ポール・マッカートニー 語録 1172 歌詞の「盗用」を認める | ポール・マッカートニー 語録

ポール・マッカートニー 語録

Paul McCartney In His Own Words

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 ポール・マッカートニーは、史上最も才能があり、

成功したソングライターの1人として知られている。

彼はスーパースターとしての数十年のキャリアの中で、

数え切れないほどのヒット曲や愛される名曲を書き、

ある時は共作してきた。

しかし、偉大な人物でさえも他人から借りてしまうことがある。元ビートルズのメンバー、マッカートニーも例外ではない。

 

彼のポッドキャスト『ポール・マッカートニー:A Life in Lyrics』(iHeartPodcastsとPushkinの共同制作)の

最新エピソードで、マッカートニーは彼ですら

他のソングライターの影響を受けていることを認めた。

そしてある特定の曲の中で、彼は誰かの影響を受けたり、

インスピレーションを得たりしたというよりも、

誰かの歌詞を「盗んで」、自分の目的のために使ったのだ。

 

「ぼくがコーラスとして使った部分は、古いビクトリア朝の歌の歌詞なんだ」とマッカートニーはポッドキャストで語った。

彼が言及した曲は、ビートルズが1969年9月にリリースした

『ゴールデン・スランバー』のことだ。

 

マッカートニーのポッドキャストの共同ホストであり、

彼の友人でもある詩人のポール・マルドゥーンは、

マッカートニーがたった今発したばかりのコメントを和らげようとした。「これはいわゆるサンプリングと呼ぶものですか?」

と彼は尋ねたが、マッカートニーは発言を美化しようとは

しなかった。

 

「まあ、盗用(stealing)っていうんだよ」とマッカートニーは言った。過去の疑わしい行動を隠蔽しようとしたり、それほど

厳しくない別の表現にしようとしなかったのはすばらしいことだ。マッカートニーは歌詞を盗んだことを把握しており、

それについて話すことにオープンだ。

他のクリエイターも恐れるべきではない。

 

マッカートニーは『ゴールデン・スランバー』で使うために

古いビクトリア朝の曲から歌詞を引用した経緯を説明した。

彼は若い頃に(父の)自宅で見つけた原曲について語った。

それはずっと昔からあった曲だった。

「僕は楽譜を読めないので、これに合うメロディーが

どんなものかわからなかったんだ」。

楽譜は読めなかったが、歌詞は読むことができたので、

マッカートニーは「自分自身のメロディーをつけて、

これらの歌詞を使っただけなんだ」と語った。

 

『ゴールデン・スランバー』はビートルズのアルバム

『アビイ・ロード』に収録されている。このアルバムは、

彼らの最高傑作の1つであり、

ロック史において最も重要な作品の1つと考えられている。

 

マッカートニーとマルドゥーンのポッドキャストは

第2シーズンを終えた。彼らは2023年に

『ポール・マッカートニー:A Life in Lyrics』を始め、

大好評を博したため、すぐに第2シーズンに踏み切った。

第3シーズンが予定されているかどうかはまだわからないが、

番組の成功を見れば、彼はこのポッドキャストを

続けるかもしれない。

 

2024.04.18 Forbes JAPAN