ポール・マッカートニー 語録 1156-5 コラボレーション エルヴィス・コステロ | ポール・マッカートニー 語録

ポール・マッカートニー 語録

Paul McCartney In His Own Words

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 80年代終盤にポールが新しい曲作りのパートナーを見つけようと決めた時、白羽の矢を立てたのがエルヴィス・コステロだった。いざ始めてみると、ポールはその作業が多くの点でジョン・レノンとの共同作業に酷似していることに痺れてしまった。

 

2人でそれぞれ向かい合わせに腰を下ろすところ、

アコースティック・ギターやピアノ、ノートを用いるところ、

そして彼のパートナーがレンズの分厚くて動物の角で出来た

フレームのメガネを掛け「素晴らしく辛辣なトーンを含んだ声」をしているところまでも。ポールはこう語っている。

 

「僕が歌うのに合わせて、(エルヴィスが)それを引き立てる

ような、辛辣さとウィットに富んだラインをひねり出すんだ。

僕はこう言った『なんてこった、今のはまさに僕とジョンの

スタイルそのものだ』って。僕が何かロマンティックなものを

書くと、ジョンはいつだってそいつに手厳しい反駁で応えて

くれたんだ」

 

コステロ側からすれば、畏敬の念で圧倒されないようにするのは容易なことではなかった――少なくとも最初のうちは。

 

「当然のことながら、そりゃあちょっとばかりはありましたよ、『ヤバいどうしよう、ポール・マッカートニーだぞ』って。

何しろ山のように有名な曲を書いてきた人ですからね……

彼はソングライティングに対してはとても合理的でした

――面白いもんで、実にフォーマルだったんです」

 

その結果として生まれた1989年のアルバム『Flowers In The Dirt』は、商業的にも批評家視点においても成功を収めた。

それに触発されたポールが、10年ぶりにツアーに出ることを

決めたほどに。

 

6月 18, 2023 udiscovermusic.jp