼は若い頃に(父の)自宅で見つけた原曲について語った。
それはずっと昔からあった曲だった。
「僕は楽譜を読めないので、これに合うメロディーが
どんなものかわからなかったんだ」。
楽譜は読めなかったが、歌詞は読むことができたので、
マッカートニーは「自分自身のメロディーをつけて、
これらの歌詞を使っただけなんだ」と語った。
『ゴールデン・スランバー』はビートルズのアルバム
『アビイ・ロード』に収録されている。このアルバムは、
彼らの最高傑作の1つであり、
ロック史において最も重要な作品の1つと考えられている。
マッカートニーとマルドゥーンのポッドキャストは
第2シーズンを終えた。彼らは2023年に
『ポール・マッカートニー:A Life in Lyrics』を始め、
大好評を博したため、すぐに第2シーズンに踏み切った。
第3シーズンが予定されているかどうかはまだわからないが、
番組の成功を見れば、彼はこのポッドキャストを
続けるかもしれない。